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見る ウグイス の広場
エガ てせ 中1 日本の社交の基本は「見る」ことで成立する。若い男女の恋人同士が愛の告白をするとき、西洋人のように、  

 「I love you」 などとはけっしていわない。そんな言葉を口に出さなくとも、満月を仰ぎ見て、
「いいお月さんですね」そして、二人でじっと空を見上げるだけで、意思は十分通じるのだ。おしゃべり一本だ と、話題がとぎれたときに、白々しい感じがのこる。共通の「見る」対象物を一つおいておけば、そういう緊張感はなくなる。しゃべりたくなったらしゃべ  

 しかし私が思うに、喋らない告白など告白ではないと思う。第一の理由に、ほのぼのとした感じや、身分の差がないという事はいいが、何か寂しい。その
ままもう喋れなくなるのではないか、もし私が喋る側だったらこのような気持ちを抱くだろう。もちろん喋りすぎても相手を不愉快にする。  

 第二の理由に、生きるということは「みる」ではなく「喋る」なのではと思う。見るということは、猿でもゴキブリでもできる。では、人間と動物との大きな
違いは何か?人間だけもつもの、それは喋るという機能だ。喋るということで、自分の伝えたいことを伝えるそれが人間なのだ。  

 人間は喋るという機能を持つことで進化してきた。なのでそれを大切に使ってほしい。
 

 
                                               
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