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「コインは四角かった・・・」byゴロンブス
アジサイの広場
たこ星人こむ中2
ふだん私達は、コインを丸いものと見なしている。コインが自然に安定しやす
い姿勢で置かれているとき、人間の視線の自然な角度から見ると、丸い。そこ
で、私達は「コインは丸形だ。」という文を承認する。
 
 けれども、もちろんコインは、年中円形に見えるわけではない。水平方向か
ら眺めれば、明らかに薄い長方形に見えるはずだ。しかし、物は試しに「コイ
ンは長方形だ。」という文を口に出して言ってみると、なぜか、まことに異様
な発言をしているような気がする。
 
 レトリックは、私達の認識と言語表現の避けがたい一面を、それゆえに、も
っと別の視点に立てばもっと別の展望がありうるのではないか……と研究する
努力の言葉でもある。創造力と想像力の営みである。
 
 ジャンプをしたら、自分が地球から離れたように見えるが、別の言い方をす
れば地球が自分から逃げているとも見られる。
 
 雲は動いているように見えるのも、雲が動いているのではなく、地球が動い
ているのだ。
 
 僕の作文が載った神奈川新聞にこんな詩があった。‘逆立ち したら 地球
を持ち上げた’小学生中学年の詩だ(ったかな?)。大人の人だとこんなこと
はあまり考えないだろう。子供の方が「別の視点から見る」ことに優れている
のだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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