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怒りの鉄琴 エンジュの広場
バンビいそせ小6

  怒りの鉄琴
 

 
 

 毎年、私の通う学校では学芸会があります。学芸会では各学年で劇や合唱、合奏をします。1、3、5年生が劇で2、4、6年生が合奏、合唱です。ま
ず児童の部で他の学年に見せ合い、それから親たちに見せます。  

 今年は合唱、合奏をします。合奏は「僕の背中には羽がある」をします。私はもちろん鉄琴を希望しました。1組からは1人、二組からは2人なれ
ます。ちなみに私は1組です。幸いなことに希望者は私を含めて2人しかいませんでした。音楽が得意なのでどうせ私が鉄琴になれると思い、あた りまえのように本当にそのとおりになりました。2組の人もとってもラッキーなことに希望者が2人でした。そのせいでそのまんま鉄琴になれまし た。いくら音楽が得意でも授業時間で練習をして良い時間はおなじでした。でも私は2組の2人なんかより何百倍も練習しました。そのせいか、だ んぜん私がうまいと自分でも感じるほどでした。みんなもそう思っているようで先生が練習時間に、「ここの鉄琴パートひけるのはだれ?」と聞くと 必ず私の名前を答えてくれました。先生もそうだと認めてくれていました。そのことをとても誇りに思っていたので、その調子でとてもがんばりまし た。2組の2人はがんばろうとせずひたすら私まかせでした。そのうえ、私が何かアドバイスすると「あっそ」と聞こうともしませんでした。最初の 方はへいきでしたがそれからどんどん2人に対して怒りを持つようになりました。  

 そして、鉄琴の中でも一人しか引けないソロパートをひく人を決めることになりました。先生はまず人ではなく鉄琴の中で響くものを探そうとしま
した。3人で順番に適当な音をひいて響く鉄琴を探しました。自分でもきづいていましたが、私の使っているものは一番音が悪い鉄琴でした。そし て一番響く鉄琴は、PTA副会長の娘の2組のへたくそな子でした。そして先生はその子に「ここのパートひける?」と聞きました。その子はもちろん ひけないのででもまさかひけないなんていったらおろされてしまうのでまよっていました。そうしたら前でひいていた木琴パートの子たちが「ちー ちゃんだったらひけるよ」と言いました。それを聞いた先生は一番響く鉄琴を使っていた子に「千晶さんとこうかんしてくれる?」と聞きましたがそ のこはいやだと言ったので先生はうまさで決めないその子がソロパートとをひくことになってしまいました私がなんでっという顔で見たら先生はす ぐ目をそらしそれから私がなにかをいわない様にせっせと逃げて行きました。いくらPTA副会長の娘だからってそれはないでしょっ、と思い、先生を 思いっきりにらみました。でもなるべく私と目を合わせないようにしていました。このようなことを「事なかれ主義」というのでしょうか。そうい えば私も2年生の時、鉄琴のソロパートをやったんだと言うことを思い出しました。その時私のお母さんはPTA副会長でした。でも、その子のは親の  

 でも私はほとんど2組の2人はひいていないので鉄琴の中では一応ソロだと思いました。だから思いっきり目立とうと思いました。本番では自身
満々で、時々2人のことをにらみながら一生懸命ひこうと思いました。そして終わったら達成しきったような満面の笑みでその2人を見てやろうと  

 
                                             
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