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清書:心に残る誕生日!!
アジサイの広場
SMILEY(^o^)あるわ小6


「十二歳のお誕生日おめでとう!!」
 


 みんなからのあたたかい言葉、たくさんのプレゼント、おいしそうなケーキ……。
 


 私が一番好きな日は、そう、やっぱり一年に一度しかない、自分の誕生日!!誕生日にはみんなからお祝いのあたたかい言葉や、誕生日のプレゼン
トももらえるし、その日はクラスのみんなも特別やさしくしてくれて、母はその日に特別美味しい料理を作ってくれる。その日は、まるでお城の女
王様にでもなったような気分が味わえるのだ。だから、私は誕生日が来るのを毎年すごく楽しみにしている。
 


 でも、実は今年の誕生日を私は楽しみにしている、というより心配していた。なぜかというと、毎年私は家で誕生日パーティをしていたのだが、
今年は家のつごうで誕生日パーティはしないことになった。だから、もしかするとみんな、私の誕生日を忘れてしまってるかもしれないと思ったか
 


 いよいよ私の誕生日、九月六日になり私は心配しながらも学校に行った。学校に着くとまず、仲良しのなっちゃんが
 


 「ねぇねぇ、今日学校の放課後うちの家で遊ぼーや。みんなも来るねんけどいい??」
 


 と声をかけてきた。私はだれかが、今日は私の誕生日だということを気づいてくれないかと、この前の友達の誕生日パーティのことを話したり、
プレゼントのこと話をしたり、一生懸命アピールした。だけど、やっぱりうまくいかず、なっちゃんに
 


 「今日のあんた、ちょっと変だヨ?!同じようなことばっかり話してるじゃんか。」
 


 とまで言われ、やっぱりみんな、私の誕生日なんか忘れているんだなと思い、私はおちこんでいた……。
 


 四時間目の給食の時間なぜか、ぞろぞろとなっちゃんや数人の女子が私の机に集まってきて、みんな口をそろえて私にこう言った。
 


 「お誕生日おめでとう!!」 って…………。すぐには、何が起こったのかわからなかったけど、十秒ぐらい経過してやっと気づき、私はうれしく
てうれしくて、今にも涙があふれでてしまいそうになった。だって絶対もう、みんなは私の誕生日なんか忘れてしまっていると思っていたのに、ち
ゃんと覚えていてくれてた……。そんな私を見て、なっちゃんがこう言ってくれた。 「ほら、泣くんじゃないのっ。今日誕生日なんでしょ??
今日はあんたが主役じゃない!! 楽しくいこーよ☆」
 


 私はこのなっちゃんの言葉でよけいに涙があふれ出そうになったけど、ぐっとこらえてちゃんとみんなに 「ありがとうっ。」 って答えた。
 


 なんで覚えていてくれたんだろう。私はそのことが今でもうれしい。やっぱり、友達とは人間にとって、生きていくために必要なものだ。心配も
したし、おちこむこともあった今年の誕生日だけど、いままで生きてて一番心に残る、誕生日だったような気がする。  
 


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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