題名 | 「どんなときに"いのち"を意識しますか?」 1749 |
名前 | 高校生(17歳) |
時刻 | 2010-08-03 19:14:58 |
私は、中学生のとき、不治の病にかかったと信じていたことがありました。日々、命の灯火が弱まっていくような気がして、夜が来るたびに、胸が締め付けられるような恐怖と戦いました。
そのとき、ふと疑問を感じました。人間にとって、いのちを失うことがなぜこんなにつらく、苦しいことなのだろうと…。人間にとって、いのちとは何だろうと…。 そして、私は、気づいたのです。みんな、いのちのあることがあたりまえのように思っているけれど、本当はそうではなくて、いのちのあることが奇跡なのだと。そうだとしたら、いのちを失うことを恐れるとは、なんて傲慢なのだろうと。 奇跡的に与えられているいのちだからこそ、感謝して生きる、そして、いつか、いのちの灯火が消えるときがきても、ただ静かにそのときを受け止める。私は、それ以来、そんな生き方をしたいと思うようになりました。 しばらくして、不治の病は、私の勘違いだったことがわかりましたが、悩み苦しんだ日々は、私にいのちの本質を教えてくれた大切な宝物です。 |