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世間
アジサイの広場
りさあいす中2
 個人は社会から成り立つものとされている。したがって、個人は社会の構造
、運営、将来について責任をもたなければいけないのである。しかし、現実の
日本人の多くは、社会を構成する個人としてよりも、世間の中にいる、一人の
人間として行動している部分の方が多いのである。
 
 例えば、会社ぐるみの汚職などは、会社という世間のことだけを考えていて
、社会というものを視野にいれなかったから起きてしまう事件の一つである。
また、いじめも、クラスという世間のなかから外れると起きてしまう問題であ
る。よって、日本人は、なにかと世間のことをきにしてしまう、他の国から見
れば不思議な癖がついてしまっているのだ。したがって、日本人は個性的な人
が少ないのだ。
 
 しかし、良い面もある。世間のなかで行動していればその仲間たちはまとま
りやすい、仲の良いグループになれる。だが、このことが裏目にでてしまうこ
ともある。私もよく経験するが、電車のなかで、周りの人の事を考えないで騒
いでいる人がよくいる。あの人達は、グループという世間のことしか考えてい
ないのである。正しいことをするということは、世間のことをきにするのでは
なく、社会全体をきにすることなのである。
 
 世代別ストレス解消法によると、10代はカラオケというのに対して40代
はお酒と答えている人が多い。世間が違うと、こうまで違う答えがかえってく
るのだ。
 
 よって、世間の中で暮らすということは、慣れれば暮らしやすく、楽なのだ
が、私としては、人それぞれ個性を持ってほしいという願いもこめて、日本人
も社会のなかで、堂々と生きていってほしい。