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先入観 ウグイス の広場
ホームズ なか 小6

 ある朝、パパとママと2つか3つの男の子トーマスが、キッチンで朝食をとっていた。突然パパが天井近くまでふわっと浮かびあがる。トーマスはなんて言
っただろうか?たぶんパパを指さして、「パパが飛んでいる!」といったことだろう。キッチンのテーブルの上を飛びまわるパパを見て、ママはびっくり仰 天してけたたましく叫ぶ。なぜトーマスとママの反応はこんなにちがうのか。ママは、人間は飛べないという先入観にとらわれていたのだ。トーマスは学ん でいない。世界もパパのように宇宙空間にふわふわと漂っているんじゃなかったっけ……。と、トーマスは考えるわけだ。わたしたちは大人に近づくうちに 、この世界そのものになれっこになる。そして、この世界に驚く能力を失い、それによって大切な何かを失うのだ。  

 子供(二、三歳の子供の事なのだが)の頃は、まだ何も分からない。そこで、どこからが現実で、どこまでが空想なのか分からないのである。子供の頃は
、「先入観にとらわれる」ということがあまりない。それは、物事を知らないからである。僕の友達のお母さんは、考え方がとてもおもしろい。先入観にと らわれず、新しいものをどんどん取り入れるという性格だ。僕と母は、「宇宙人」とよんでいる。考え方がすごく無邪気で、思春期の子供も気軽に相談でき そう、といったところである。僕は、将来そんな大人になってみたいと思う。  

 そもそも人間は、先入観にとらわれがちである。連想ゲームなどをやるとよく分かると思う。
 

 ・ 親父 ・・・・・・こわい・頑固
 

 ・森 総理・・・・・・失言連発・失言がこわい
 

 ・ 注射 ・・・・・・こわい・痛い
 

 ・中根先生・・・・・・こわい(?)  ・・・全部こわいものになってしまった(笑)。
 

 このように先入観にとらわれるということは、あまりいいことではない。先入観にとらわれるということは、ある意味つまらないことだ。何故なら、ドラ
マなどを見ていて、「次はこうなる」といっていても、何だかつまらない。  

 今の世の中、先入観にとらわれすぎていないかと僕は思う。例えば、森総理大臣が、「また失言をするかも・・・」ということだって、先入観にとらわれてい
るからである。そんなことでは森総理がかわいそうだ。(たしかに期待に答えてはいるが・・・。)僕は、大人になっても先入観にとらわれない、子供のような 純粋で、透き通った心の持ち主になりたいと思う。人間にとって、先入観というものは、物事を正しく判断するときに、多少邪魔になるものなのだ。  

 
                                       
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