森リンの丘 森リン大賞の記録


森リンの丘


 


2月の森リン大賞と上位入賞者(小1の部96人中)

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2月の森リン大賞と上位入賞者(小2の部134人中)

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2月の森リン大賞と上位入賞者(小3の部145人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 ニワトリのコレラを研究したパストゥール くるみ 73 84052597283
2 ノーベル生理学医学賞にふさわしいパストゥール らよあ 72 67249626586
3 六年生を送る会 らあき 71 85239597884
4 わすれていたことが大発見に・・・。 りよと 71 71643556684
5 一石二鳥のなべ ベル 71 87242576389
6 二ひきの金魚 M.Kミッキー 70 89841497681
7 えほうまきを食べた事 わあま 70 75139566690
8 いろいろペット ころ 69 62438556589
9 スケート場とスキー場 いれぬ 68 120248505792
10 子熊のように らさひ 67 51946476377

 


2月の森リン大賞と上位入賞者(小4の部137人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 なみだがでそう かなん 79 83846688887
2 マラソン月間 りゅうの玉 78 76147719381
3 ヒトとムシの関係 サーサ 77 107451607687
4 ドキドキのマラソン大会 コスモス 77 81347737681
5 おいしいごはん わにわ 76 76742569474
6 冬のマラソン こたこ 76 84244677381
7 気持ちがさわやかになるランニング 白うさぎ 76 81542697387
8 いろんななみだ(清書) ななとや 75 79442597493
9 マラソン大好き つ~たん 75 113144597187
10 走ると血の味?! らりこ 75 122141637083


2月の森リン大賞と上位入賞者(小5の部162人中)


マラソン大会で一番大切なこと
イクラ
 「はぁ、はぁぁ。」
もうダメ、心の中でそう叫ぶ。呼吸が乱れ足は、一定のリズムを保とうとする私に反抗する。体が重い。足音という合奏が次第に遠ざかって終わってしまう。頭が痛い。これは、私が今から五年前の一年生のときのことだ。ちょうど今月と同じ二月のことだ。私が通っている小学校では、毎年この二月の第三水曜日に「マラソン大会」が行われる。マラソン大会と聞けば、ワクワクして闘志に燃える人と聞くだけでゾッとする人との二種類に分かれるだろう。私は、どちらかというとワクワクしてマラソン大会を楽しみに心待ちにする法だ。しかし、私は、この一年生のマラソン大会で思いも寄らぬ結果を味わった。
私は、学年で一・二番を争うほど足は速くなかったが、結構早いほうであった。練習では、いつも、四十九人中六位以内には確実に入っていた。幼稚園のときから水泳を習っており他の子よりも肺活量は鍛えられていた。だから、マスクを付けて走っても平気なほどだった。予行演習(試走)で本番通りの上り坂や下り坂がある王子動物園という動物園の裏側を一周走ったときも「6」と書いた番号札を渡された。そんなこともあり、私は、家族の前で、
「今度のマラソン大会、入賞出来そう。予行演習では、六位だったんだよ。本番では、もっと順位が上がりそう。」
と自信満々に宣言してしまった。それを聞くと姉は、自分が一年生のときの順位より速く走るのではないかと心配したのか一睨みされたが、両親は、そんな姉を横目で見ながら私を
「ママ、楽しみにして応援に行くからね。しっかり写真もビデオも撮るから。」
「パパは、高校のマラソンでビリだったのにすごいなぁ。」
と励まし期待した。そして、待ちに待ったマラソン大会の前の晩私は、うきうきしながらぐっすりと眠りについた。しかし、私は、翌朝私の身に想わぬ出来事が起きてしまった。そう、体調を崩してしまったのだ。朝ご飯も喉に通らず母に怒られて泣き泣き家を出た。何しろ喉が火の出るように痛く、うがいをするのにも苦労した。なぜか、当時の私は、その症状を母に伝えなかった。そんな訳で、通学の電車に乗ると頭がガンガン殴られたように痛く、何だか気持ち悪くなってしまった。たぶん、この時点で私は、もう熱が会っただろう。そして、そんな状態で電車に乗っていて残り二駅で学校の最寄り駅に着くと言うときに私は、戻してしまったのである。幸いなことにも隣の座席に座っていた親切なおばさん達が助けてくれた。学校に着くと担任の先生が体温計で熱を測ってくれた。その時は、とてもしんどくて保健室がある中高棟に行く元気もなかったのだ。私の体温は、「三十七度六分」だった。熱があったのだ。担任も先生は、体温計の目盛りを見ながら
「マラソン大会、走るのやめときましょうか。」
と言った。が、私は、
「もう大丈夫です。マラソン大会走ります。」
と胸をはった。それを見て先生も
「無理をしないようにね。しんどくなったら途中でやめても良いからね。」
と走る許可を出してくれた。もちろん私は、少しも大丈夫でなかったが、家族にあんな大胆な宣言をしてしまった手前走らずには、いられなかったのだ。
「よぉい、ドン。」
ピストルの音とともに一年生四十九名は、勢いよくスタートを切った。私は、熱があるのを忘れようといつものようにピストルがなってから全力で走り出した。コーンの外側に母の心配そうな姿があった。先生から私が体調不良だと言うことを聞いたのだろう。しかし、私は、今そんなことを気にする余裕はない。なぜなら、私は、いつものように全力で走っているはずなのに中中前に進めないからだ。
まるで、雲の上を走っているようだった。私は、悔しくて悲しくてポロリポロリと涙を流してしまった。結果は、一応走り切れたが、四十二位という過去最低の順位になってしまったのだ。
父の話による栃値は、高校のマラソン大会で百人中百位という最下位を取ったそうだ。それを聞けば、私の順位は、まだ良い方だ。父は、双子の兄には、絶対に過当と必死に走ったが、惜しくも兄に負けてしまったそうだ。ちなみに兄の閣下は、九十九位だったそうだ。それを聞いて私は、叔父も弟に負けないぞと想いながら必死に走ったのではないかなと思い父と叔父の必死の形相を思い浮かべてクッスとわら手しまった。私がもし、姉と双子でマラソン大会で競い合うことになったら姉に負けないぞと言う心構えの元豪快に走り勝ったら壮快に笑ってしまうだろう。
私は、一年生のマラソン大会で悔しい結果になってしまったが、イクラ自身や能力があっても大量をしっかりと管理しないと全てが水の泡になってしまうと言うことが分かった。こういう面では、学びのあったマラソン大会だっただろう。「立つ鳥跡を濁さず」と言う諺があるように私は、今年のマラソン大会で一年生のときの学びをバネにして元気に全力を尽くして走破決意している。
「はぁ、はぁぁ。」
呼吸は乱れているが、私に顔は、太陽に負けないぐらいキラキラと輝いていた。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 マラソン大会で一番大切なこと イクラ 80 206646959984
2 上には上の早さが まろそ 80 106543779081
3 一つになった人間社会 ペルセウス 80 78451818492
4 環境変化とその対応 レモン 80 133149718483
5 H君のメダカ なゆは 80 149942767484
6 努力は誰にも止められない れりか 80 119347637387
7 鬼も追い出せない ゆえめ 80 97156547293
8 我が家の恵方巻 なりせ 79 104348759389
9 ピカッとザカナ ゆとえ 78 876441019584
10 節分 なゆの 78 90547608380


2月の森リン大賞と上位入賞者(小6の部110人中)


自分で見つける自分の生き方
プリン
 いよいよ出番が近づいてきた。私の両手はうっすらと汗がにじむ一方、指先は冷たく冷え切っていた。今日は卒業式で行われる合唱のピアノ伴奏オーディション。一回限りの演奏だ。ピアノの前に座った瞬間、もう誰も助けてはくれない、自分の力を信じるだけ。白と黒の鍵盤に手をのせて、息をスッーとはいた。これまでの練習を思い出し、集中して演奏した。全て弾き終わり「ホッ」と全身の力が抜けていくのがわかった。まるで体を縛っていた縄がほどけたような開放感だった。
 緊張した経験は誰にでもあるだろう。緊張といっても人によって異なり、緊張が小さい人もいれば大きい人もいて、その表情は、パニックになったり無言になったり無表情になったりと姿は様々だ。ではそもそも人間はなぜ「緊張」という状態が起こるのだろうか?例えば試験や試合、発表会や演説など、人前で自分の思いややってきたことを試したり相手に伝えたりする時に起こる状態だと思う。このような時に
「失敗(ミス)をしたらどうしよう。」
「上手くできないかもしてない。」
とたらやかもの考え方が膨らんでしまうことがある。この想いと自分との戦いで「緊張」がおこるような気がする。ベストをつくすことに集中して自分で自分を追い込むことが一番の要因だと感じ、もちろんプレッシャーのような周りからの圧力や期待も一つの要因にあげられる。緊張を英単語で表すと、NERVOUS(ナーバス)と表記する。この意味は緊張以外に神経質という意味も含む。神経がはりつめることなのだそうだ。だからここから「気が張る」ということわざが生まれたのだろう。私の伴奏オーディションも神経が張ることが理由だったのだ。
 では、この緊張を原因を追求せずになくしリラックスするためにはどうすればよいのだろうか?誰もが知る一番ポピュラーな方法は、手のひらに「人」という字を指で書き、それを飲み込むというものだ。しかしどのような根拠からこのようなことが生まれたのかはわからず、効果を疑ったり半信半疑でやっている人もいるはず。私は一種の自己暗示の行為ではないかと思う。だから自分で自分を上手くコントロールできるように、あまり深く考えないことだ。考えすぎると不安や心配が生まれてしまう可能性があるので、落ち着いてその時の自分を正面から受け止めて行動にうつしたい。そして自分で自分にあった方法を見つけ出せば、たらやかもの考えもどこかにいってしまうだろう。
 緊張は人間ならだれしもが経験し、人によっては癖のようなもの。ましてやダメージばかりを与えるものではない。私達にたくさんのことを教えてくれ学ばしてくれる。ピアノを何時間何日も練習し続けるより、一度人前で演奏を経験した方が、その何倍も自分の力を伸ばすことができるという。だから私達も緊張を恐れずにいどむべきだ。
 いよいよ発表が近づいてきた。私の両手は卒業への前向きな思いで満ちている。素敵な合唱のハーモニーが届けられるよう、みんなの歌声をピアノの音色でサポートしていきたい。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 自分で見つける自分の生き方 プリン 87 124758859289
2 外見で判断は らこむ 86 118661597992
3 shizen cansoubun のび太 83 123758598389
4 外見と中身どっちが大事 みいた 82 122951808583
5 雑草はじゃま者? 工藤コナン 81 104353537187
6 バスケットの試合 られし 80 1363499110284
7 味も見た目もグッドなクッキー! ふふふ 80 147346869290
8 ピアノはていねいに弾かないと トイストーリー 80 142046718589
9 冬の宝箱 リーネ・ハーバート 80 113742768489
10 緊張とは次への準備 たちい 79 850448410886

 
★1~3位の作文は要約が多かったため、代表作品にはなりませんでした。
2月の森リン大賞と上位入賞者(中1の部85人中)


新聞はどう読んでいくべきか
はや
「へぇ。日本、こんなにラグビー強かったんだ。」
僕は毎日、気になるスポーツの試合結果を求めて新聞のスポーツ面を開く。ある日、いつものようにスポーツ面を開くと、「日本ラグビーに期待」の文字。突然のことに、いまいち実感が涌かなかった。しかし、記事を読み深めていくうちに、除々に実感が涌くと同時に、ラグビーに興味が涌いてきた。スポーツ面がきっかけとなり、ラグビーに興味が涌く、つまり新聞がラグビーと自分を結びつけたのだ。僕は、新聞の興味のあるところを気楽に読んでいくのは良いと思う。
その理由は第一に、興味のある記事を読んでいるだけでも、継続すれば自然に情報が取り込まれ知識となるからだ。例えば、ある分野に関心があり、それに関連する記事を読んでいると、その分野についての知識が増えていくであろう。僕は、天文分野に興味があり、しばしば母が関連のある記事を見つけたら、僕に読ませてくれる。あるいは自分で見つけて読むようにしている。こうしたことも積み重なり、今では教科書をパラパラめくってみては当たり前のように分かるまでになった。長く継続するとこんなにまで理解が深まるとは、まるでスポーツなどのようだ。そこから更に理解を深めることだって可能であり、また、関連を探して別のことに発展させることもできる。まさに無限の可能性が新聞には秘められていることを僕が感じた。
その理由は第二に、興味のあるところを読んでいくことで、自分の好きな分野が増えていくからだ。例えば、テニスが好きで、新聞のスポーツ面を開くと、別のスポーツの歴史的快挙の記事があり、別のスポーツへの関心も増えていくことも少なからずある。あまり関連性がないと思うものも気楽にパラパラとめくっていけば、興味を引くかもしれない。また、読む分野をどんどん増やしていけば、好きな分野から新しい分野にも目がいくかもしれない。更に、知識が増え、本格的に新聞を読み始める事も十分有り得るであろう。僕はテニスの錦織選手の活躍に注目していて、よくスポーツ面を見る。先日、ラグビー日本代表が強敵南アフリカを破り快挙を達成した。丁度その翌朝、スポーツ面を開くとラグビー関係の記事で埋め尽くされていた。僕はそれまで日本のラグビーが強いという印象は無く、そのため余計にこれは知っておくべきだと思い、ラグビーに興味を持ち始めた。まるでスポーツが呼んだ偶然のようだと思った。また「九四・五パーセントが新聞読む、読むのは一日二六分」というデータがあるように、ほとんどの人が読むことには、情報源としてだけではなく、様々な活用の仕方があるという理由があるため、ほとんどの人が様々な目的のために新聞を読んでいるのだ。
確かに、新聞は読まなければそこから何も得られるものはないから、専門家による記事にしっかり目を通さないといけない。しかし、「読書は人間を豊かにし、討議は人間を役立つようにし、文章を書くことは人間を正確にする」という名言もあるように、新聞を読むこととはすなわち自分を磨くことにつながっていて、同時に相手や社会への影響も大きくなるのだ。だから僕は、新聞の興味のあるところを気楽に読んでいくことは良いと思った。これから僕は、新たな関心が持てるように、そして自分を磨き上げるために新聞を少しでも読むようにしていきたい。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 正しい躾 みるく 87 150756778387
2 「自己」の確定 らもさ 86 132562667186
3 役に立つ面白いこと らめき 85 127954818793
4 新聞はどう読んでいくべきか はや 85 137157758287
5 愛情と厳しさ ひなえ 84 110257617589
6 躾で変わるもの マーフィー 84 138649637586
7 「厳密な言葉」の大切さ くあゆ 83 126152678089
8 ふう 80 114759586183
9 言葉 わせえ 79 1233589112686
10 言語活動のポイント みんみ 79 12185210610684

 
★1~2位の作文は要約が多かったため、代表作品にはなりませんでした。
2月の森リン大賞と上位入賞者(中2の部83人中)


裁決の心得
りすっぴ
 日本という国は、裁決によって回っている面が少なからずある。そもそも資本主義国家である日本は、多数決によって国政を運営している。衆議院や参議院がその最たる例だろう。最近、学校の社会の授業で安保闘争の頃を学んでいるのだが、数の力、つまり多数決の威力を思い知った気がする。議会という、限られた人数しか入れない区切られた場所では、多い方が常に勝つ。場外で多くの人が議会内で少ない立場についていたとしてもだ。数で反対意見を押し切れてしまう。まるで、子どもがよくやる『多いもの勝ちジャンケン』のようだと思ってしまった。しかし、多数決には前述のような悪い面ばかりあるわけではない。『多いもの勝ちジャンケン』の例で考えてみよう。『多いもの勝ちジャンケン』は、鬼ごっこの鬼決めの時、参加する人数が多い場合に利用される少し特殊なジャンケンだ。これには、普通のジャンケンにある、例えば、パーはグーに勝つといったようなルールは一切無い。すばやく人数を減らすために、グーチョキパーの中から最も多くの人が出した手が勝つ。このジャンケンをするとすばやく人数が減らせて便利だ。多数決の持つすばやさという利便性を生かしたジャンケンである。
 確かに、多数決で物事を決めることは大切だ。身近なクラスの話し合いなどだけではなく、政治運営で利用されていることからも分かるように、多数決は重要な判断基準である。例えば、私のクラスでは去年、文化祭のクラス発表のテーマを何にするか決めるとき、多数決を使った。まず、それぞれの案を提案した人が、具体的にどういうことを発表するのかスピーチする。その上で、中立の立場にいるその他大勢の人が良いと思った案に手を挙げ、多数決で決める形だった。多数決は全員一致を待つよりも、すばやく案件を裁決することができ便利だ。前述した『多いもの勝ちジャンケン』もその例だ。また、私は一人の時にも多数決を行うことがある。例えば、二冊のノートがあったとして、一方は柄がかわいいが、もう一方の方が使いやすそうだとする。ここでどちらを買うか迷った場合、私は柄対使いやすさで計算を行う。ちょうど、小説でよくある自分の顔をした天使と悪魔が戦うような感じだ。ただし、私は使いやすさを第一に求めるタイプなので、使いやすさに軍配が上がることが圧倒的に多い。
 しかし、全員一致になるまで話し合うことも大切だ。多数決で決めたときは、すでに決まったことであってもその決定を不満に思う少数者がいる。多数決は少数者をなぎ倒していく決め方でもあるのだ。私の学校では、もうすぐ合唱コンクールがある。クラス対抗なので、クラス内から一人指揮者を選ぶのだが、それは全員一致で決めた。クラス全体の士気に関わってくるからだ。反対する人にはとことん話し合って、説得して全員が納得してからようやく指揮者が決まった。このような全員一致が求められる場面もある。昔話の『桃太郎』でも全員一致で鬼ヶ島に向かったから、団結して鬼を倒せた。全員一致は、気持ちが一つになり、連帯感や士気の高まりにつながる。
 このように、多数決にも全員一致まで話し合うことにもどちらにも良さがある。しかし、『議会の目的は、議論を殴り合いの代用品にすることである。』という名言もあるように、一番大切なのは話し合いの過程だ。決め方がどちらであれ、話し合いは絶対にあり、なくてはならないものだ。その話し合いが、強迫や脅しのはびこる場であってはならない。話し合いの場で、お互いの気持ちを理解することが求められているのだ。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 話し合い方 彌織 92 125463888796
2 物事の決め方 きろせ 90 122861778395
3 裁決の心得 りすっぴ 87 146056868690
4 流行と自分の価値観 わかよ 87 126562858181
5 理想の価値観 ああけえ 86 104063738193
6 いろいろなものの決め方 しろめウサギ 85 127453808284
7 振る舞い方 Midoris 83 102253667687
8 価値観 星のかぁびぃ 83 107256657586
9 多数決と全員一致 はーちゃん 83 103754707387
10 文化もパーソナリティも(感) ジャスミン 83 104148687296

 
★1位の作文は要約が多かったため、代表作品にはなりませんでした。
2月の森リン大賞と上位入賞者(中3の部35人中)


科学は記述から始まる
ゆよた
 理科の実験が終わった後にはよく方法や結果や考察をノートにまとめる。実験のときに起こった現象を言葉で記述するのだ。ある現象とある言葉が厳密に一対一に対応しているならば、誰が記述をしても全く同じ文になる。しかしそうはうまくゆかない。言葉は人によって捉え方が違うため、それぞれの個性がでた文が出来上がる。普段の生活ではコミュニケーションが成立すれば問題はないので言葉が定義されていなくてもよい。ところが科学では人によってパターンが異なるのはあまりありがたくない。言葉を厳密に使うことは大切なのだ。
 その理由は第一に、曖昧な言葉では誤解を招くことがあるからだ。一つの言葉から受けるイメージは人によって違うため、正しく伝わらないことがある。例えば、「考えておく」という言葉がある。テスト前なのに友達から遊びの誘いを受けたときに、すぐ「テスト前だから私は遊ばない。」などと断るのは難しい。そのようなときに、テスト前だけど遊びたいから、よく考えてみるという意味を込めて「考えておくね。」と言う人がいる。しかし反対に、私は遊ばないという意味を込めて「考えておくね。」と言う人もいるのだ。それは相手の顔の表情や会話の雰囲気などから、どちらの意味で言っているのか感じ取らなければ分からないのだ。私はどちらかというと後者の方をよく使う。
 その理由は第二に、厳密な言葉で表現すれば誰にでも分かりやすいからだ。携帯電話の加入台数のデータによると二〇〇二年十二年末で七千三百五十一万四千百台となっている。言葉だけが頼りのコミュニケーションではますます言葉を厳密に使うことが必要となりそうだ。同い年の人なら雰囲気などで会話が通じるかもしれないが、年齢が離れている人には分かりやすい言葉を使うように意識しなければならない。しかし同い年の人でも直接話したり電話をするときには分かりやすい言葉で話さなくても理解出来るかもしれないが、メールのときには伝えたいことを簡潔にまとめる必要がある。簡潔にまとめるには曖昧な表現ではなく、厳密な言葉で表現すればよいのだ。いきなりメールのときだけ注意深くならなければならないのは難しいので日頃から意識するのが一番良い。
 確かに、曖昧な言い方をする方がふさわしい場面もあるだろう。しかし、「すべてに効くという薬は、何にもたいして効かない。」という名言もあるように、厳密な言い方をする方が誤解がなく、分かりやすい。インターネットで調べてみると、最近の若者は曖昧な言葉を使う傾向にあるらしい。私も普段の生活を考えてみると、「私的に○○」とか「びみょー」や指示語だけで会話しているのをよく耳にする。これからは考えながら話すことを意識したいと思う。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 開かれる心 りなこ 86 117254767987
2 科学は記述から始まる ゆよた 84 112361616996
3 舞台という大きな場所で くるる 82 118452819192
4 私が本当に「日本」を身をもって 清書 あああえ 82 147449738284
5 現代社会における自分の役割 きろる 80 100546869696
6 見ると見られる らはお 72 58652606395

 

2月の森リン大賞と上位入賞者(高1高2高3社の部117人中)


言語重視の社会
スクラット
 言語重視の社会は(言い過ぎかもしれないが)問題である。
 第一に気持ちよりも言葉でしめすことが多くなってきたからであろう。ドラえもんで例えるならテストで0点を取ったのび太は先生に「廊下に立ってなさい!」と言われるのが昔で現代では「廊下に立たなくていいから、反省文を書きなさい!」と言われるような感じであろう。(ドラえもんではいつの時代も廊下立ちがスタンダートであるが。笑)
 廊下に立つことによって廊下を通る人たちに見られる→恥ずかしい→もう二度と過ちは犯さない。といった考えをきっとしてくれるだろうと昔は気持ち重視での考えだったので先生たちはああいった方法で反省の仕方をとったが、今そのようなことをしてしまうと”虐待である”などとPTAなどに怒られてしまう関係もあって言葉でしめす方向性へとなってしまうのもまた事実であろう。
 小学生だった頃、夏休みの自由研究の発表があってそれは”生き物の観察について思ったことをそれぞれ発表しよう”といった何とも可愛らしいものであったが、いつしか”生き物の観察記録をレポートにして提出。なお枚数は三枚以上…”といった重々しいものとなってしまった。発表する機会が沢山あれば相手の気持ちもある程度感じることができるが最近ではそういった機会がめっきり減ったので相手が何を思って考えているのか話をしてみなければわからないということが多くなった。そしてスピーチ(人前で発表)する機会も同時に無くなってきているからスピーチが苦手、人前で何かをやることに不安があると感じている人が多いのも問題になっている。
 第二に欧米流のディベート文化を身に付けなければならなかったからである。
 だが、私は日本は間違った方向へと進んでいると思う。よく犯罪系の海外ドラマで裁判のシーンが使われているが弁護士や検察官は舞台か!と思わず言いたくなってしまうほどに裁判の会場を堂々と使い身振り手振りしながら訴えをしている。逆に動作が大きすぎて弁護士が被告人かと思うほどに熱弁をしている。だが一方の日本はというと弁護士も検察官もよっぽどの不服な結果が出ない限り、持ち場を離れようとはしないし動作もせずにただ淡々と喋るのみである。逆に動作をしようとするならば先ほどの私のように”ここは舞台か!”と思う者もいるであろう。今の日本には喋り倒すという言葉があるように気持ちで伝えようとするのではなく論理的に相手を打ち負かそうという考えが強い。
 確かに言葉でやりとりをすることはコミュニケーション能力を高め、いろんな人とのつながりができ、これからの時代には必要だといえよう。だが、海外に進むとなればどうであろうか。感情を表に出すことで相手の気持ちを理解することができ互いに納得がいくまで会話を続けることができよう。しかし今の日本の喋り倒す文化では「日本人は感情が無く冷たい。」と逆に相手に不快な印象を与えてしまうであろう。
 口だけがものをいう文化は、人間的な文化とは言えない。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 言語重視の社会 スクラット 90 123767859280
2 どこかへ旅行がしてみたくなる(清書) わよつ 89 14356610711096
3 世間と社会 カツ丼 89 126858878799
4 人との繋がり にゃーみ 89 131972658286
5 模擬国連に挑戦して れたす 89 120862797893
6 恐れず自分らしく 四葉のクローバー 87 122957959495
7 学問とは ポケット 87 136156717886
8 失敗は恐れるものではない ききも 85 124554838086
9 冒険する心 ぎんぎつね 84 139956969895
10 広い世界を知る 星のカービィ 84 92959788089



2024年02月の森リン大賞 |  2024年01月の森リン大賞 |  2023年12月の森リン大賞 | 
(23年8月~23年11月未集計) |  2023年07月の森リン大賞 |  2023年06月の森リン大賞 |  2023年05月の森リン大賞 |  2023年04月の森リン大賞 | 
2023年03月の森リン大賞 |  (20年10月~23年2月未集計) |  2020年09月の森リン大賞 |  2020年08月の森リン大賞 |  2020年07月の森リン大賞 | 
2020年06月の森リン大賞 |  2020年05月の森リン大賞 |  2020年04月の森リン大賞 |  2020年03月の森リン大賞 |  2020年02月の森リン大賞 | 
2020年01月の森リン大賞 |  2019年12月の森リン大賞 |  2019年11月の森リン大賞 |  2019年10月の森リン大賞 |  2019年09月の森リン大賞 | 
2019年08月の森リン大賞 |  2019年07月の森リン大賞 |  2019年06月の森リン大賞 |  2019年05月の森リン大賞 |  2019年04月の森リン大賞 | 
2019年03月の森リン大賞 |  2019年02月の森リン大賞 |  2019年01月の森リン大賞 |  2018年12月の森リン大賞 |  2018年11月の森リン大賞 | 
2018年10月の森リン大賞 |  2018年09月の森リン大賞 |  2018年08月の森リン大賞 |  2018年07月の森リン大賞 |  2018年06月の森リン大賞 | 
2018年05月の森リン大賞 |  2018年04月の森リン大賞 |  2018年03月の森リン大賞 |  2018年02月の森リン大賞 |  2018年01月の森リン大賞 | 
2017年12月の森リン大賞 |  2017年02月の森リン大賞 |  2017年01月の森リン大賞 |  2016年12月の森リン大賞 |  2016年11月の森リン大賞 | 
2016年10月の森リン大賞 |  2016年09月の森リン大賞 |  2016年08月の森リン大賞 |  2016年07月の森リン大賞 |  2016年06月の森リン大賞 | 
2016年05月の森リン大賞 |  2016年04月の森リン大賞 |  2016年03月の森リン大賞 |  2016年02月の森リン大賞 |  2016年01月の森リン大賞 | 
2015年12月の森リン大賞 |  2015年11月の森リン大賞 |  2015年10月の森リン大賞 |  2015年09月の森リン大賞 |  2015年08月の森リン大賞 | 
2015年07月の森リン大賞 |  2015年06月の森リン大賞 |  2015年05月の森リン大賞 |  2015年04月の森リン大賞 |  2015年03月の森リン大賞 | 
2015年02月の森リン大賞 |  2015年01月の森リン大賞 |  2014年12月の森リン大賞 |  2014年11月の森リン大賞 |  2014年10月の森リン大賞 | 
2014年09月の森リン大賞 |  (2014年7~8月は未集計) |  2014年06月の森リン大賞 |  2014年05月の森リン大賞 |  2014年04月の森リン大賞
2014年03月の森リン大賞 |  2014年02月の森リン大賞 |  2014年01月の森リン大賞 |  2013年12月の森リン大賞 |  2013年11月の森リン大賞
2013年10月の森リン大賞 |  2013年09月の森リン大賞 |  2013年08月の森リン大賞 |  2013年07月の森リン大賞 |  2013年06月の森リン大賞
2013年05月の森リン大賞 |  2013年04月の森リン大賞 |  2013年03月の森リン大賞 |  2013年02月の森リン大賞 |  2013年01月の森リン大賞
2012年12月の森リン大賞 |  2012年11月の森リン大賞 |  2012年10月の森リン大賞 |  2012年09月の森リン大賞 |  2012年08月の森リン大賞
2012年07月の森リン大賞 |  2012年06月の森リン大賞 |  2012年05月の森リン大賞 |  2012年04月の森リン大賞 |  2012年03月の森リン大賞
2012年02月の森リン大賞 |  2012年01月の森リン大賞 |  2011年12月の森リン大賞 |  2011年11月の森リン大賞 |  2011年10月の森リン大賞
2011年09月の森リン大賞 |  2011年08月の森リン大賞 |  2011年07月の森リン大賞 |  2011年06月の森リン大賞 |  2011年05月の森リン大賞
2011年04月の森リン大賞 |  2011年03月の森リン大賞 |  2011年02月の森リン大賞 |  2011年01月の森リン大賞 |  2010年12月の森リン大賞
2010年11月の森リン大賞 |  2010年10月の森リン大賞 |  2010年09月の森リン大賞 |  2010年08月の森リン大賞 |  2010年07月の森リン大賞
2010年06月の森リン大賞 |  2010年05月の森リン大賞 |  2010年04月の森リン大賞 |  2010年03月の森リン大賞 |  2010年02月の森リン大賞
2010年01月の森リン大賞 |  2009年12月の森リン大賞 |  2009年11月の森リン大賞 |  2009年10月の森リン大賞 |  2009年09月の森リン大賞
2006年9月~2009年8月までの森リン大賞


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