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たくさん旅行をしよう
アジサイの広場
風間こと大2
 不況にも関わらず今年も多くの日本人が海外旅行をしている。最近ではオー
ストラリアやロスが人気らしい。旅の目的は様々だが最近では、どうも『高級
ブランドのまとめ買い』の傾向が強い。イタリアの高級ブランド専門店の一番
のお得意様は日本人観光客だそうだ。確かに高級ブランドは日本国内よりも海
外で直接購入した方が安上がりである。だが、それが旅の目的になってしまう
のは何とも味気がないではないか。本当の旅とは、どのようなものなのだろう
か。
 
 私は今年の夏に沖縄に行った。私の場合もちろん高級ブランドを買うのでは
なく『きれいな海で泳ごう』であった。しかし私が、この沖縄旅行から戻って
きて心に残ったものは『アメリカ軍基地の存在』だった。新聞やテレビを通し
て沖縄の基地問題は何度も見たり聞いたりしたことがあった。しかし直に沖縄
に行って、その現状を自分の目で見ると『沖縄の中に基地がある』のではなく
『基地の中に沖縄がある』という印象を受けた。自分の目で物事を見て知り確
かめ、そして考える。これが旅の本質ではないか。 
 
 日本を代表する俳人のひとりに松尾芭蕉がいる。芭蕉は様々な旅の中で新し
いものを見つけ出した。旅の中で『さび』『しをり』『軽み』という芭蕉芸術
が樹立されたのである。
 
 様々な移動手段が発達しお金さえあれば、どこにでも行ける時代になった。
本当の旅とは『自分の中に新しいものを創る』ことではないか。それは自分の
目で耳で確かめなければ、できないことだ。『自分の中に新しいものを創る』
ことができたら、それはお金では換算できない程の価値がある。『可愛い子に
は旅をさせろ』という、ことわざがある。この可愛い子は非常にブランド品が
非常にお好みらしい。これが今日の現状である。