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福の選択 イチゴ の広場
正博 いえわ 高3

 「笑う門には福が来る」のであって、福が来るから笑うのではない。自分から運を寄せ付けないで置いて、「私は運が悪い」となげいている人は多い。
 

 運というものを考えてみた時、知らない人が、家の前を通り過ぎていった。これは何十億という人がいる中で、そのたった一人とすれ違ったのだから、こ
れは奇跡と言える低確率だ。  

 これは大げさな表現かもしれないが、僕が生まれてから色々な人に会い、様々な経験をした。出会った人の中には、友達などの親しくなった人も、喧嘩を
してそれきりという人もいる。  

 これは、僕だけでなくみんな同じ様なものだろう。
 

 生まれてきたばかりの人間にとって、一番影響を与えるのは親だ。しかし、子供にとってどんな親に育てられるかは、運ではないだろうか。
 

 同じように良い先生や、友人に恵まれるかどうかも運なら、社会性があり、努力や忍耐が人知れず行える人間に育つかどうかも運ということになる。こん
な具合に人間の周りの環境は運によるものが大きい。  

 歴史の教科書などに載っている偉人というのは、自分の置かれた環境の中で、限られた選択肢の中から自分にできる一番良いと思える道を選んで生きてい
た事は、みんな一緒ではないだろうか。  

 僕ももちろんそうやって生きている。努力や忍耐が必要なときもあるが、それはあくまで必要だと思うからやるのであって、「若いうちの苦労は買ってで
もしろ」ということわざなど実践したことが無いし、思うようにいかないことがあるときは、「運が悪い」といって、運のせいにしたくなることもある。  

 結局これだけいろいろ考えたところで、自分という人間は、今までどうり自分のしたいこと、やらなければならないことを自分に出来る範囲で、やって行
くしかないのだ。  

 
                                       
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