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清書:はじめての電車 ウグイス の広場
加恵 られ 小4 img「ガタガタガタ。」  

 電車が入ってきました。私は、2年生のころ、初めて1人で、関内駅まで電車でいきました。
 

 私はまるでぶたいにたったときのようにどきどきしていました。
 

 私はその前の日お母さんに
 

 「あしたは、1人でプールにいってね。」
 

 といわれたのでした。そのとき私の心は、
 

 「えっほんと。いや。」
 

 といっているようでした。でもそのときがきてしまったのです。
 

 電車にのってしまえばもう、みなれた様子で、なんてことは、ありませんでした。洋光台、新杉田、磯子、というようにどんどん駅がすぎていきます。そ
して  

 「石川町。」
 

 車掌さんの声です。 私は、次でおりるじゅんびをしました。そしてついに 「関内。」
 

 またまた車掌さんの声です。関内につくと階段をおりてきっぷをかいさつにとおしました。 そして 「私1人で、きた。」
 

 と思うとうれしくてたまりませんでした。プールについてしばらくすると友達がきて 「かえちゃん1人できたの。すごいね。」 といわれました。家に
帰ってお母さんは、  

 「1人で、できてすごいね。」 といって私をほめてくれました。 それから、私はお母さんも友達もいない1人の日でもプールへいけるようになりまし
た。でもどこへいくのも1人で、初めてのところへいくのは、  

 「こわいな。」 と思いました。 帰り、港南台でおりると電車は、
 

 「ガタガタガタ。」 といってきえていきました。 
 

 
                         
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