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インターナショナル思考へ アジサイ の広場
UZI.SMG そお 高2

 ゼネラリストとスペシャリストは、総合的な考え方ができるか、専門的な考え方ができるかという違いがある。どちらも重要だが、特に日本ではゼネラリ
ストが不足してはいないだろうか。いわゆるリーダーと呼ばれる人が少ないと思う。政界は顕著だ。とにかく、その原因を探りたい。  

 第一に、総合的、包括的な発想法を教育していないという理由が考えられる。海外のことは知らないが、少なくとも日本では教えている科目数が多い割に
それらは個々に独立されていて相互の関係性は全く無視されている。例えばこれからは英語の時代だといっていながら、英語以外の科目では全く英語を使わ ない。数学、物理、世界史、政治・・・これらは皆万国共通の科目設定であり、それならば英語で論文を書くとか、英語の論文を読むという授業があるべき ではないか。このようなことを繰り返せば当然頭が固くなってしまう。  

 第二に、前項とも関係するが、日本人の意識の中で自分の専門外の人間からの指図など受けない、自分と違う専門家の意見に対して専門してないくせに知
ったかぶるなと一蹴する、という風潮がある、という理由が挙げられる。教育の成果が出ているとはいえ、ゼネラリストが存在しづらい環境が確立している がために、みんなで足を引っ張り合ってゼネラリストをスペシャリストに引き釣り込んでいる。特に高級官僚のようなプライドの高い人間が多ければ多いほ ど「ゼネラリスト=素人」という蔑視は強い。例の伏魔殿など最たる例だ。  

 このような理由から日本という環境ではゼネラリストが育ちにくいと思われる。確かに、一部企業の社長やベンチャービジネスを成功させているような優
秀なゼネラリストは少なくない。だが全体的に見ると自分の専門外の分野へのチャレンジ精神は薄く、むしろ他の専門分野に対する聖域視すらあるのではな いか。インターナショナルな発想が自然にできるような環境作りを急がねばなるまい。  

 
                                                 
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