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犬も嫌がる欧米化? アジサイ の広場
AE86 えや 高2

 大昔、この列島は豊かな原生林に覆われていた。祖先たちはそうした森のなかに住み、神々といっしょに生活していた。祖先たちは原始林のうす暗く、た
えず湿気を帯びた樹木の陰から離れ、明るく乾燥し、開かれた場所でひとり立ちするには、よほどの決心を必要としただろう。ともあれ、明治以後、西洋風 をまねてふとんに白いシーツを掛けることは、寝室内部にまで日光と外気をもち込もうとする大変革の象徴であった。  

 欧米化するのは、いろいろな面で便利になる反面、不便な面も多く持っている。その良い例が「広いフローリングの家」である。私もそうだが、あまりに
広いと何をして良いか分からず、落ち着かない。たまに(夏休みなど)田舎の祖父の家に遊びに行くが、昔の家のためか、とても広く落ち着かない。また、静 かすぎるためもあるが、眠れない。私はフローリングの床は犬にも悪影響(?)を与えているように思える。なぜなら、とても立ちにくそうにしているからで ある。人間だけでなく動物も、自然のままの土などが良いのである。だから最近は「小さな子供に土いじりをさせよう」という傾向も見られる。  

 確かに、広い家は住みやすい。しかし、狭い家に住み慣れてしまっている私には、イマイチ落ち着かない。やはり「痒いところに手が届く」風に、取りた
いものは近くにあるが一番である(ちょっと違うような…)。だから私の部屋は散らかっている(ただだらしないだけカモ…)。布団を敷く時に自分の回りを少 し片づければ良いのだ。  

 私はこの話をしていて「徒然草」を思い出した。この筆者、吉田兼好の言うように「人生は時代の一点でしかない」のだ。だから、あまり大きく振る舞っ
てもしょうがないのだ。ここで「一度の人生は楽しまなきゃ損」という考え方と「時代の一点である一瞬をあまり派手に生きてもしょうがない」という考え に分かれるであろうが、私は後者派である。  

 欧米の良いところに引かれるのは確かに良いことだが、日本にもある本来の美しさなども忘れてはならない。その点を踏まえて、うまく欧米の良いところ
を日本に引きこんで行こう。  

 
                                               
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