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日本国 アジサイ の広場
ノッポ いえは 高3

 日本は、明治に入ってから西洋の文化を積極的に取り入れた。太平洋戦争後はそのスピードが増し経済大国アメリカ合衆国を目指し、一時は「JAPAN


 IS BEST」という本まで世界に出版され、年間9.8%の経済成長をみせ世界での地位を高めた。しかし今の日本は不況が長引きし一向に回復する
気配はない。十数年前までは日本を目標にしていたアジア各国にもすでに追いつかれ、世界からは日本の国政、経済の運営が非難されている。先日の小泉首 相の米、英、仏の訪問でも各国のメディアからは、「自分の理想論を話しつづける従来の政治家」、「どの国に対しても八方美人で自分の意見がない」など の非難が聞こえた。このように日本に、どの国とも仲良くし良い関係を築きつつ平和共存を創っていこうという動きは必要であろうか。私たちはもっと自分 たちの信念を貫くべきではないか。  

 しかしこのように自分たちの主張ができないのは、日本は面積も狭く地下資源も少ない為、他国の輸入に頼っている部分が強く、特に1次製品の自給率は極
めて低い。また、戦後、敗戦国ではありながら主権は維持してきたが現在でもアメリカには頭が上がらずこちらの意見をとおせない場面が多い。国の自衛権 でさえもアメリカに依存しているのである。このような日本の立場で各国との関係を悪化させてしまっては国民の日常生活に直接関わってきてしまうであろ う。  

 けれどもこの国は今、世界の主流とは関係無しに自分たちの考えを表し世界との距離を保つべきである。日本の地理や気候、文化を考慮し日本固有の視点
から世界を見ていかなくてはならないのではないか。スイス共和国を例にあげてみると、スイスは昔から永世中立国を保ち、現在でも直接民主主義を取りい れていたり、EUに未加盟であるなど、時代の流れに逆行しているように思える。そのメリット、デメリットはあるがこの独自路線により世界のリーダーシ ップとなる事は少ないが国の信念を保ちつづけている。  

 16世紀以降、国際機関が発達していき、その中で自国の主張だけを通すのは難しく多くの妥協をしなくてはならない。そして一つの地球上で暮らすという
事は、人々は政治や経済という範囲を超えて地峡環境の面でも協力しあわなくてはならないのである。だが、平和共存とは、国の特質や文化を消し去って他 国の特徴を受入れるのではなく、異質のものが衝突する事なく地球で生存していく事である。現在の日本ではなく100年後の日本の為に、他国をまねするので はなく日本人固有の考えを生かした国をつくっていくべきではないか。  

 
 

 
                                               
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