先頭ページ 前ページ 次ページ 最終ページ
甘い父と辛い父
イチゴの広場
松本あさも中1
 父が父でなくなっている。父が父の役割を果たしていない。家族統合し、理
念を掲げ、文化を伝え、社会のルールを教えると言う父の役割が消えかけてい
る。その結果、家族はバラバラになっていわゆる「ホテル家族」となり、善悪
の感覚のない人間が成長し、全体的視点のない利己的な人間や無気力な人間が
増えている。なぜだろうか?
 
 私の父は、はっきりいって”父の役割を果たさない父”である。私も善悪の
感覚がなく、利己的で、無気力な人間になっていくのだろうか。(やなこった
。)今のところ、私は自分では、善悪の感覚があるつもりである。(確かに利
己的で無気力かもしれないけどっっ)
 
 昔話に、浦島太郎というのがある。はじめの方のシーンで、浦島太郎が、子
供たちにいじめられているカメを助けるシーンがあった。あのシーンで浦島太
郎がカメを助けていなかったら、カメは永遠にいじめられたままだっただろう
し、浦島太郎は絶対に竜宮城に行くことが出来なかった。(でもまあ、いった
せいで玉手箱をもらい、年食ったんだけどね…)
 
 確かに私の父のような現在の”父”はおもしろくて、甘くていいが、子供が
みんなぐれてしまう。”父”はきびしすぎも困るが、甘すぎも困る。だから、
”父”は、時には厳しく、時には甘い(?)のがいいのである。