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楽あれば イチゴ の広場
UZI.SMG そお 高2

 最近専門家がその専門分野の範囲でしか物事を考えられなかったり、また多くの人はものの見方がますます単純化されていたりする。しかし現在さまざま
な分野における研究成果が融合しあって新たな局面を迎えるということは珍しいことではなく、むしろ分野という仕切りにとらわれない柔軟性がなければ成 功しない。また、複雑な思考に耐えることも必要だ。そう考えると現在の状況は問題視されなくてはならない。また現状への原因についても考える。  

 第一に、専門分業や単純思考というものが非常に楽であることがある。余計なことはやらなくて済むし、その分野については徹底して専念できる。また、
あの人は優しい、あの人はけちだ、といったように単純化してみるとわかりやすいし他の人にも伝えやすい。こういった点において非常に楽であり便利であ ることは事実だ。そして人間はこれまで楽なこと、便利なことを追求してきた。  

 第二に、生活の場において総合的、複雑的な評価をされないことは大きな原因だろう。たとえば子供のときは学校だが、ここでは数値化された成績だけで
評価されるし、教えられる内容もわかりやすさを求めるためかどんどん単純化されているし、数学・理科・社会などというはっきりした境界を引いて授業を している。こういう環境で育ってしまえば否が応にも専門的、単純化された人間になってしまう。  

 このように、いろんな原因をともなって現在のような問題が起きているようだ。何が大切で何を求めるべきなのかという分別をつけて生きていかなくては
ならない。楽であること、便利であることが必ずしも最善とは限らない。  

 
                                                 
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