先頭ページ 前ページ 次ページ 最終ページ
物事の追求
アジサイの広場
太公望うの高2


 ちょっと前まで私は、和食より肉を中心とした洋食のほうが栄養もあり味もあり優れていると思っていた。しかし、それは見た目の美しさと豪華
さにごまかされていたのだと分かって来た。和食は比較的質素であまり明るい色のイメージもない、その見た目にごまかされて洋食のほうが素晴ら
しいと日本人は感じてしまっているのである。今となってはその考えが改められ和食の素晴らしさが徐々にまた理解され始めている。洋食を食べて
いる欧米人より和食を食べている日本人のほうが長生きしている。
 


 しかしここで問題になってくるのは何故日本人は欧米のほうが様々な物事において優れていると考えて来たのだろうか。太平洋戦争で日本は連合
国に大敗した。まさに東西の文化技術対決であったと言っても良いのではないか。日本は負けたことによって自身を失い欧米のほうが全てにおいて
上という印象を持った。これを「確信」という気持ちを持ってしまったのは欧米の進化した技術の流入である。確かに当時の日本にとって欧米の技
術はすごく生活を便利にさせた。こうなると日本が進化するためには欧米の技術を模倣し進化するしかないと考えた。これはある面では理に適って
いて日本の急速な経済成長をもたらした。ここで日本人は、役に立たない日本の独自文化を切り捨てようとした。確かに利益重視の社会で日本文化
が活躍する場面は少ないが、身近な生活において人に関わる文化技術は欧米より優れていたのである。当時の日本人は冷静に文化の素晴らしさを取
捨選択することができなかったのである。
 


 日本人は「日本が世界に誇れる物はない」と思っている人はまだかなりいるようだが、誇れる物がないのではなく捨ててしまったりあっても気づ
かないということが多いのではないかと思う。日本人は物事を研究し、よく考え真理を追究しようとする力がないのではないか。これからは日本人
はもっと自国の物事について深く考え直し新しい日本の良さを見つけていくことが日本という国を世界に売り出すきっかけになるはずである。
 


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

ホームページ