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自分たちの文化 アジサイ の広場
ノッポ いえは 高2

 私たちは、木綿と木の中で暮らしてきたが、明治以降は人工材料のもとで暮らしてきた。機械文明の恩恵の中で、数量的に証明できるものにのみ心理があ
り、それだけが正しいと信じすぎてきたが、自然が作ったものは、コンピューターでは解釈できないような側面を持っているのである。  

 私たちが工学的な考え方に信頼を置くようになったのは、明治時代からである。日本は、江戸時代まで鎖国を続けて独自の文化を形成してきた。しかし、
鎖国を解いた事により西洋諸国の文化に触れ、富国強兵に努めてきた。また第二次世界大戦の敗戦により、経済の発展のため西欧文化を取り入れてきた。現 在でも、西洋の文化こそ良いという雰囲気が日常生活のなかでも漂っている。新しいショッピングセンターや観光施設ができて行ってみると、外国のような 町並みが造られていていることが多い。天井が高く豊富な品物が山積みにされ、すべての表示は英語で書かれている。そして、その土地の新しい観光施設と して多くの人々が訪れるである。でも、ちょっと待ってくれ。そのような施設なら、どこにだって造れるではないか。  

 このように日本は、欧米こそ正しいという風潮できたが、そのように思う必要ないのではないか。日本の憲法では、国民主権、基本的人権の尊重、平和主
義という三大原則がある。基本的人権の尊重と国民主権というのは先進国では多くみられるが、平和主義というのがある国は数少ない。この平和主義は、日 本が戦争に負けた経験により創られたものである。この原則は、他国でも高く評価され、平和主義を取りいれようとする動きもある。日本の独自に創ったも のが評価されているのだ。  

 たしかに、西欧文明は色々な面で発達している。その発達したものを取り入れることはとても良いことだと思う。けれども、文化を他の土地のものが真似
することは、文化を取り入れたことにはならないということを覚えておかなくてはならない。他の文化を取り入れるということは、得た情報を自分たちなり にアレンジし、自分色に変化させることなのである。しかし、日本には独自の気候、言語、文化が何千年も前から形成されてきた。そして他国でもそうだ。 その土地土地で独自の文化がある。それがどのようなものでも、自分たちの文化として誇りを持って良いのである。だから日本も、もう一度自然と共生いて いた文化を見直してみるべきである。  

 
                                                 
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