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清書:それぞれの領分 アジサイ の広場
眠雨 うき 高1

 今や政治の基礎のようになっている民主主義には、問題が潜んでいる。誰もが平等であろうとするがゆえに、行き過ぎた民主国家は烏合の衆となるのだ。
 

 その行き過ぎた民主主義にならないために挙げられるのは、何より民主主義の見直しである。江戸時代を見てみるといい。かの身分制度は決して推奨され
るものではないが、それでも各職業のものが自分の役割をこなすという国家の運営方は理に適っている。組織を統括するのならば、それに見合った方法とい うものがある。  

 確かに民主主義は数多くの国家で受け入れられ、多くの安寧をもたらした。しかし日本の現状は、民衆から離れた「政治家」の一人歩き、という傾向があ
る。なれば日本のこれからの統治の行き先は、独裁主義を孕んだ民主主義ではなかろうか。  

 すなわち政治家を、技術工のように完全職業化するのだ。下手に政治家外の人間が政治がを口にするからこそ国家は混乱する。八百屋は八百屋の、魚屋は
魚屋の、そして政治屋は政治屋の領分をわきまえれば、民主主義は安定するのだ。                                                    
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