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ラブひな最高
イチゴ の広場
太公望 うの 高1
 70年代に浸透した資源有限感によって生じた人々の欲求の変化、つまり美
意識と倫理観の変化だといえる。今進行している技術革新は、主として多様化
、情報化による「知価」部分の増大と省資源化による物財消費の削減を目指す
ものだ。社会的主観に依存する数値化できない「知価」への傾斜が深まること
は、専ら数値による客観性を重視してきた工業社会的合理精神には、許容しが
たいことだ。「知価」が重要な役割を果たすような社会――「知価社会」は、
工業社会の延長上にある「高度社会」などではなく、工業社会とは全く別の「
新社会」なのである。
 
 今の社会は、学歴社会といったものである。つまり、物事を数値化して判断
する時代である。例えば、今の総選挙で保守党の扇党首が経済成長率が、0,
5%に成長したとしきりに言っていた。まさに数字に躍らされている人間であ
る。いくら0,5%成長したとはいっても今の日本の経済から見れば微々たる
ものである。数字というものは、必ずしも真実を映し出すとは言えないし芸術
分野に関しては、つけようがない。最近は、基礎的な部分の力も大事だが個人
個人の特技というものが重視されている。それをあえて数字化しようとするな
らばアイデアを売って売れるか売れないかで決まる。今は、消費者が何を望ん
でいるかというものを敏感に感じ取らなければならない。つまり大量生産によ
るやり方は通用しなくなっている。
 
 例えば漫画家の赤松健という人が書いている「ラブひな」は今人気急上昇中
である。内容は男の子にとってうらやましいとしか言いようがない漫画である
。つまり作者のアイデアが売れたということである。「知価」というもののす
ごさを示した感じである。しかし、アイデアが売れたからであって売れなかっ
たら何にもならないという部分もある。つまり「知価」に関する力をつけなけ
ればならない。
 
 これからは、「知価」というものをもっと積極的に教育するシステムを作る
べきである。もはや人間にとって必要なものを作ってしまったのだから今人間
が求めているものは、創造されたものといってもよい。しかし、消費者が求め
ている物を掴むには前に述べたことが必要なのである。確かに工業社会の数値
的考え方が基盤になっていて必要不可欠なことかもしれないが「新しいぶどう
酒は新しい皮袋に」にという言葉もあるように新しい価値観を作るには、それ
の受け皿になる社会体質をまず新しいものに変えなければ駄目になってしまう
。今大事なのが社会を変えることになる。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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