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風物詩撲滅委員会(駄目じゃん アジサイ の広場
幸子 あさも 中3

 縁側にゴザをひき、お盆の上に載せた冷たいすいか(井戸で冷やしたものに限る)をしゃきりと食べ、風鈴がすずしげな音で鳴り、真黒に焼ける。丸坊主の
ガキどもは庭を走りまわり、水遊びをしている…。夏の風物詩である。しかし今や、こんな風景は見ることが出来ない(というか昔から見たことはない)。今 や縁側は存在せず、スイカは食べず(嫌いだから)、風鈴は一年中鳴っている(しまえって)。そして日に当たっても焼けない(私だけか?)。ちっとも夏を感じ ることが出来ない。四季のある日本に住んでいる以上、もっと季節感を感じて生きていくべきではないだろうか?  

 その為には、夏にはちょいとばかしクーラーを切ってプールへ行ってみる。これで夏はオッケー(何が)!私は今年の夏はずっとクーラーがガンガンにきい
た地区センターなる所に行き、プールや海に一回も行かなかった。暑い中カラダごと水に浸かり、ひんやり感を味わってこそ夏ではないか。そして又、このひ んやり感がたまらないのである。  

 また、輸入品や缶詰もイケナイ。本来日本では食べられない季節でもメロンや魚類を輸入によって手に入れることが出来てしまう。缶詰は真夏にミカンを
食べ、真冬に桃を食べられる(まずいけど)。良い事なのだが、季節感が全くない。八百屋で「旬のもの!」とか書いてあっても「冬でもあるじゃん」とか思って しまう。温水プールは冬でも泳げ、ワイルド○ルー等に行けば、場内は夏真っ盛りだ。  

 確かに暑いのはいやだし、夏は涼しく、冬はあったかくすごしたい。しかし、せっかく四季のある日本に住んでいるのだから、四季を楽しんでいけば良い
じゃないか。誰が真夏にスキーをしたいなどと思うか!!(したいけど)ザ○スなどがあるから季節感が無くなるのだ。今の時代、季節感を無くそうと思え ばトコトン無くす事が出来る。しかし、日本人の誰が季節感のない暮らしをしたいと思うか。「寒さにふるえたものほど、太陽の暖かさを感じる。」と言う が、逆にいえば寒さにふるえたものしか、太陽の暖かさを感じる資格はないのである。                                                    
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