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ドラえもんの科学 イチゴの広場
ひろりんあしゆ中1

 今や知らない人はいない人気アニメ、そして人気ロボットといえば「ドラえもん」である。「四次元ポケット」でおなじみ「タケコプター」や「
どこでもドア」などそれらが「ドラえもん」の人気の秘密であることには言うまでもない。しかし、「四次元ポケット」から出てくる奇想天外な科 学の小道具は、困難を解決するどころか、勝手に暴れだしてまた新たな問題を引き起こす。それがギャグになっているのだが、それは笑っては済ま されないことである。現代の日常生活は化学文明を過信するあまり、科学に対する基本的な姿勢を忘れ去ってしまっている。  

 確かに私たちは科学を信じきっている。例えば東京大停電がおきれば、電気に頼りきっている私たちは大パニックを起こすだろう。しかし。それ
とドラえもんは別だ。主題とは離れてしまうが、どーしても言いたいので言わせてもらう。「ドラえもん」は、「困難を解決するどころか、勝手に 暴れだしてまた新たな問題を引き起こす」ところがおもしろいのだ。困難を解決して、ハイめでたしめでたしだったら、それは「ドラえもん」では ない。のび太もすぐ「ドラえも~ん!!(泣)」とすぐドラえもんに泣きつくのは小5にもなってあれだが、道具にすがらないのび太なんて「出来 杉君2号」と改名すればいいのである。  

 それに「四次元ポケット」という未知の世界から出てくる不思議な道具、というのが夢を与えるんじゃないだろうか。私たちだってタケコプター
やどこでもドアなんてのはできないだろうぐらいわかっているし、それを踏まえて「こんな道具みたいなものを作りたいな」という夢が生まれるの  

 確かに「ドラえもん」では科学に頼りきって自分の力で解決したのは数えるほどしかない。現実でも科学に頼っていて東京大停電が起きれば東京
はマヒする。冷蔵庫が使えなくなって物が腐ったり、電気がつかないからろうそく生活という明治時代のようなことになるのだ。私たちは科学の力 で生きていると言っていい。  

 つまり、科学を完全に信じて頼りきっていると裏切られることがある、ということである。ビデオ録画を予約していたら取れていなかった、とか
、パソコンにデータを保存していたら消えていたなど機械に裏切られたことはよくあることである。よく映画である「ロボットが支配する世界」に なってはいけないのである。しかし、ドラえもんを馬鹿にするのは許せない。                                                  
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