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清書:心の余裕 ウグイスの広場
ひろりんあしゆ中1

 「おしゃべり」と「話し上手」の違いはなんだろうか。おしゃべりな人は、とにかく「間」をとることに気が回らなかったり、「間」の必要を感じていな
い場合が多い。しかし、「話し上手」と呼ばれる人は意識しているのかしていないのか、うまく「間」と取り入れている。つまり風を吹かせながらの饒舌であれば、聞き逃されることも少なく、相手が連想や想像する余裕ができる。 

 私のクラスの学級委員で、I君という男子がいる。これがなかなかの話し上手で、先生っぽく「バン」と教卓に手をついて、
 

 「え~・・」
 

 から話を始める。どこがうまいのかというとやっぱり「間」だ。明日の連絡のとき、
 

 「え~、明日の授業はですね、1時間目国語 、2時間目理科、3時間目数学・・・・」という感じで間をとりつつ読んでいるのだ。私なら、
 

 「1時間目国語2時間目理科・・・・」
 

 と一気にだーっと読むと思う。I君の言い方は聞いているほうもゆっくりメモできるし、言うほうも余裕をもちながらしゃべれる。こういう人は女子の私
でも感心してしまう。 

 私はいっつも人前で発表なんかするとき、どこか遠いかなたを見つめながら
 

 「~です。~なんだそうです。」
 

 と棒読みしている。つまり余裕がない。ということは「間」がないということである。つい間違えちゃいけない・・・・と思ってしまうのでI君を見習い
たいものだ。とにかく心の余裕は大事なのである。                    
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