hana04-2

私の小さい頃 イチゴの泉の広場
加恵／られ小5

　

　

　元いた岸の所に戻ろうとしたが、流れはますます急になるばかり、一緒に来た友達の姿はどんどん遠ざかり、私は、必死になって手足をバタつかせ、元の所へ戻ろうと暴れた。たしかに流されている所は、私の背よりも深いが、この流れのままに流されていけば、必ず浅いところにいくはずなのだ。怪我をして全く動けないままに、将来のこと、過ぎた日のことを思い、悩んでいた時、ふと、激流に流されながら、元いた岸に泳ぎつこうともがいている自分の姿を見たような気がした。　

　私は学校で体育の時間にサッカーをやっていて、　

　「はいパス。」　

　とボールをけられてものすごくチャンスのときに力を入れてけってしまいボールがはいらなかったことがある。そのときはきんちょうをしていたからだと思うが、そのときは、本当にチャンスだったのだ。そして私はがっくりきてしまい友達に、　

　「だいじょうぶ。だいじょうぶ。またのチャンスでいれればいいから。」　

　となぐさめられたことがある。　

　その試合は負けたけど、友達は、　

　「いいのいいの。点なんてどうでもよくて楽しければいいのだよ。」　

　とやさしくいってくれたこともあった。そのとき私はとてもうれしくて本当にそのひとことで勇気がわいてきた。そして私は逆に点をいれてごちゃごちゃいわれるよりも点をいれないほうがよかったと思った。　

　私はこの話を読んでよく考えてからいちばんいい道を選べばいいことが分かった。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

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