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アニメと映画
アジサイの広場
風間こと大2
 私はアメリカの『B級映画』が大好きだ。いかにも男っぽいタフな主人公、
いかにも悪そうな悪の組織が対決し主人公が勝つ、という勧善懲悪のお決まり
のパターンだが私のストレスの解消の薬だ。映画によっては主人公は何百人も
の悪者を殺すシーンがある。さすがに、いくら悪者での殺しすぎではないか、
と思うシーンもある。このような映画の残虐シーンは見せ場でもあるが、裏返
せば私たちに強烈な印象を与える場面でもある。もし小さい子がこのようなシ
ーンを見たら、その衝撃は大きい。これらは映画に限らずアニメにも言える。
 
 アニメは子供が対象なため当然、子供向けの分かりやすい内容になる。ドラ
えもんやアンパンマン、ドラゴンボールどれも子供を楽しませるアニメだが、
どれも勧善懲悪の要素がありワンパターンだ。そして、これらの共通項は『物
事を相手よりも強い力や、もしくは他人の力で解決する』ことだ。小さい頃か
ら、このようなアニメの影響を受けたら、どのような子になるか。
 
 マスコミの間でオウム心理教が標的となって様々な事実が明確となった。そ
の一つに多くの信者が子供の頃見たアニメの影響を強く受けている人が多かっ
た。『幻魔大戦』や『宇宙戦艦ヤマト』などがそうだ。これらは自分たちの地
球のために超能力や戦闘マシーンを駆使して異星人と戦うものだ。このような
、ある意味、幼稚なものから抜け出せなかった人たちがオウムにはまってしま
った。少し大げさかもしれないがアニメを見て犯罪に走ってしまう子供がいる
今日の状況を考えれば軽視できない問題だ。
 
 アニメや映画は根底には『商業主義』があるため視聴者にうける内容のモノ
を作らねばならない。それが、どれも同じ内容のモノを生み出すこととなる。
私も小さい頃からアニメは好きだ。今でも印象に残っているものもたくさんあ
る。これからのアニメや映画は『正義が勝つ』とか『相手を打ち負かす』とい
う内容ではなく『考えさせる』というテーマが重要になるだろう。その先駆者
が宮崎 駿監督だ。『もののけ姫』『となりのトトロ』は私たちに自然の大切
さ、人の温かさを問いかけた。アニメや映画は立派な教育要素を備えているこ
とをもっと認識すべきだ。