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怒りの鉄琴を越えて エンジュの広場
バンビいそせ小6

 怒りの鉄琴を越えて
 

 
 

 学芸会当日、あれほど一生懸命練習したのだから、合唱も合奏も自信がありました。合唱は大きく息を吸い、大きく口を開ければよいのですから、
それなりに歌えます。また合奏は、指揮者である先生の方を見ながらリズムに合せて鉄琴のばちをはずませれば良いのです。特に鉄琴は低学年の時の 学芸会でも経験していたので難なくこなせました。おかげで緊張せずに放送の係りの仕事にはげむことが出来ました。その仕事とは、ビデオカメラ で各学年のそれぞれの発表を収録することです。私はこの仕事が大好きなので、ずっとビデオカメラのレンズを食い入るように見つめていました。2 階に設置してあるビデオカメラから見ると、一階の客席から見た時に比べてお客さんの声が遠く感じました。まただれにもわからない秘密の場所から 見ている不思議な安心感があり、ちょっとわくわくとうれしくなりました。本番までにはいろいろなことがあり、この作文の森に自分の気持ちを正 直に書けたことで、というか怒りをぶちまけたことで、すっきりとした気分で学芸会を迎えられたような気がします。  

 
                                                   
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