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痛いけれども得をした ウグイス の広場
俊輔 あやゆ 小5  

 「痛いなー。何すんだよー。」
 

 僕が痛かった思い出は、幼稚園の時の事である。その痛かった事とは、足の裏にイボができてしまった事だ。僕は最初これができた時はただの豆だと思っ
た。しかし、『これは何』と聞いてみると、  

 「これはイボじゃないか。」
 

 とお母さんは、驚いた様子で言った。
 

 (イボ。何だそりゃ。)初めはイボが何の事か分からなかった。それより、イボがどういう物なのか速く知りたかった。しかし、イボがどういう物かを知
った時は、さっきの気持ちとは裏腹に、びっくりした。すると、お母さんは  

 「速く医者へ行かなきゃ。」
 

 と言って、僕の手をぐいぐいひっぱった。僕は何が何だか分からなかった。
 

 医者の所に到着した。そして、なんだかわからないぶったい(本当はドライアイス)を僕の足の裏にできているイボへつけた。その瞬間、体中に痛みが走
った。そして僕は、医者にむかって、  

 「痛いなー。何すんだよー。」
 

 とどなったのだ。まるで赤ちゃんのように。あまりにも痛いので僕は、医者に対して敬語を使うべきなのに(そのころは敬語など知らなかったが)、医者
であろうが何であろうが、  

 「痛い――――。」
 

 と叫び、次に、
 

 「何すんだよー。」
 

 となきながら言った。それが1日だけなら良いとしても、それが何日も続くのだ。まるで地獄にいるみたいだった。しかし、これをやらなかったら、イボは
治らなかっただろう。だから、僕はこんな経験をして良かったと思った。  

 僕は痛みというものを感じたら、次はそうしないように頑張ろうと思う。それに、人間が痛みを感じなければ、怖い。だから、痛い思いをするのは大切だ
ということが分かった。                            
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