森リンの丘 森リン大賞の記録


森リンの丘


 


9月の森リン大賞と上位入賞者(小1の部73人中)

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9月の森リン大賞と上位入賞者(小2の部114人中)

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9月の森リン大賞と上位入賞者(小3の部131人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 家族が好きな物 ころ 73 54148678180
2 夢の設計図 ベル 71 64348556683
3 家族の好きなもの M.Kミッキー 70 131744595789
4 家ぞくの好物 なちゃん 69 55949445693
5 みんなの大好物 多野河れんこん 68 41641556599
6 おわらいがかり りよと 68 52244556179
7 ノーベル賞 らあき 67 47053535781
8 かぞくの好物なうなぎ あやみちゃん 65 49542445680
9 うめジュース てつ 62 27439465583

 


9月の森リン大賞と上位入賞者(小4の部127人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 電子部品ロボット(清書) らりこ 79 88953587692
2 陣羽織 わせや 78 69148788192
3 家族の好物をさぐれ! みゆん 78 83949628084
4 しょうゆのゆうしょう つ~たん 77 107451597587
5 図工大好き! りりら 76 87246546995
6 ぼくの家族の好物 サーサ 76 132453566884
7 ミカンは大好物! コスモス 75 74749568089
8 秋の虫のオーケストラ こたこ 73 77239516887
9 手紙 ゆきの 73 74968455886
10 がんばれる なっち 72 113542485489


9月の森リン大賞と上位入賞者(小5の部168人中)


私の絵が入賞
イクラ
 「イクラ、すごいじゃないか。」
父がほめてくれた。私は、とてもうれしくて頬を赤色で染めてしまった。それは、今から四年前の一年生のときに私が図工の授業での絵が入賞したときのことだ。私が
「くじらぐも」という題材で描いた作品が入賞して一番うれしかったことは、もちろん入賞したこと自体がうれしかったけれど何よりも父や母、姉に
「すごい。」 
「上手。」
等と口々にほめられたことだ。
私が「くじらぐも」の絵を描いて四年が経つが、今から見て工夫しているなと思う点がいくつかある。しかし、当時の一年生の私はその点を工夫して考えて描いたわけではなかった。なぜなら、一年生の過去の私と今の五年生の私を比べてみると知識のレベルが全く違うからだ。つまり常識のレベルが違うのだ。だから、今では絶対に思いつかないようなダイナミックな発想で絵を描いている。例えば、一応ジャングルジムのつもりで描いたつもりだが、ジャングルジムの横に書いてある木の二倍いくらいもの大きさがあるのだ。まるで、ビルのようだ。しかし、そのおかげでジャングルジムの天辺に立っている女の子がくじらぐもを見送っているような感じになっていて、とても良い光景に見える。たぶん、今ではあり得ないと言っても良いような発想である。展覧会に出品された私の作品は、他の作品と比べてどことなく個性的であった。私からすれば、
「まぁまぁじょうずに書くことができたかな。」
と思っている。そして、私が他の人の作品を見て感心していると、父が、
「イクラ、すごいじゃないか。上手な絵だよ。と言うより工夫が沢山の絵だね。」
と感心してほめてくれた。それで私は、
「えへへ。絵は、そんなに得意じゃないけれど入賞しちゃった。」とペロッと舌を出してみせたのだった。
父が小学生のころの一番は、歌が一番音痴と言うことだそうだ。それを聞くて私は、父の歌声を思い出してクスッと笑ってしまった。もし、私が父だったら音楽の授業は恥ずかしくて授業に出席出来ないだろう。
私は、もちろん「常識」というのは、人間が生きていく上で最低条件のことだが、常識を捨てて素直な心で物事を進めることも大切だと言うことが分かった。
「水に流す」
という言葉があるように私は、これから全ての考えを一度捨てて新しい気持ちで何事にも挑んで知識をつけていきたいと決意した。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 私の絵が入賞 イクラ 81 97749637289
2 世界の不思議挨拶 ゆとえ 80 866479410281
3 ペット事情 犬夜叉 80 103349839197
4 人と虫の戦い わのの 80 82748788587
5 秋の虫、がんばれ なゆの 80 103043698481
6 親しき仲にも礼儀あり ららや 80 102751708289
7 犬と人間と同じ なゆは 79 121346689490
8 嬉しかったリレー ゆき 79 94341719180
9 生き物の為には ふるる 79 120849718681
10 一番にはなれる! ゆはる 78 1049447410186


9月の森リン大賞と上位入賞者(小6の部135人中)


文化というものは。
らうみ
 僕は、”文化”というテーマについて似たような話がある。僕はアニメのキャラクターの置物を集めるのに
没頭している。例えば、黒子のバスケのストラップや暗殺教室のフィギュアなどだ。イオンモールに行くと必
ず一個は買うので、僕の引き出しの中は、フィギュアが散乱していてまるで一つの世界がそこにあるかのよう
だ。母は
「そんな細々としたものは必要ないでしょ。」
と顔をしかめるが、僕はそうとは思わない。引き出しの中の世界から、フィギュアたちをこちらの世界へ招待
し、ずっと眺めていると自然と笑みがこぼれる。たまには、あちら側の世界に招待してもらい、一緒に遊びた
いものだが……。最近は、「生きるために必要ない」「買う意味が無い」という理由から物を必要最小限しか
買わない若者が急増している。でも、僕は物理的に必要でもないものを買う事は意味のないことではなく、む
しろ必要だと思う。僕は、フィギュアやストラップなどにも人間と同じように、個々の命があると思う。人間
とは違い、表情が変わることもなく、動きもしない。でも、フィギュアたちなりに生きていて僕の、生きるた
めに必要である力を与えてくれていると僕は考えている。毎日の生活も、役に立つことばかりだったら、みん
な疲れてしまうだろう。それがないと、生きていけないという訳ではないが、ある方が元気に前向きに生きて
いけるだろう。
 母は、ボールペンを何本も何本もコレクションするのが好きだそうだ。買うボールペンは主に旅行へ行った
時に買ってくる自分へのお土産だそうだ。それらを見てみるととても可愛らしいものばかりだ。ボールペンは
一つで間がいく、何故多くのボールペンをコレクションしているのだろう。と疑問に思った僕は、疑問をその
まま質問した。母の話によると、母がボールペンを集め始めたのは十年前くらいで、ディズニーランドでかわ
いいミニーのボールペンを買ったことがきっかけだそうだ。今では、ボールペンの数は数十本以上となってい
る。母は、必要なくても、使わなくてもそこに旅行という思い出を集めているのよと言わんばかりに笑ってい
た。生活の役には多分、立たないがそのボールペンコレクションがあるという情緒のおかげで母はいつもニコ
ニコ笑っていられるのかもしれない。
 文化とは、人間にとって生きていく上で必要ではないが、あるからこそ素敵な笑顔がたくさん生まれるのだ
と思う。「角を矯めて牛を殺す」ということわざのように、役に立たないから、人生に必要ないからといって
切り捨ててしまうと、大切なものを見失ってしまう。生きるためには、役に立たない無駄にみえるものも必要
なのである。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 文化というものは。 らうみ 89 110959818399
2 暮らしの彩り プリン 82 96654668090
3 人生のスパイス わめも 80 137148819686
4 長所はみがき短所は直せ たろろ 80 96553567784
5 長所のうらは短所 ふふふ 80 130142647593
6 役に立たないもの らこむ 79 980479010777
7 長所と短所 ハナ豆 79 90152587480
8 役に立たないものが新しい文化を創り出す みいた 78 104752589087
9 私の長所短所 うらら 78 101641587583
10 手放そう文化的カプセル ゆねち 78 90843767293

 
★1~4位の作品は、要約の部分が多かったため代表作品にはなりませんでした。
9月の森リン大賞と上位入賞者(中1の部87人中)


規則正しく
レモン
 社会の歯車に合わせる自己家畜化は良いのではないだろうか?
 その理由の第一は、規則正しい生活をすることで、自分がどんどん成長していくと考えるからである。まるでロボットのように全部人の言うことを聞いて行動すると勘違いするかもしれないが全く違う。人間とロボットの違いは感情があるか無いか,自分の思いを相手に伝えることができるかどうかではないだろうか?私達は人間なのだから自分の意見をしっかりと持つ事はとても重要だ。そしてそれを正しく人伝え無ければならない。そのためにきちんとした人の言うことを聞いて守もっていかなければいけない。ロボットとは目的自体が違うのである。いざ自分の体験談を挙げようとしてもなかなか思いつかない。すると母が教えてくれた。そのことを今から紹介する。
 私は早起きを守って夜もできるだけ早く寝るように心掛けている。それは、
「速く寝て、速く起きて、きっちり朝ご飯を食べることは大切。」と先生や両親に聞いたからだ。その生活をずっと続けていると生活のリズムが整い朝も気持ち欲目背丸子とができる。それにプラスして風邪もほとんど引かない。小さいころからずっと守ってきたことは大人になるまで引き継がれるだろう。私も引き継げるように自分でも努力していきたい。 
 これは社会システムの中での人間ではないだろうか。また、2006年に、[早寝早起き朝ご飯]が文部科学省より学力や体力の低下を食い止めるなどの目的で推進された。私はこれを続けることで学力や体力も伸びどんどん成長していくだろうと考えている。社会システムに合わせることは、とても良いことだと私は感じている。。
 第二の理由は、皆がきっちりと家畜化されているので今の社会・生活が成り立っていると考えるからだ。例えば、ある人がお店を開いてその日の気分により違うお店になったり閉店したりしたら買う人はとても不便ではないだろうか。自分達【人間全員】はそれを利用する側である。だから人間は家畜化されてなければならないと思うのだ。それを家畜化と呼ぶかどうかは人それぞれではないだろうか? 
確かにルールを忘れてたまには自由に振る舞いたいという意見もある。しかし、「人はその制服通りの人間になる」という名言があるように誰のことも聞かず自由気儘に振る舞っていたら成長しないのである。成長するためにこそ、社会システムに合わして暮らしていくべきだ。
 以上のことから私は、社会の歯車に合わせる自己家畜化はよいと主張する。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 日本人のコミュニケーション(清書) らりし 88 179063717597
2 プライドとは リリア 86 120261647487
3 社会システムの中で生まれる責任感 らめき 85 99256817892
4 社会のシステムの一部になる くあゆ 84 158754637789
5 規則正しく レモン 84 103263667586
6 「New・わたし」のトリセツ みんみ 84 107554657199
7 「安全」じゃなくてもいい。 みるく 83 100664687386
8 見ることと話すこと らもさ 82 102151687689
9 自己家畜化の重要性 マーフィー 82 99958667093
10 日本式のコミュニケーション はや 79 93046777686

 

9月の森リン大賞と上位入賞者(中2の部83人中)


比べあいを選ぶか北極星を選ぶか
りすっぴ
 先日、家族と山に登った。久方ぶりの登山で足が痛くなってしまった。暑くもなく寒くもなく良い季候であるこの頃は登山客も多く、前も後ろも人ばかりで気をつかいながら歩いていたため、余計に疲労感が強い。人がたくさんいるとそれぞれのグループの登山の目的も同じぐらいたくさんある。その多様さには驚くばかりだ。しかし、よく聞いてみると目的は二つの種類に分けられることに気づいた。一つは他人と比べる目的で代表的なのはトレイルランニングなど、そしてもう一つは自分だけが楽しむ目的で写真撮影などに代表される物だ。我が家の登山の目的は後者で花や鉱物の写真撮影に訪れる場合が多い。それはそれでとても楽しいが、トレイルランニングなどの前者を否定するわけではない。トレイルランニングをしている人も多く見かけた。彼らは何時間で山を走れたかを競うらしい。そうやって他人と比べあいをして、登山するのも楽しいだろう。山にはそれこそ無数の楽しみ方があるのだ。
 確かに相対的ということは、私たちにとって便利だ。他人や他のものと比べて、自分の位置を知ることができる。例えば、テストの点や順位などはその最たる例だろう。以前、私はクラス一位の点数を取ったことがある。その時はとてもうれしかった。しかし、その後一番良い成績よりも低い点数を取ってしまった。よかったテストと悪かったテストを比べると、自分の勉強方法の不備が見え、また次のテストで不備を補った勉強方法ができるようになる。位置を明確にすると、分かることが多い。また、身長なども比べあいの対象にすることができる。私は背が低い方なので、一ミリ一ミリが大切だ。それでよく友達と身長の比べあいをしている。背が低い者同士なので、さながら『ドングリの背比べ』だが、友達より身長が高くなると、戦いに勝利したような気持ちになる。もちろん、次の測定の時には抜かされていたりするのだが。比べあいは便利であり、流動的であるからこそ面白いものがある。
 しかし、人生には絶対的なものが必要なときもある。人は不安定になったとき、絶対にゆるがないものが欲しくなるのだ。昔の人は自分の居場所を知るために動かない星・北極星を目印にした。人間の心の中にも北極星のような不動のものが必要だ。それは例えば、夢である。将来の夢は誰と比べるものでもない。また、特技もそうだろう。私はイラストが得意だが、イラストは私のアイデンティティになりつつもある。自分がそれを好きでいられる限り、特技の価値は変わらないのだ。
 確かに、相対的なものも絶対的なものもどちらも大切だ。しかし一番大切なのは、『できあがった規則を何とか守ろうとすることよりも、実態に合わせて規則を変えていくことが、真に規則を生かす道である。』という名言もあるように、絶対的なものを一人で決めていくよりも、生きていく中で他人と協調しつつ判断していくことである。一人で考えると、考えが偏ってしまいがちだが、他人と一緒に考えれば、一人だと思いもかけなかった良いことが考えつくこともある。人生とはそうやって他人に作られ、また自分で作っていくのである。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 比べあいを選ぶか北極星を選ぶか りすっぴ 86 128756788184
2 文化ということを・・・の感想文 わかよ 86 128367697183
3 最後までやり遂げる 彌織 80 96753696981
4 [選択」する力 まりて 78 82357647184
5 時には、絶対的、時には、協調 パルキア 78 94853606787
6 物事を見る目 リリー 76 91654606289
7 助け合い らみわ 74 76749585889
8 相対的、絶対的 らもえ 71 63647616477
9 放棄しない とうがらし 70 64344535684
10 自分で判断し決断し行動する(清書) ジャスミン 69 61447565987

 

9月の森リン大賞と上位入賞者(中3の部38人中)


未体験は何も始まらない
くるる
「ザクザクッ。」
稲を鎌で刈る音があちこちから聞こえる。私が初めて米作りを体験したのは小学五年のときだった。そのときに、何気なく食べているお米一粒を作ることがどんなに大変なのか体験することができた。人間にとって、体験は必要不可欠である。人は、記憶することで生きている。記憶するには、その物事を体験して経験として脳内に収める。私たちに体験がなければ何もすることができない。私は何事も体験する生き方をしたい。そのためにはどうすればいいのだろうか。ここで二つの方法が挙げられる。
その方法は第一に、何事も危険だから止めるのではなく判断や責任を元に行動することだ。少し前のドラマや映画を見ると小学生たちは泥だらけで遊んでいたり、虫採りをしている。しかし、今の世の中ではもうあまり見ることができなくなってしまっている。なぜなら虫採りなど外遊びが電子ゲーム機へと移り変ったからである。時代の流れと共に、子供の遊びまで変わってしまった。また親が、洋服が汚れる・怪我をする・大人がいないなど子供の行動範囲を狭めていたりもする。私の友人でも虫や木々に触れて遊んだりしない子も多いようだ。だが、自分で行動することに意味があると私は思う。自分で行動して色々な体験をし、そこから学び判断する力などが身につくのだ。
その方法は第二に、調べたり辞書を引いたりすることではなく、自分の身を持って体験することだ。私は吹奏楽部に入っている。吹奏楽部員は、入部する際重大な決断をする。自分が今後吹く「楽器選び」だ。たくさんの楽器の中から自分に最も合う楽器を選ばなければならない。しかし、何もやったことがない状態でいきなり選べない。だからほぼ全ての楽器を体験することができる。一番自分に合う楽器は何なのか。自分の身を持って体験することで、見聞きするだけでは分からないことをつかめたりする。体験することで、自分の考えが変わることもある。
確かに、昔と違って危険が多く自由に行動するのは難しいという意見もある。しかし、「道は近くても、行かなければ到達しない。」という名言があるように、簡単な作業でもなんでも体験しなければ、自分に経験したことにはならないのだ。だから、私は何事も体験する生き方をしたい。これから私は色々な体験をして成長していきたい。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 未体験は何も始まらない くるる 81 95653707883
2 あいさつの大切さ わえふ 79 93048606792
3 自然の命 りなこ 78 84357626886
4 アイデンティティの確立 きろる 78 104047636087

 

9月の森リン大賞と上位入賞者(高1高2高3社の部140人中)


「実写化」という流行りの中で考える
れたす
 「この答えはこれで、あの答えはあれで・・・。」
私は、テストの直前になると焦ってきて、問題の答えを暗記し始めてしまう。しかし、これは本当に「頭を使って」勉強していることになるのだろうか。私たちは、知識を蓄積し創造につなげていくべきだ。そのためには、どうしたら良いだろうか。それには、二つの方法がある。
 第一の方法は、自分で考えることだ。最近では、ドラマも映画も原作があるものばかりになってしまっている。「あの人気コミックスが、ついに実写化!!」。このような宣伝にももうあきあきだ。漫画を描いたり、小説を書いたりすることとドラマや映画を撮ることは別であるはずなのに、いつの間にか連動しているのである。ところで、キャストに選ばれた俳優は、よく、
「原作のファンの方々が、自分を受け入れてくれるか心配です。」
と言うが、このように俳優にプレッシャーをかけてまで実写化する必要があるのだろうか。また、原作のファンが今まで作り上げてきた登場人物のイメージなどを壊してまで俳優に演じてもらう必要があるのだろうか。確かに、実写化することで生まれるメリットもある。たとえば、原作を知らなかった人がそのドラマや映画を観たことで原作に興味を持ち、再び漫画や小説の売り上げが伸びるかもしれない。しかし、ドラマや映画の一つの作品としては、オリジナルに比べて創作活動をしていないので、作品の厚みはなくなってしまうだろう。
 第二の方法は、情報に頼りすぎないことだ。東日本大震災後、東北産の食品はあまり売れなくなった。なぜなら、福島第一原子力発電所事故を受け、人々が食品に含まれる放射線量を気にするようになったからである。お店側は、きちんと放射線量を測定して、安全に食べられるかどうかを判断した上で売っているにも関わらず、多くのお客さんは東北産のものを買おうとしなかった。このように東北に甚大な風評被害が出たのは、Twitterなどの SNSを通じて様々な情報が人々の間に広まっていたことが原因の一つとして挙げられる。SNSという匿名性のある場では、どこに偽の情報が紛れているかわからない。根拠のある正しい情報のように見せかけて、実は何の知識もない素人がでっちあげたものだったということがよくあるのだ。しかし、そのことに気づくには時間が必要であり、瞬く間に広がる偽の情報の波には追いつけない。だから、情報に「利用される」のではなく、あくまで情報を「利用する」という気持ちが大切なのである。その気持ちがあれば、このような悲しい過ちが繰り返されることは決してないだろう。
 確かに、情報を沢山得ることも大切だ。しかし、創造とは完成されたものを組み合わせていく作業ではなく、自らの考えの元に一から作り上げていく作業である。このように、情報をただ持っているだけでは意味がなく、自分の考えを織り交ぜ、情報をより強く脳に刻むことが大切なのだ。だから私たちは、知識を蓄積し創造につなげていくべきだ。私はこれから、ただ答えを暗記するような勉強の仕方を止めて、まず自分の力で答えを出すようにしたい。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 「実写化」という流行りの中で考える れたす 92 127864888595
2 メディアの情報 しちみ 88 112959818597
3 情報と知識 ききも 88 152662777786
4 相互理解の壁 ホッサー 87 112162758087
5 技術と科学 森チュウ 84 108556918589
6 真実の在り方 にゃーみ 84 95076687986
7 自らの努力 ぎんぎつね 83 95959747492
8 当事者で 枕草子 79 1058511019693
9 記憶媒体と頭脳の違い Qちゃん 79 87158938393
10 そうした中で、「戦後史」の 百合 78 89856828887



2024年02月の森リン大賞 |  2024年01月の森リン大賞 |  2023年12月の森リン大賞 | 
(23年8月~23年11月未集計) |  2023年07月の森リン大賞 |  2023年06月の森リン大賞 |  2023年05月の森リン大賞 |  2023年04月の森リン大賞 | 
2023年03月の森リン大賞 |  (20年10月~23年2月未集計) |  2020年09月の森リン大賞 |  2020年08月の森リン大賞 |  2020年07月の森リン大賞 | 
2020年06月の森リン大賞 |  2020年05月の森リン大賞 |  2020年04月の森リン大賞 |  2020年03月の森リン大賞 |  2020年02月の森リン大賞 | 
2020年01月の森リン大賞 |  2019年12月の森リン大賞 |  2019年11月の森リン大賞 |  2019年10月の森リン大賞 |  2019年09月の森リン大賞 | 
2019年08月の森リン大賞 |  2019年07月の森リン大賞 |  2019年06月の森リン大賞 |  2019年05月の森リン大賞 |  2019年04月の森リン大賞 | 
2019年03月の森リン大賞 |  2019年02月の森リン大賞 |  2019年01月の森リン大賞 |  2018年12月の森リン大賞 |  2018年11月の森リン大賞 | 
2018年10月の森リン大賞 |  2018年09月の森リン大賞 |  2018年08月の森リン大賞 |  2018年07月の森リン大賞 |  2018年06月の森リン大賞 | 
2018年05月の森リン大賞 |  2018年04月の森リン大賞 |  2018年03月の森リン大賞 |  2018年02月の森リン大賞 |  2018年01月の森リン大賞 | 
2017年12月の森リン大賞 |  2017年02月の森リン大賞 |  2017年01月の森リン大賞 |  2016年12月の森リン大賞 |  2016年11月の森リン大賞 | 
2016年10月の森リン大賞 |  2016年09月の森リン大賞 |  2016年08月の森リン大賞 |  2016年07月の森リン大賞 |  2016年06月の森リン大賞 | 
2016年05月の森リン大賞 |  2016年04月の森リン大賞 |  2016年03月の森リン大賞 |  2016年02月の森リン大賞 |  2016年01月の森リン大賞 | 
2015年12月の森リン大賞 |  2015年11月の森リン大賞 |  2015年10月の森リン大賞 |  2015年09月の森リン大賞 |  2015年08月の森リン大賞 | 
2015年07月の森リン大賞 |  2015年06月の森リン大賞 |  2015年05月の森リン大賞 |  2015年04月の森リン大賞 |  2015年03月の森リン大賞 | 
2015年02月の森リン大賞 |  2015年01月の森リン大賞 |  2014年12月の森リン大賞 |  2014年11月の森リン大賞 |  2014年10月の森リン大賞 | 
2014年09月の森リン大賞 |  (2014年7~8月は未集計) |  2014年06月の森リン大賞 |  2014年05月の森リン大賞 |  2014年04月の森リン大賞
2014年03月の森リン大賞 |  2014年02月の森リン大賞 |  2014年01月の森リン大賞 |  2013年12月の森リン大賞 |  2013年11月の森リン大賞
2013年10月の森リン大賞 |  2013年09月の森リン大賞 |  2013年08月の森リン大賞 |  2013年07月の森リン大賞 |  2013年06月の森リン大賞
2013年05月の森リン大賞 |  2013年04月の森リン大賞 |  2013年03月の森リン大賞 |  2013年02月の森リン大賞 |  2013年01月の森リン大賞
2012年12月の森リン大賞 |  2012年11月の森リン大賞 |  2012年10月の森リン大賞 |  2012年09月の森リン大賞 |  2012年08月の森リン大賞
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2012年02月の森リン大賞 |  2012年01月の森リン大賞 |  2011年12月の森リン大賞 |  2011年11月の森リン大賞 |  2011年10月の森リン大賞
2011年09月の森リン大賞 |  2011年08月の森リン大賞 |  2011年07月の森リン大賞 |  2011年06月の森リン大賞 |  2011年05月の森リン大賞
2011年04月の森リン大賞 |  2011年03月の森リン大賞 |  2011年02月の森リン大賞 |  2011年01月の森リン大賞 |  2010年12月の森リン大賞
2010年11月の森リン大賞 |  2010年10月の森リン大賞 |  2010年09月の森リン大賞 |  2010年08月の森リン大賞 |  2010年07月の森リン大賞
2010年06月の森リン大賞 |  2010年05月の森リン大賞 |  2010年04月の森リン大賞 |  2010年03月の森リン大賞 |  2010年02月の森リン大賞
2010年01月の森リン大賞 |  2009年12月の森リン大賞 |  2009年11月の森リン大賞 |  2009年10月の森リン大賞 |  2009年09月の森リン大賞
2006年9月~2009年8月までの森リン大賞


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