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特長的な作文 アジサイ の広場
おこじょ あめお 小6

 読書の楽しみは一人でできる楽しみだ。読書は、設備も要らず、どこかへ出かけるにも及ばず、相手と相談もせず、気の向くままにいつでもどこでもでき
る。しかも、老人、子供、病人でも、多くの場合には、それぞれ読んで楽しめる。疲れているときでも、易しい疲れない本を選びさえすればよい。しかも金 がかからない。それでも買えないほど高い本は、公共図書館にあり、そこから借りればタダですむだろう。  

 読書をすると、頭が良くなったり暇つぶしになったり、色々と得になることがある。僕は最近『五体不満足』という本を読んでいる。この本の著者、乙武
さんは、両手、両足が無い状態で生まれた。しかし、その病気を  

 〝身体的特長〟と考えている。〝身体的特長〟という字も〝特徴〟ではなく〝特長〟と書いている。〝特徴〟は、
 

 「人とは違うところ」というときに使うが、〝特長〟は「人とは違う、得意なところ、良いところ」を指す。乙武さんは自分の体を〝特長〟と考えている。
それに乙武さんは、『五体不満足』のあとがきにも、こんなことを書いている。  

 “障害は不便です。しかし、不幸ではありません。”と。更に、題名の『五体不満足』にも工夫がある。
 

 この本の題名である『五体不満足』の元となっている熟語は『五体満足』である。これは、ある宗教でいわれているものだが、五体とは、顔、左手、右手
、左足、右足である。乙武さんはこの題名に  

 「私は五体のうち四体が無い。でも私は今のままで満足している。手と足があったって満足しない。」
 

 のような気持ちをこめているのを聞いたことがある。
 

 
 

 
                                       
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