先頭ページ 前ページ 次ページ 最終ページ
淡泊
アジサイの広場
紫電改うの中2
 日本人が、淡泊であるかわりに持続力に欠けていると言われるのも、生活感
覚に左右されているところがすくなくないのではあるまいか。そういう淡泊好
みの通人たちが考え出した詩形が和歌であり俳句であって、短いことでは世界
に類が少なくない。ことに大昔から確立している和歌の形式は、日本人の感性
、言語、思考を決定するほどの力をもってきたように思われる。ヨーロッパの
文学の歴史を見ると、文学史そのものが短いこともあるけれども、三、四百年
前の時代に女流詩人の名を見出すことは困難であろう。
 
 新聞に載っていたことだが、中国のある首相が、日本の政治家、財閥とは会
いたくないと言ったそうである。その理由は、日本人は前置きが長くいつ本題
に入るかわからないという。日本人はよく時候の挨拶をするがその内容が和歌
のような感覚である。このような事は、日本人がいかに淡泊であるかというこ
とを表している。私の意見としては、このような事をするべきではないと思う
 
 全国味噌工業協同組合連合会の調査によると二十代の独身男女の理想の朝食
像は、パンなどの洋食系 31,5%ご飯味噌汁などの和食系 59,0%と
いうことだった。これをみれば分かるように日本人は、最終的に淡泊から離れ
られないのである。
 
 このような考えは、欧米人には到底理解できないであろう。しかし、ちょっ
とでもいいからこの事を理解してほしいと思う。日本人も淡泊から抜けること
も必要だと思う。