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えんどれす
アジサイの広場
ペー吉うき中2
 「ロバが旅に出たところで馬になって帰ってくるわけではない」という言葉
がある。この言葉の意味はさまざまに解釈できるが、私は「弱い人間は少しく
らいの努力をしたところで弱い人間以外にはなり得ない」ということだと思う
。尚、この場合の「弱い人間」とは、能力的にやや物足りないところがある人
間…つまりあらゆる人間のことを指す。
 
 私は、この言葉はまさに名言だと思う。確かに、欠点というのはちょっとや
そっとで克服できないものだし、弱い人間がいくら外見を飾ろうとしても所詮
は弱いままである。身近なテスト勉強でも、似たようなことがいえる。数学が
苦手な人間が、塾いって数学を何時間もったとしても、たいして成果はでない
だろう。数学が苦手な原因は、たいていの場合昔に苦手意識を植え付けられた
ことにあり、その苦手意識があるかぎり上手くいかない。「出発はロバ、帰還
は駄馬」では冗談にもならない。
 
 努力は、すればしただけ効果が現れるという意見もあるだろう。確かにその
ような面もある。不得意科目でも、事前勉強をした人間としない人間では、2
割以上点数が違う。得意科目では4割だ。これは、確かに努力をすれば効果は
現れるという実例になるだろう。その通りである。努力は、すればしただけ効
果はある。
 
 しかし、いかに努力をしても、所詮は生まれ持った以上の器にはなれない。
努力をすることは意味があるが、努力によって向上はしない。私の主張は多少
矛盾しているように見えるかもしれない。簡単に言うと、努力をしても、結果
は現れない。だが、たとえ現れなくても努力をするのだ。「人間は、天使にな
ろうとして豚になる」という言葉がある。しかし、豚になる以前に、天使にな
る努力がなければ豚にすらなれない。常に到達できないからこそ、常に高みを
目指さなければならないのだ。常に到達しないからこそ、常に低きに位置する
のだ。
 
 
 
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 …短いのう(--)~