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父親の厳しさ
エンジュの広場
怒羅餌門うと中1
           父親の役割
 
 父親の役割とは、家族を統一し、文化を伝え、社会のルールを教えることで
ある。息子に、原則・理念と生活規則を教え、一定の我慢をすることを教える
ことである。そういう父親にしつけられた子供は、立派な大人になる。しかし
今、そんな父親がいなくなりかけている。父親が役割を忘れて、子供の教育に
興味が無い父親が増えてきたのである。その結果、善悪の感覚の無い人間が成
長し、全体的視点のない利己的な人間や無気力な人間が増えている。そういう
父親でない父親のもとで育った子供は、自由な意志を持つが、それは決してい
い意志とは言えない。精神力が無く無気力で、一人では生きていけない人間な
のだ。父親とは、息子との上下関係をつくり、価値観を推しつけるものではな
かったのだろうか。
 
 僕の父親は、家に帰ってくる時間が遅くて、会うのはほとんどが朝である。
だからと言っていい加減な父親かと言うと、そうではなかった。思い出すかぎ
り、父親の思い出といったら、ほとんどがせっきょうという悲しい現実があっ
て、人生の辛さを直に思い知らされるので、父親の思い出は封印していたのに
、………中根克明め。ところで、父親が厳しいか云々などということは、その
父親としか生活したことがなく、他の父親を知らない人には基準が無いのに、
どうやって厳しいかどうかなんて分かれと言うのか知らないが、とりあえず僕
の判断では僕の父は厳しいと思う。
 
 父親の厳しさは、子供の教育に欠かせない物である。父親の厳しさを受けて
育った子供は立派な大人になる。逆に、父親の厳しさを知らずに育った子供は
、社会の厳しさに打ちのめされてしまう弱い人間になってしまう。父親は父親
の役割を果たすべきである。人生にとって父親の厳しさとは、社会に出ていく
のに必要な人間構成をするものである。