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矛と盾
イチゴの広場
太公望うの中3
 いつから世の中が矛盾を恐れるようになったのか知らないが、頭から悪いも
のと決め付けてかかっている人が多い。どうも、矛盾には、良いものと悪いも
のがあって、嫌われる、いわゆる矛盾は、良いものを除外して考えているよう
である。同じ平面の上を、反対方向から進んできた二つの同じ力がぶつかれば
両者が互いに相殺し合って、運動のエネルギーは消滅してしまう。人々は、し
かし、いわゆる論理なるものが塩の入らぬしるこのように間の抜けたものであ
ることを直観で感じてはいる。口に出して言うのをはばかっているに過ぎない
。かすかな平面的連続を敏感にかぎつけて、それを嫌ったものと見ることが出
来る。
 
 日本人は、ありきたりの表現しかできない。だから、学校の授業だとまじめ
な先生だと非常につまらない。先が見えてしまうからである。面白い先生だと
いろいろなことで生徒を笑わしてくれる。(しかし、授業が進まない)人間と
いうものは、論理的に言うと正しいと間違いの間が一番良いかもしれない。エ
ジソンの子供の頃の1+1=1と言うような感じである。
 
 日本のおえらい方はどこかへ公式訪問したさいの記者会見でまじめに硬く言
う。ところが中国の朱鎔基首相が、ミサイル技術の問題で、アメリカからいろ
いろといわれている。それで記者会見で「市長夫人がメイド・イン・チャイナ
と記しとけば言いといった、グッドアイディアじゃないですか」といってユー
モアたっぷりに話して多受けしたそうだ。日本人では無理なことである。なぜ
こんなにも違いが出たのかと不思議に思う。
 
 結局、人間は、笑いながら生きていかないとやってらなれないのかもしれな
い。だから中間的で相殺しないような矛盾もいいのかもしれない。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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