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百年以上家具を
アジサイの広場
中村きね中3
 無垢の天然木を使った質の高い家具を百年使うとなれば、それは車や家電製
品より何倍も安く、かつ生活を快適にするのに効果があるということが納得で
きる。なにしろ木というものは、種から発芽して数百年から数千年生きる生命
力を基本的にはそなえている。そういう基本的な生命力を人間が木や年輪から
感じ取るだけでも意味あることだ。木はその生命を持続していた間、まわりの
環境を良化することはあっても、悪化することはまったくない。この木の生き
方こそ、二十一世紀という環境の世紀のためにも我々人間は学ぶべきだろう。
だから、今のような短期的な生活より、長期的な生活をした方がいいと思う。
 
 例えば、試験の前だけそのためだけの勉強をするのではなく、今後の将来の
ことを考えて毎日勉強をするというようなことである。家具なども同じで、金
属製のものはへこみやすく錆びやすいので壊れやすい。しかし、木製のものは
少々の衝撃では壊れないし弱ったりしないので長持ちするのである。
 
 昔話でいうと、「さるかに合戦」の猿がすぐにおにぎりを食べたくて、カニと
柿の種とおにぎりを交換した。しかし、柿の種を長い時間かけて育てたカニは
柿の木になったか木を食べることが出来るようになったのである。
 
 確かに、その場だけを考えて短期的な生き方をすることもいいが、「時間を作
る第一の方法は、急ぐことではなく、どこに時間を使うか考えることである。
」という言葉があるように将来のことを考えて長期的な生活をすることの方が大
事なのだろうと思う。
 
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