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文化とそれに対する教育方針
アジサイの広場
拓馬ねき中2
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 日本では、小さな子供には、「赤ちゃん言葉」と呼ばれる言葉を使う。これ
は、赤ちゃんの言語使用の次元に大人が同調することによって、双方の間の交
流を促そうとする努力の現われであるとみなすことができる。
 
 しかし、フランスでは、小さな子供に対しても、通常通りに話す。けして、
子供を甘やかそうとはしないのである。
 
 このように、日本とフランスとの間で子供のしつけ方は大幅に異なる。そし
て、それによって子供のパーソナリティに如実反映されていく。前途したよう
な日本のしつけは、当然、日本文化で育つ子供の性格形成に大きな役割を果た
しているに違いない。
 
 この日本のしつけ方は、優しい人間を育てる。大人が子供にあわせることで
、交流が深まり、愛情を感じやすくなる。愛情をもらった人間と、それをもら
わなかった人間どちらが優しい人間になるかなど、言うまでもないだろう。
 
 ただ、このように育てられた人間は、甘えるようになる、いわゆる依存性が
つく。多少突き放すとすぐに孤独感などに苛まれる。競争社会である今の世の
中に出る際に、これほど障害となる物はない。
 
 逆に、フランスなどの国の教育でできる人間は、自立心が養われる。最初か
らある程度突き放された状態にあるので、一人になっても、自分で生きて行け
る能力に長けている。ゆえに、今の社会に適した人間ということができる。
 
 だが、これにも欠点がある。これによって、冷たい人間が出来上がることが
予測される。自分が愛情の少ない環境で生きてきたため、他人にも情をかける
ことが難しくなる。自分のことは自分でやれ、というような薄情な人間になり
得る、ということである。
 
 ここまで見てきて、どちらの教育方針がいいか、といわれても、答えは出な
いと思う。要は、自分の考えに応じて、また、自分の国の文化に応じて、それ
を自分で考えていかなければならいのであろう。
 
 その子供の性格を大半決めてしまうのは親であるといっても過言ではない。
だからこそ、その地にあった教育方針を持たなければ行けないのである。「人
はその制服の通りの人間になる。」ということを、ナポレオンが言っていた。
だから、まわりの環境を整えることは、殊のほか大切なのである。だから大人
は、責任を破棄することはできないのである。<img
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