先頭ページ 前ページ 次ページ 最終ページ
みんな家を建てよう
アジサイの広場
吉見こと大3
 日本という国は昔から不況になると、橋や道路を建設する、つまり有効需要
を作り出すことで景気を回復させてきた。しかし今日の平成不況は、そのよう
な付け焼き刃の公共事業では打破できないほど深刻だ。橋や道路の建設に関与
する業種は鉄鋼業者、セメント業者、塗装業者ぐらいしかない。つまり、せっ
かく税金を投入して有効需要を作り出そうとしても、これらの業者にしか資金
が注入されない。失業率が過去最高の状態である、この平成不況を打破する方
法は無いのか。
 
 大学の友人が一人暮らしをするために部屋を借りた。私は暇だったので友人
の引越しを手伝った。友人の荷物は多かったが、いざ部屋に収納してみると足
りないものが数多く出てきた。ヤカン、電子レンジ、掃除機、本箱、ゴミ箱、
ハンガー、薬、、。結局、友人と私は近くの百貨店に行って必要な物を買い揃
えた。全部で十万円はしただろう。部屋を借りただけで十万円の有効需要が生
まれる。もし家でも建てたら、どうなるか。ベット、ソファー、テレビ、食器
棚、、。もし庭もあれば芝刈り木や植木も必要になる。何百万円分の有効需要
が生まれるのだ。これは公共事業より、はるかに効果的ではないか。
 
 今年、政府は不況を打破するために「地域振興券」を配布した。配布した当
時は期待されたが、実際は経済効果ゼロという無残な結果に終わった。少し考
えれば高齢者と子供に二万円を配布しただけでは有効需要が生じないのは誰で
も分かる。せめて若い世代、特に消費欲が旺盛な二十代の男女に配布すれば良
かった。二万円さえあれば普段、我慢していた電気製品を購入する意欲が生ま
れるのではないか。ちなみに中学生の私の弟は二万円を全てゲームソフトの購
入に使ってしまった。
 
 今後、有効需要を創出するのは公共事業ではなく住宅だ。住宅、一つで様々
な消費が生まれ、多くの業種に資金が注入される。これからは政府は住宅の建
設、購入に対して何らかの便宜を図るべきだ。従来の公共事業のように闇雲に
税金を使うのではなく、私たちの住宅の建設、購入に対して税金を使うのなら
ば、私たちも快く税金を払う気持ちになる。人間は新しい住処を得れば当然、
「よし、頑張るぞ」という新鮮な気持ちが湧いてくる。この新鮮な気持ちさえ
、あれば二十一世紀という激動の時代を生き抜く事ができるだろう。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

ホームページ