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せえるすまん
アジサイの広場
幸子あさも中2
 日本人は「いいえ」をやや控えめにいう習慣が身についている。それは、否定
の質問には、日本語と英語で答え方が逆になる、ということが関係している。
日本語の否定は「質問」の文型あるいは質問者の意向に向けられているが、英語
の否定は質問を受ける側の、現実の行為の有無に向けられている。だから、英
語で「ノー」をいう場合には、はっきり否定することが相手の尊重になるが、
日本語だと、相手の感じ方や考え方まで否定していることになってしまう。
 
 だから、日本人ははっきり否定する、ということをあまりしない。それは消
極的ともとることができる。「~が~だよねえ?」「ううん」とか思っていても
、「う、うん」とか言ってしまう人が多い。だから、後でぶつぶつ言ってたり
する人がいる。
 
 「んにゃ」と返事する人がいる。「んにゃ」は、否定とも肯定ともとること
ができる。「~が~だよねえ?」「んにゃ」とか言われても、どっちなのか分か
らない。否定とも肯定ともとることができる「んにゃ」は“はっきり否定はし
たくないけど肯定もしたくない”という考えによって作られたのではないだろ
うか。(ただしこども限定。「私は使ってない」とか思ってても、結構使ってたり
するぞ。)
 
 浦島太郎の話でも、乙姫さんが「この箱あけないでね<font face=symbol
color=black>ゥ</font>
」と忠告しているのに、たろーさんは“開けたいけど言えないしな~ま、いっ
かこいつがいなくなってから開けりゃあいいし。”とか思ってたために、一瞬
 
 今の日本人に必要なのは、“はっきりと否定する”ということである。しか
し、控えめにする、ということも大切である。ビジネスや勉強でははっきり、
愚痴を聞いてやるときとかはやんわり、などと割り切れれば良い。「やさしさ
が性格の弱さであってはならない。」という言葉があるが、やさしく「うん、
うん」などといったばかりに各家にまわってくる怪しげなセールスマンからつ
いつい高い掃除機や、健康食品などを買ってしまう人が多発(?)するのであ
る。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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