森リンの丘 森リン大賞の記録


森リンの丘


 


3月の森リン大賞と上位入賞者(小1の部48人中)

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3月の森リン大賞と上位入賞者(小2の部96人中)

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4月の森リン大賞と上位入賞者(小3の部105人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 たびをする草や木の実 かなん 69 64041506280
2 旅をする草や木の実を読んで(清書) らりこ 68 50241457193
3 たびをする草や木のみの感想 らもつ 68 42848536387
4 読書感想文 みゆん 66 36041546483
5 思い出いっぱい らろら 65 36541446592
6 小田原に行ったこと みつい 65 59638545686
7 新しい命 ゆひひ 65 37746465693
8 たびをする草やきのみ ゆほや 64 34642476181
9 時ちゃんは掃除女王 ゆりりん 64 37944475683
10 学校へ行く道 ゆひろ 64 34142515297

 


4月の森リン大賞と上位入賞者(小4の部152人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 ロッカーきれいきれいの日 レモン 79 101351658292
2 挑戦するって大切なんだ!(清書) ゆきだるま 79 102153738276
3 いたずら?作戦 ゆはる 75 84642558190
4 勇気がいるイタズラ 四つ葉 75 112046687373
5 楽しい朝 星空 紗由希 75 86442627089
6 よくばりな人間とはどういうものか ゆとえ 75 91349496392
7 ピッカピカの部屋 イクラ 74 121839557086
8 ごせいが出ますね またろ 74 98253476784
9 しいたけをパクッ つかさ 73 78142476581
10 新しい食べ物にチャレンジ! ゆほみ 72 64544617084


4月の森リン大賞と上位入賞者(小5の部138人中)


くずかごの役目
プリン
 別にくずかごなんかすてきなものじゃないし、大したものでもない。しかし人間が生活していくうえでなくてはならないものでもある。もしゴミを捨てるところがなければ、気がつかないうちに身の回りがゴミでうめつくされるだろう。そうすると最後は、そのものがゴミなのか必要なものなのかわからなくなりそうだ。想像するだけで、きたない部屋になることはわかる。改めて身の回りを見わたしてみて、自分の部屋をいつも整理せいとんしておくことが大切なことだとわかった。
 わたしはくずかごが家に一つしかない時のことを考えてみた。ゴミを捨てるためにわざわざ家に中を動き回らなければならないのだ。くずかごは特に目立つこともなく、こだわる人もあまりいない。まるで道に立っている電信柱のようだ。どうどうと立っているにも関わらず、歩行者やドライバーなどに見捨てられてしまう地味なそんざいだ。しかし電信柱がなければ多くの家に電気が届かなくなり生活ができない。くずかごも同じようなそんざいではないか。家中のあちらこちらに置いてあるにも関わらず、そこまで大事にあつかわれていない。でも、なければさっき考えたように身の回りにゴミがあふれてしまう。ふだん何気なくゴミを投げこんでいるただの箱も、実はわたしたちの生活の大切な物の一つになっているのだ。
 この前お母さんからこんな話を耳にした。それはモデルハウスのことだ。モデルハウスのほとんどはくずかごを置いていないそうだ。どうしてかというと、見学に来たお客さんにすっきりとしたきれいな部屋を見せるためだからである。わたしはお母さんと
「そんなことをしているんだ。くずかごがあるのとないのとでは、全くちがうイメージになるんだね。」
と家の中をみわたし、お母さんは
「そうみたいね。家の中においてなければ見た目きれいかもしれないけど、結局は置くことになるのよね。だから理想とげんじつはちがうわね。」
と二人でくずかごを見つめました。
 部屋がきれいとは、心の中もきれいで片付いていることだ。くずかごは自分にゴミを入れてもらうことが仕事。部屋と心をきれいにするにはくずかごはなくてはならないものということがわかる。
「くずかごさん、今までこんなに素晴らしい役割をしていてくれたことに気づかなくてごめんね」
わたしはそっとささやくと、くずかごが静かにうなずいてくれたようなきがした。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 くずかごの役目 プリン 80 98757567084
2 冷静になって考えよう ゆねち 80 97949626887
3 クラス替えの前に なもい 79 171638829490
4 基地作りにかかせないもの らもそ 79 81142818681
5 わたしの大事な思い出 ゆふお 77 89847566896
6 必要な物と必要のない物 みいた 77 102649556481
7 はなれていても ふふふ 76 138939526987
8 私は小さい頃 たちい 75 54243718293
9 人生とは 天草四朗時貞 75 79346726877
10 ぴっかーんとの友情 せなめ 74 70244687479

1位と2位の作品は、要約又は引用の部分が多かったので、代表作品にはなりませんでした。
4月の森リン大賞と上位入賞者(小6の部126人中)


里山イコールみんなの憩いの場!
パンダ
ペタペタ、ペタ。私達家族は、夏になると、桐生(きりゅう)キャンプ場に川遊びに行っていた。キャンプ場だから、当然、バーベキューをやっている人がいる。見ていると、おなかがすいてきそうな感じだ。多分、結構人気のキャンプ場だったと思う。
 私は、長文を読んで似た話を思い出した。私は、昔YMCAという団体の野外活動クラブに所属していた。よく私達は、桐生(きりゅう)という場所に行って、野外活動をしていた。そこには、川もあって、最初に書いたように、私達家族もよく遊びに行っていた。しかし、あるとき、そこが直火禁止になったのだ。YMCAのような団体が使うのは良くても、一ぱんの市民は、役所かどこかに届けを出さなくてはならなくなったのだ。理由と言えば、ゴミの放置やCO2の排出防止、後は、自然を守るためであろう。禁止になるほどだから、それまでのマナーが相当ひどかったにちがいない。私達家族は、個人的に直火をしたことはなかった。でも、届けがいるなんて面倒くさいことになったというのは思った。
「今度から、直火禁止だって。」
「へええ、そうなんだ。なんか残念だね。」
というような会話をした覚えがある。それからは、私は、YMCAで何度もおとずれているが、直火をしている人は一組だけ、もしくはいないなどというような感じだった。まるで、ありの巣をつついた後とつつく前のようだ。多分、みんな届けを出すのが面倒くさいから、来なくなったのであろう。
 そういえば、もう一つ似た話を思い出した。昔住んでいた家の前は、びわ湖と湖岸を利用した公園があった。前は、バーベキューで利用することが可能だったらしいが、ゴミの後始末の悪さとそう音のため、禁止になったそうだ。私は、一度ねたら、朝まで絶対に起きないが、もし、起きやすかったら、公園からのそう音で起きていたかもしれない。今の家の前にも多摩川がある。私が引っこして来た年の四月一日にバーベキューと花火は禁止されてしまった。聞いた話では、マナーの悪い人達が、夜おそくまでバーベキューをやってうるさかったり、ゴミを持ち帰らずに捨てて行ったりしていたそうだ。けい察ざたになったこともあったそうだ。私は、その話を聞いて、迷わくな話だと思った。
 里山や川や湖などそういったものは、人間にとって憩いの場であり、その中でも、マナーを守ることを大切にしていきたいと思う。「ふく水盆に返らず」ということわざがあるように、まさにその通り、いったんよごしてしまえば、きれいになるには何倍もの時間がかかる。私は、みんなの憩いの場は、みんなが楽しく過ごせるように、せめてもこれからはゴミを持ち帰ってほしいと思う。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 素敵な友達との旅 なむな 82 104748667395
2 目標 らせら 81 249649748686
3 里山イコールみんなの憩いの場! パンダ 81 110247758187
4 本の世界に入り込め くあゆ 80 95653616992
5 きっと青い空(清書) ホカフ 79 1295449910796
6 家庭科 るりん 79 1008497795102
7 共存共生のために らめき 79 95147718389
8 目標に向かって みちま 79 90344717683
9 目標に向かって ゆこぷん 79 93247667583
10 自然・生き物を守るために(感) みるく 79 85849767383

 
1位の作品は要約の部分もかなりありましたが、2~5位の作品も同様に要約の部分が多かったので、そのまま代表作品にしました。
4月の森リン大賞と上位入賞者(中1の部117人中)


多角的に見ること
ひあう
普段私達は、コインを丸いものとみなしている。コインをテーブルの上に置いた時、あるいは床や地面に落とした時、見下ろすと丸く見えるということだ。しかし、水平方向から眺めれば、あきらかに、薄い長方形に見えるはずだ。そして私達にはそんなことはわかりきっているように思われるが、ものはためしに「コインは長方形だ。」という文を口に出して言ってみると異様な発言をしているような気がする。私達は日常において、いつもある視点からある光景を見る。視点の違いは、同じ一つのコインに対して別の見方が成立した事情と似ている。レトリックとは多角的に考え、かつ多角的な言葉によって表現してみることで表現してみることである。新しい視野を獲得するためにも、また、相互理解のためにも、今日ほどレトリック感覚の必要とされる時はかつてなかったように思う。私はものを見る時に様々な角度から色々な視点で見ることが必要だと思う。
そう考える第一の理由は、一つの見方が絶対に正しいとは言い切れないからだ。人には他人に対しても好き嫌いという感情が存在する。私も、好きな人嫌いな人がいる。私は、自分が嫌いな人は、自分自身がその人の悪い面しか見られていないからだと思う。人それぞれに良い面と悪い面があるように、苦手だと感じる人も、良い面を探して実際に違う視点で見てみると、案外仲良くなるものである。その人に対して、こういう人だと決めつけるのではなく、他の視点から見るだけで、友情が結ばれるのであれば、そんな上手い話はない。また、「マジカルバナナ」というゲームでは、「赤いといったらリンゴ」と言う人もいれば、「丸いといったらリンゴ」という人もいるように、リンゴ一つにおいても様々な見方をする人がいる。リンゴは丸いという考えかただけが合っているわけではないのだ。一つの考え方を徹底して見るだけでなく、角度を変えて見るのも良いと思うのだ。
もう一つの理由というのは、見方を変えることによって新しいアイデアが生まれるかも知れないということだ。この間学校の図工の授業で、「ガムギャムボール」という授業があった。これはガムテープを組み合わせボールにし、みんなで遊ぼうという授業であり、私はガムテープの使い方に違和感を持った。ガムテープというのは、本来物と物を貼る時に使うものであり、図工の授業で使うようなものではない。しかしガムテープは、手で切ることができるし、色々な色がある。出来上がったものはグループによって様々だったが、どのグループもガムテープの特長を活かして作品に取り組んでいた。ガムテープをただの粘着テープから、図工の材料にできるといった発想が私に刺激を与えた。一つの特長だけがその物ではなくて、他の考えを生み出し活用していくのも良いことだと思う。
確かに、物事を極めるためには一つの見方をほりさげていくことも必要だと思う。けれども、一つの物や物事は一つの方向で出来ているわけではない。物事の本質を見極めるために、私達はその物に対して、意欲的になって様々な考えを広げていくことが大切だ。雑草とは、まだ、その美点が発見されていない植物のことである。多角的に見なくては見つけられない美点があるということだ。物事を、他の見方で見るのは利点にもつながるのである。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 多角的に見ること ひあう 88 134961737593
2 物事を多角的に見よう リリー 84 111851676993
3 ふだん私たちは、コインを ぺんぎん 83 99056717292
4 想像力を高める多角的視点 彌織 79 88054796690
5 矛盾 のりみ 77 73251707087
6 私の決意 わさの 77 77247716889
7 里山を歩いていると(感) りりせ 76 77559536889
8 あだ名とはさみは使いよう? りすっぴ 76 76353646393
9 読書から得るもの わにせ 75 70849656886
10 親しみを込めて らころ 75 82646526192

 

4月の森リン大賞と上位入賞者(中2の部57人中)


人生の一番は
オラフ
「グラフのように具体的な数字で表してあると、すぐに情報が読み取れますね。」
 小学校算数での授業の言葉は今でもはっきりと覚えている。確かに数字で表すと分かりやすいものが身の回りには沢山あると感じた。スーパー行けば値札がついていてどの商品がいくらするのか分かりやすい。駅に行くと、時刻表があって、何時何分発の電車はもうすぐだ、と分かる。私たち学生が数字をよく目にするところは学校だ。テストの点だ。これは、実に分かりやすく、他人と比較したり、次の目標が定まりやすい。
 では、反対に数字で測れないものはあるのだろうか。今、アイドルに注目が集まっている。私は、この人が1番かっこいいと思うけれど、友達はあの人がかっこいいと言う。どちらがいいかを議論して、それでも決着はつくはずがない。数字で比較の仕様がからだ。自分の心のうちのものは、なかなか数字に変えることは難しい。
 こう考えてみると、分かりやすいほうがいいのかもしれない。多くの人は、そう答えるだろう。しかし、本当にそうなのか。では、良いところの例を挙げていってみよう。 
 客観的な指標は大切である。なぜなら物事の情報がつかみやすいからだ。先ほども述べたように、テストの点数他人と比較することができる。自分は今どれくらいの位置にいるのか、これからどうすべきなのか。しかし、数字だけで全てが分かってしまうことも恐ろしいことである。私は、年に数回、テストで点数が悪くて落ち込んだことがある。こういう時、周りと比較出来たら、すぐに、自分より良く出来ている、自分の方が良く出来た、と分かってしまう。それ以外に、人間は、数字の情報にばかり頼ってしまい、何も考えなくなってしまうだろう。しかしやはり次の目標を立てることが出来たり、努力をしたりと数字の情報が次に進むべき道を明るく照らすような役割を果たす。だから、人はこれほどまでに強くなったのかもしれない。
 しかし他人との比較では測れない内面的なものにも、良さがある。私の将来の夢は色々ある。小さい頃は、ケーキ屋、花屋、パン屋、パティシエ、カフェの店員さんだったりしたが、美容師や、薬剤師、洋服のデザイナー、そして人の役に立ちたい、と今は思っている。警察官、医者、漫画家など、他にも数えきれないほどの職業があるが、それを選ぶのは、人それぞれの個性であり、興味や、幸せなのである。だから、どの職業はよくて、どの職業はいけない、と他人の価値観では決められないのである。もし、人の意見にすがって将来を決めるとなると、覚悟が必要だ。その人は、その職業が1番だと思っていたとしても、自分の中で1番ではないかもしれない。2番、3番ならまだいいものの、絶対にやりたくないような職業ならば、先に見えるものは何もないし、やったところで後悔しか残らない。いくら給料が良くても、楽しくなければ辞めたほうがいい。給料が安くても、自分の中で1番の職業で、汗水流して働くほうが、きっとやりがいのある人生が送れることであろう。人は、1人1人違うのだ。だから、誰が何をやろうと、自分は自分のことをしていれば良い。自分の内面のものは、自己判断しなければいけないのだ。
 客観的な指標も大切だが、自分にしかないものを作り上げることも大切なのだ。しかし、最も重要なことは、自分が1番幸せでいられる選択をするかどうかである。「寒さに震えたものほど太陽の暖かさを感じる。」という名言もあるように、人生の苦しさを乗り越えれば幸せは待っている。苦しみを知っていれば、幸せをもっと感じられるのだ。
 比較することも、個性を生かすことも本当に大切なのだが、それよりも、幸せでいられることが1番なのではないか。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 人生の一番は オラフ 86 152561697287
2 扇子と扇風機 しゅわきち 80 91153748484
3 厄介な鼻水 海太郎 80 90551717583
4 自分の長所と短所から くるる 76 86753516486
5 動詞を助けるのは動詞ではない!? 零戦 76 90151576180
6 古い物と新しい物 らふま 74 74752576483
7 長所も短所も人生の要素 おまな 74 77343576290
8 長所と短所 みすか 74 75951555996
9 長所と短所 まるか 72 71543566281
10 現実をたくましく生きること! りなこ 71 63046596476

 

4月の森リン大賞と上位入賞者(中3の部51人中)


ごみの利用
かこちゃん
 昔に比べ、私達の生活は、より便利で豊かになっている。昔は手に入らなかったものが、簡単に手に入れられるようになったり、人のつながりが国を越えるようになった。しかし、それと同時にごみの排出量も増えてしまった。現在の日本では、毎日一人平均約一キログラムものごみを出している。こうしたごみの処理は、日本だけではなく、世界中で大きな問題となっている。ごみが増え過ぎ、処理するための場所や施設が足りないのだ。そのため、ごみを出す量を減らしていかなければならない。そのための手段として、「3R活動」が挙げられる。3Rとは、「リデュース=減らす」、「リユース=再利用」、「リサイクル=再生利用」の三つの方法のことだ。つまり、捨てるはずのごみを回収し、それらをまた資源として活用することができるのだ。この、ごみ減量推進活動のように、何事も良い面を見て、生かせるような人間になりたいと思う。そのためには、主に二つの方法が考えられる。
 第一の方法としては、やはり、物事の良い面を見るように普段から心がけることだ。私が小学校四年生の頃、クラスで「いい所カード」というものを書いていた。名前の通り、クラスの人のいい所を、その人あてに書くのだ。初めの頃は慣れていなかたので、授業中によく発表する人や、学級委員になった人などに偏って書いてしっま
ていた。しかし、だんだん慣れてくると、普段はあまり目立たない人にも、いい所がたくさんあることに気が付いた。「いい所カード」をたくさん書いているうちに、意識しなくても自然に、
(この人、頑張っているな。)
(◯◯ちゃん、頼りになってすごい。)
と良い面を見つけられるようになった。つまり、良い面を見つけることが大切なのである。
 第二の方法としては、今の減点主義のような、マイナス面を直すことを中心にした社会システムを変えていくことだ。ここが悪い、できないと、マイナス面ばかり取り上げられてしまうと、それだけで人は嫌な気持ちになってしまう。以前、英語の授業で、私の友人がスピーチをしたときのことだ。文章も分かりやすく、声もハキハキとしていて、とても聞きやすかった。周りの生徒も、「聞きやすくてよい。」「内容がよく伝わっていた。」などのコメントを発表していた。しかし、最後の生徒のコメントが、「複数形にするべきところが単数になっていた。」というものだった。実はこのコメントをした生徒は、誰がスピーチしても、必ず一つは、「◯◯が少し良くなかった。」といった内容のコメントをするのだ。確かに間違いを指摘し、直してあげることは大切だが、私はそのコメントは、まるで間違い探しをしているように感じる。マイナス面を探し、それを指摘するという考え方そのものを変えていく必要がある。
 確かに、欠点を直すことは大事である。しかし、物事の良い面を生かしていくことは、それ以上に大切である。「雑草とは、まだ、その美点が発見されていない植物のことである。」という名言がある。また実際に、ごみも資源へと生まれ変わることができる。私も、何事も良い面を見つけ、それらを生かしていけるような視野の広さを持つ人間になりたい。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 ごみの利用 かこちゃん 88 130458678189
2 主導権はどこにある ききほ 88 134964757881
3 ごみを活かせる人間 いなりずし 88 181461777395
4 生きる喜びって何なんだ? れたす 87 159063687886
5 To see a rainbow you`ve got to Ivy☆ 84 110261697290
6 時間にゆとりを持った生き方 四葉のクローバー 83 101653727587
7 清書 てつへ 83 238359697090
8 過程 いゆん 82 100751787887
9 やることは早目に りょうたろう 80 110548878289
10 宝物 枕草子 78 100051989287

 

4月の森リン大賞と上位入賞者(高1高2高3社の部164人中)


活きた知識
はるかぜ
 専門家は専門的な知識を多く持っているにとどまらず、それらの弊害を見破り、とらわれないでいることが必要だ。とりわけ『子供』の問題に関しては、強調されるべきだろう。しばしば非行少年を救い出すのは、むしろ専門エージェントの権威を持たない人、俗にいう『裸の人間』なのかもしれない。人間の触れ合いよりも、専門的な知識を過大評価する社会には問題がある。
 その原因は第一に、専門が細分化されてしまったことだ。私は中学から高校にかけて、学問の専門性が強くなったように感じている。例えば、社会は日本史、世界史、地理、現代社会、倫理に分けられる。それぞれを深く掘り下げることができるのは良いが、細かく区分するのは、長所ばかりではないように感じるのも確かだ。私は、文系の日本史・世界史選択しているが、暗記を繰り返して頭に詰め込む方法で学習していくために、それぞれの関連を見出す作業ができずにいる。本来、社会系として分類される学問は、根底ですべてがつながっている。現在、中東で起きている紛争等の問題には、その背景として、古くからの宗教対立など歴史的な背景もあるだろうし、地下資源が豊富にあることによる利害、つまり地理的な問題も存在するだろう。すべてを考慮したうえで、ようやく中東問題に関する本当の理解ができるというわけだ。枝葉のようになっている専門的な知識を整え、まとまった幹の部分で統一させていくという、体系的なとらえが重要なのではないかと思う。
 第二に考えられる原因は、権威や肩書きを重んじる日本の社会の傾向だ。以前、日本の就活の様子を取り上げた新聞記事を読んだことがあるが、学歴社会が根強く残っていると分かった。企業は、レベルの高い学校の生徒をどんどん招く一方で、レベルの低い学校の生徒は面接さえも受けさせてもらえない、という門前払い状態であるそうだ。人間性にあまり目を向けない企業は、逆にいえば勉強しかしてこなかった人間を採用することになるのかもしれない。そういった人々が入社後、企業の力となって活躍するかどうかは疑問が残る。人間の触れ合い、という面にも目を向けていくべきではないだろうか。
 確かに専門的な知識を学んでいくことも大切だ。しかし、「辞書のような人間になることではなく、辞書をうまく使えるようになることが勉強の目的である」という名言がある。この名言のように、専門的な知識を、人間同士で用いることのできる「活きた知識」へと解釈していくことが必要なのではないだろうか。「活きた知識」こそ、人間の触れ合いの中でも、意味のあるものとして存在していくのだと思う。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 活きた知識 はるかぜ 90 107864888692
2 本当の理解 かふた 85 1179581019089
3 本当の問題点 カツ丼 85 95561898787
4 冬を知らないキリギリス もぐ月子 85 97556817799
5 疑問を持とう ポケット 84 134359607386
6 倫理観 ピット 82 95466877986
7 時代と娯楽 わちお 81 106351717983
8 目に見えぬ価値 らわん 81 84154687993
9 古いものと新しいもの あすなろ 81 91954657389
10 天才と疑問 トンクス 81 96158646693



2024年02月の森リン大賞 |  2024年01月の森リン大賞 |  2023年12月の森リン大賞 | 
(23年8月~23年11月未集計) |  2023年07月の森リン大賞 |  2023年06月の森リン大賞 |  2023年05月の森リン大賞 |  2023年04月の森リン大賞 | 
2023年03月の森リン大賞 |  (20年10月~23年2月未集計) |  2020年09月の森リン大賞 |  2020年08月の森リン大賞 |  2020年07月の森リン大賞 | 
2020年06月の森リン大賞 |  2020年05月の森リン大賞 |  2020年04月の森リン大賞 |  2020年03月の森リン大賞 |  2020年02月の森リン大賞 | 
2020年01月の森リン大賞 |  2019年12月の森リン大賞 |  2019年11月の森リン大賞 |  2019年10月の森リン大賞 |  2019年09月の森リン大賞 | 
2019年08月の森リン大賞 |  2019年07月の森リン大賞 |  2019年06月の森リン大賞 |  2019年05月の森リン大賞 |  2019年04月の森リン大賞 | 
2019年03月の森リン大賞 |  2019年02月の森リン大賞 |  2019年01月の森リン大賞 |  2018年12月の森リン大賞 |  2018年11月の森リン大賞 | 
2018年10月の森リン大賞 |  2018年09月の森リン大賞 |  2018年08月の森リン大賞 |  2018年07月の森リン大賞 |  2018年06月の森リン大賞 | 
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2017年12月の森リン大賞 |  2017年02月の森リン大賞 |  2017年01月の森リン大賞 |  2016年12月の森リン大賞 |  2016年11月の森リン大賞 | 
2016年10月の森リン大賞 |  2016年09月の森リン大賞 |  2016年08月の森リン大賞 |  2016年07月の森リン大賞 |  2016年06月の森リン大賞 | 
2016年05月の森リン大賞 |  2016年04月の森リン大賞 |  2016年03月の森リン大賞 |  2016年02月の森リン大賞 |  2016年01月の森リン大賞 | 
2015年12月の森リン大賞 |  2015年11月の森リン大賞 |  2015年10月の森リン大賞 |  2015年09月の森リン大賞 |  2015年08月の森リン大賞 | 
2015年07月の森リン大賞 |  2015年06月の森リン大賞 |  2015年05月の森リン大賞 |  2015年04月の森リン大賞 |  2015年03月の森リン大賞 | 
2015年02月の森リン大賞 |  2015年01月の森リン大賞 |  2014年12月の森リン大賞 |  2014年11月の森リン大賞 |  2014年10月の森リン大賞 | 
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2006年9月~2009年8月までの森リン大賞


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