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講評 題名:特許の横行 名前:杉田大岳さん(うい高2アジサイの広場
内容字数684構成題材表現:主題:表記:

 "☆" 何事にも良い面と悪い面とがあるように、特許権にも好ましい面と行き過ぎた面とがあるようです。発明
者の労力と開発費用を考えれば、発明者に特許権を与えることは当然と言えるでしょう。しかし、一方で、制度と いうものを悪用する者が現れるのも世の常です。そこに制度というものの難しさがあると言えるでしょう。 純粋 に、発明を保護するためという目的のために適用される特許権は問題ないのですが、大岳君が書いているように、 発明=利益と考えたとき、特許権はその本来の意味を失い、個人の利益のためのみに利用されるものとなってしま うのですね。 この解決策として、大岳君は、発明者の寛大な心がけが必要だと書いていますが、これはその通り ですね。発明者が自分の発明は公の利益のためと割り切る(割り切るというより自然にそう思う)ことができれば問 題はないわけです。でも、全ての発明者にそれを期待するわけにはいきません。それに、そんなことを期待してい たのでは、莫大な財産を投げ打って発明をしようとする人がいなくなってしまうでしょう。ですから、ここだけに 解決策を見出そうとすることには無理があると思います。もう一つの解決策として制度の側から考えてみることが できるよかったですね。 結びは反対意見への理解を示しながら、「現在の状況においては、特許権の横行を見直 すべきだ。」という意見を書いてしめくくることができました。全体的にも、大岳君の主張がしっかり伝わってく る文章が書けています。▲「確かに特許権という権利によって、発案者の創造性は守られ、ある意味においては発 明を多くの人に根づかせた。」→「確かに特許権という権利は、発案者の創造性を守り、ある意味においては発明 を多くの人に根づかせた。」あるいは、「確かに特許権という権利によって、発案者の創造性は守られ、ある意味 においては、発明は多くの人に根づくこととなった。」■実例を挙げるのが難しい場合は、解説集にある実例でも よいのでとにかく取り入れてみましょう。ドメイン名を使うときに高値で売るという話は、制度よりも利益が先に 一人歩きしているよい例だと言えます。このような例を取り入れながら書いていくと字数ももっと伸びるはずです メグ先生(じゅん
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