森リンの丘 森リン大賞の記録


森リンの丘


 

11月の森リン大賞と上位入賞者(小1の部70人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 がくげいかい ながた 60 25742435286
2 やすみじかん ほしみ 59 51544435277
3 だいのはらしんりんこうえん なりと 59 32738435090
4 とうごうこう園でともだちとあそんだこと 清良 59 34938434990

 

11月の森リン大賞と上位入賞者(小2の部116人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 カマキリを見つけたよ! じんか 65 90937476790
2 すくすく育ってね みるく 65 65737476295
3 朝ごはんを作ったよ! なりあ 65 41246496276
4 すまりきゅう公園に行ったこと レモン 65 82842466287
5 手作りベーコン「美味?」 リリア 65 62541446189
6 楽しかったペンキぬり きりる 65 343394456102
7 おもちゃ大会 シナモン 64 105937526284
8 手こぎボートにのったよ アリス 64 63239446287
9 ゴッホてんに行ったよ こまつな あやめ 64 45638446187
10 楽しかったよ! ダイアナ 64 104243446080
10 ウチのひみつへいき しゅうちゃん 64 104838465796

 

11月の森リン大賞と上位入賞者(小3の部162人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 私の買い物 きよい 73 62839637692
2 楽しい特別な日 ゆいゆ 72 136546546983
3 合計十一本の注しゃ きゅうちゃん 71 142942468086
4 工場見学の発見 みおコロネ 71 98342536593
5 おかしの買い物 パルキア 71 68256476580
6 今まででさいこうの先生 りすっぴ 71 82141486395
7 アインシュタインはこんな人 ゆまちゃん 71 70151486287
8 普通でないアインシュタイン ゴールド 71 64948546190
9 「大けが」 なかり 69 81338516880
10 中身だけのアインシュタイン なみま 69 51842506489

 

11月の森リン大賞と上位入賞者(小4の部137人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 うわぁ、おくれるぅ クリスタル 79 150341738892
2 終点から終点までのでき事 笑い飯 79 79848718390
3 四苦八苦するたまごやき作り ダイヤモンド 78 76443658893
4 好物はもんじゃ焼き ふらいぱん 78 80253587489
5 目指せ買い物の達人 うっちー 77 92742588487
6 冬、夏、すきな給食ベスト五 めがね 76 67843659087
7 買い物へレッツGO! ショコラ 76 161144498890
8 日本人はお米のマジシャン いちご 76 108053547984
9 私の大好きな揚げパン おんぷちゃん 76 96249536889
10 みんなで食べるごはん スヌーピー 75 93047546980


11月の森リン大賞と上位入賞者(小5の部143人中)


貿易と日本
まーりん
  私がこの話を読んで一番そうだなと思ったのは科学的態度ということだ。身のまわりには、いろいろな科学製品がある。例えばけい帯電話やテレビなどだ。「それがどうやってできたのか」「材料は何なのか」などの疑問を持つことができる。そして調べたりすることで科学的態度が身につく。身のまわりの科学製品は、科学を知るためのヒントになるだろう。
 私は学校の社会科で貿易を習った。私は最初、貿易という言葉を知らなかった。しかし、最近ニュ=スで貿易やTPP
という言葉をよく聞くようになった。貿易を辞典で調べたら、『外国と品物の売り買いをすること』と書かれていた。例えば日本はアメリカから小麦を買う。そして反対に日本はアメリカに車を売る。それで日本とアメリカは売り買いをしているのだ。ちなみに日本の貿易相手国で一番輸出入合計額が多いのは中国である。「え、アメリカじゃないの?」と思う人がいるかもしれない。しかし、最新のデータでは中国となっている。ところで、その外国製品がどうやって運ばれてくるか知っているだろうか?おもに飛行機と船で運ばれてくる。そして空港や港に入り、そこで関税がかけられる。関税とは『外国から輸入する品物にかける税金』だ。つまり輸入した物に定価の額より、もっとお金をかけることだ。しかしその関税がなくなるかもしれない。TPPというのに国が参加すると、関税が下がったりなくなったりして、自由貿易にすることができる。TPPは略語で「トランス・パシフイック・パートナーシップ」という英語の頭文字を取ったものだ。それは企業にとって大変うれしいことだ。外国へ輸出する会社は、関税がなくなるから輸出しやすくなる。しかし農家は反対だ。なぜなら、外国産の野菜が安くなって、そちらばかり売れるからだ。そうなると日本産の野菜が売れなくなってしまう。だから菅内閣総理大臣は頭をかかえているのだろう。私は農家の人達には悪いけれど、TPPに参加することに賛成だ。なぜなら、関税をなくしたら輸出入もしやすくなって、より国と国との関係が深まると思うからだ。
 次に、母に先入観についてインタビューしてみた。この前、車の工場見学ツアーの参加を申し込んだ。そのとき母は、「小学生の子ども連れが多いだろう。」と予想していた。そしてツアーの当日、私と母が集合場所で待っていたら年配の人や中年の女性や男性が多かった。もちろん子ども連れも何組か来ていた。科学的態度ではないが、先入観というものは何でも予想するという意味とも言える。私は予想をするのが大好きなのでおもしろいと思った。
 科学というのは、いわゆるマジックではないだろうか。世の中には、いろいろな魔法がある。それを一つずつ解決すると、知らなかったことが分かって楽しい。分からないことを調べたり実験したり観察することによって未来の夢が広がることが分かった。私はこれから、分からないところは自分で調べたり実験したり観察をして、謎を解決したい。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 貿易と日本 まーりん 84 122857908893
2 本は必要、マンガは? がいあ 80 95049748487
3 読書 もりや 79 82149708586
4 私の好きな本 アレックス 79 80146767893
5 生活の知恵 ベースボール 79 93046647695
6 これまでの人の観察や…を読んで なむき 79 97046597392
7 読書の秋 Qちゃん 79 92452596987
8 おいしい話 ぴょんぴょん 78 1430495510386
9 好きな本 トレジャーハンター 78 89351588879
10 草津フォレストステージ 孫悟空 78 145339628883


11月の森リン大賞と上位入賞者(小6の部131人中)


木の文化
元親
 家にある神棚は木製である。それは普通である。だが、「神棚は何でできている?」と聞かれたら大体の人は木で出来ていると思うであろう。確かに神棚は私の知る限りは木製である。無理やりプラスチックでつくられた神棚をつくらせる人はあまりいないだろう。プラスチックでどんなに繊細かつ綺麗に仕上げたところで木製の神棚には1%にもおよばないだろう。それを言うまでも、神棚は神様がいるところとしての日本の文化であり、木でできているというのが人々の間で根づく「基本」である。やはり、プラスチックの神棚にいる神様なんて考えづらいだろう。それだけ木でできたものには、神秘的なぬくもりを感じさせる力があると思われる。
 以前、伝統工芸展に行ったとき、欄間の彫刻に色をつける体験をしたところ、こういうのがあった。細い筆にたっぷり白をつけ、筆の先にだけに白以外の色をつけるという独特の塗り方のものだった。これを欄間の細かい花びら一枚一枚に筆を寝かせて塗ると、中は青や赤といった鮮やかな色に、そして花びらの先にいくほど白くなり、グラデーションとなる。私がやったのは、ほんの15分間で出来上がったものだから、どこか雑で、色が抜けているところが所々ある。欄間は、仏壇や部屋と部屋の境目の装飾品なのだが、職人の手によって長い時間をかけて作り出される物である。が、私が作ったものはそれと比べたら高すぎる崖を見上げるようなものだ。そのような工芸品などは、長い手間隙がかかる。そういうのなら、機械で生産すればいいのではないか。という考え方もあるのだが、それは違う。機械でつくるものは大量生産が目的なので、費用も結構かかる。そうすると、人の手でやるのはコストもあまりかからず、なおかつ、細かさも加え、客観的に見て、誰もが「綺麗だ」と思えるようになる。人はそれらを追求することで、より高いことに挑戦し、各自が持つ技術を高めることができる。
 人にとって自然や文化は切っても切れない糸でつながっていて、それは人々の心にも、身の回りにもかかせないものである。さっさとせかしてやるのではなく、じっくり、時間をかけて出来上がる、極上品である。一目ではその差は分からないかもしれないが、それまでに考えられなかった、見た目、使い応え、便利さが自然と出てくるものである。そして、それを見た人々を感動させることが出来る。現代的な便利さだけを追求したものもいいのだが、自然や文化的なこの技術にも目を向けていくべきだと思う。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 木の文化 元親 85 102858697897
2 うまく付き合うべき物 けん 83 101559647687
3 便利さと心の豊かさ ちはや 81 110049657890
4 自然の強さ はるりん 80 93147707892
5 祖父母の家 クローバー 80 113544506989
6 自然のもの・人工のもの かふた 79 144746799590
7 古傷のついたピアノ トリウム 79 104144729483
8 伝えたいこと 79 105951669279
9 自然のものと人工のもの けん道少年 79 102051758883
10 自然をバカにする人へ さしみ 79 83448758387

 

11月の森リン大賞と上位入賞者(中1の部87人中)


詩的な言葉の効用
闇の女帝
 私たちは日常、言葉を表わされる内容を伝える仲介約だと考えている。ところが詩は言葉を不透明にさせて私たちの意識を素通りするのを阻む。元来言葉は新しい経験や内容を生み出す創造の力をもっている。私たちは詩的な言葉を忘れがちである。でも詩人と呼ばれる人は日常的な経験を超えた経験を持つ。私は詩的な言葉を使うべきである。
 第一に詩的な言葉を用いて物事を説明することで、印象付けることができるからだ。事実だけを並べ立てる説明だと、段々その説明が単なる単語の羅列のように聞こえてしまう。ユーモアやたとえを織り混ぜることで、聞き手はある程度自分で想像しながら話を聞くことができる。ユーモアやたとえは、いわばケーキのデコレーション部分だ。説明というパンケーキに、詩的な言葉で生クリームや果物を添えるのだ。ケーキ売り場でケーキを選ぶ時、購入の基準とするのはやはり、ケーキのデコレーション部分であろう。その部分が斬新で、大胆で、独創的であればある程、消費者の心は奪われる。同じように、詩的な言葉を盛り込むことで聞き手をその説明に魅了させるのだ。また、ユーモアやたとえは小難しい事柄を簡略化することができる。詩的な言葉は、よりその説明を理解する手段ともなりうるのである。そのよい例が聖書である。キリストは度々、面白いたとえを用いて弟子たちに、福音を述べ伝えることの重要さや神の素晴らしさを説いてきた。それは現代の私たちにも通ずる。もし説明を聞くならば、より分かりやすいほうが私はよい。だから私はその手段として、詩的な言葉を使うべきだと思う。
 第二に詩的な言葉は自分らしさの表れでもあるからだ。単なる説明ならば、幼児でも容易にできる。そこにユーモアやたとえが加わると、その説明は個性溢れるものとなる。物事の見え方は人それぞれに違う。故にそこから生み出される詩的な言葉も多種多様である。世の中にはすでに定着したたとえがある。赤ん坊の手を紅葉に、雪景色を銀世界に、などのように。私に言わせてみればどう頑張っても紅葉にも銀世界にもみえない。想像力が乏しいと言われればそれまでだが、紅葉や銀世界を超えたハイクオリティなたとえを出すことによって、よりその説明が聞き手を魅了することになる。またそれはCMにも表れているように思う。現在よく車のCMで謳われているのは、エコカー減税の終了と補助金の継続である。各車の企業は、さまざまな宣伝文句でそれをアピールし、消費者に訴えかけている。どれ一つとして、同じ文句はない。音で、映像で、ポスターで我々に強調してくる。各企業らしさが約15秒の間に表れていると思うのだ。
 確かに、ニュースや新聞などは事実だけを述べたほうが格段に良い。しかし、私たちの耳で心地よく響くのはやはり詩的な言葉を交えた説明なのではないのだろうか。だから私は詩的な言葉を積極的に使うべきだ。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 詩的な言葉の効用 闇の女帝 92 118669819480
2 助け合い ?共生? あまぐり 88 122058818687
3 「ああすれば、こうなる。」 まりあ 86 129168617189
4 今を大切に生きる チョコボ 85 119857627187
5 自分らしい人生 はるかぜ 84 1208569810293
6 今に生きる ポセイドン 84 109758618080
7 里山は人にとって… カモミール 84 105363647590
8 ことば ヤヨイ 83 97854658095
9 言葉の意味 さおりん 83 104964666990
10 自然界の裏方さん ことのは 82 135652829897

 

11月の森リン大賞と上位入賞者(中2の部68人中)


旧型と新型
文鳥
 古いものがいいか、新しいものがいいか、どちらが良いかというのは一概に言えない。古典的なものの中にも便利さはある。例えば、畳は、日本の気候に非常によく合っているということで有名だ。畳の部屋に入ったことがある人は多いだろう。畳の部屋に入ると涼しく感じたことはないだろうか。それである。それが、扇風機や冷房といった機器が登場するまで日本人の夏を支えてきた大元なのだ。しかし、いつまでも古いものを使うことは出来ない。例えば、テレビはある程度の年数を使ってしまうと音が出なくなってしまったり(まさにうちのテレビだ)画像が出なくなったりする。そういうものは、新しい物に変えるのが得策だろう。
 私は、古いものの方が良いと考える。
 私は、夏目漱石が好きだ。夏目漱石の本をそれが原文であれ、現代語訳であれ、読んだことがある人も多いだろう。青い鳥文庫などの、児童向けの出版社でも出版されているため、読んだことはなくても、見かけたことがある人も多い筈だ。私は、たまたま家にあった『我輩は猫である』の復刻版を読んだ。現代の小説とは、またタイプが違う小説だった。
タイプが違うとは、文の運び方や、漱石ならではのユーモアがふんだんに詰め込まれていたのである。実に面白かった。
 どの作品にも共通して言えることがある。それは、作者が死んでも作品は生き続けているということだ。言い換えれば、今に受け継がれる不朽の名作ということである。言ってみれば、私はあまり好きではないが宮沢賢治の作品も今に受け継がれる不朽の名作だ。要は、昔のものにも今の人はひきつけられる。つまり、昔のものにも、現代人は共感を持つことができるということだ。
 だが、新しいものの方が良いという考え方もある。 
 例えば、家電製品だ。私の家には、壊れかけたテレビがある。音が出るのに少々時間がかかり、テレビの機嫌が悪いと(テレビにも機嫌がある)音が出るのに15分ほどかかるというくせものだ。両親の結婚記念に貰ったものらしく、15年ほど使っている。私よりも年上だ。古い物を大切に使っていると言えば聞こえは良いが、実態は面倒臭いからテレビを買いなおさないというだけである。普通のテレビだったらもう壊れているはずだが、それでも使えるのがうちのテレビの凄い所である。さて、私が言いたいのはうちのテレビの凄さではなく、家電製品に関しては新しい物の方が良いということだ。トイレにいたっても、最近では節水出来るように、流す水量が少ないトイレもある。また、ガスも地震大国日本らしく、地震が来たら火が消えるものまであるらしい。もちろん、うちのガスにそんないかした機能はついていない。つまり、最新式のものになると、地球のことを考えていたり、災害への備えも万全のものが多いのだ。
 新しい物にも古い物にもそれぞれのよさがある。大切なのは、どちらの利点や欠点を正しく理解し、それらを利用しつつ効率的に使っていくことではないだろうか。『大切なのは、健康らしい外見ではなく、健康自身である』という名言があるが、内容をよく見て、2つを効率的に使っていきたいものである。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 旧型と新型 文鳥 90 129061838489
2 古典とハヤリと自分の意見 なまず大使 90 173364778192
3 子供とペット ひよこ 86 114357798590
4 今のと昔の タケル 85 121253698292
5 本能と管理 チョコ 85 137252617493
6 本題と潤滑油 さくら 84 115558577593
7 頭で読む こゆき 83 1048566068100
8 保護と成長 たけたけ 82 101657677192
9 納得できる生活 201系 81 121352899992
10 潤滑油の取り扱い説明書 ハオハオ 81 100054778684

 

11月の森リン大賞と上位入賞者(中3の部53人中)


小さなものの大きな役割
ちえのわ
 「ミミズの絶え間ない働きが、有機土壌の形成に大きな貢献をしてきた。」この長文で作者の中村さんはミミズを中心として書いている。最初はダーウィンの書いた『ミミズの習性に関する観察とミミズの働きを通しての有機土壌の形成』についてだ。これはダーウィンが110年まえに書いた書物であり、いかにミミズが大きな役割を果たしているのを記している。そして、ミミズはなんと一年に平均して約一センチメートルもの土壌を地表に排出するという絶え間ない働きをしてきたようなのだ。また、次に出てきたのは有吉佐和子さんの小説『複合汚染』についてだ。ここでは「土が死んだ」という農村でよく使われている言葉について述べられており、「土が死んだ」とは「ミミズが死んだ」ということと同じだと書いてあった。そして、最後に作者の中村さんはミミズの役割を科学的に認識することにより人間としての付き合い方を選べるものなのだとふり返されたといっている。小さなものとは影でこのように大きな仕事をしている場合が数多くあるのだ。私はこの長文を読み、小さなものの役割を見直すことが大切だと思った。
 第一の理由として、人間が小さな生き物の役割を大きく見ない傾向があるからだ。この長文ではミミズを例に挙げていた。ミミズはほとんどの人から気味悪がられ、逃げられることが多い。私だって、ミミズは嫌いでよく逃げる。だが、実は土を生かすなどの大きな役割をもっており、土を生かすスペシャリストともいえるのだ。ミミズがいなければ、有吉さんの言うとおり、土は死んでしまう。土を生かす面ではミミズは遥かに人間よりも優れているのである。また、他に蜘蛛も同じようなことをいえる。ミミズ同様、蜘蛛もあまり人間に親しまれている生き物ではない。だが、蜘蛛は田んぼを荒らす虫を抑えることができる。この理由で蜘蛛は最近に至ってはそれほどでもないが、昔は守られていた。人間は田んぼを荒らす虫を抑えることなど殺虫剤を使わない限りできないだろう。だが、殺虫剤を使えば今度は育てている食物が薬漬けになり、悪くなってしまう。人々が嫌う小さくて地味な蜘蛛だって、人間が知らないだけで人間ではできない大きな役割を果たしているのだ。
 第二の理由として、小さなものと大きなものを合わせて「地球」という惑星が作られているからだ。地球に住んでいるのは人間と動物だけではない。虫も、プランクトンも、全部ひっくるめて「地球」という惑星が成り立っているのだ。人間は小さな生き物がいなかったら、生きることなどできない。食物連鎖で一番初めにくる生き物は植物プランクトンなどの小さな食物だ。それを動物プランクトンが食べ、それを鰯がたべ、イカが食べ・・・とどんどん続いていき、やっと人間が生きられるほどの食物になるのだ。植物プランクトンが存在しなければどの食物も存在しなくなり、地球上には生物がいなくなることになるのだ。だが、悲しいことに人間はそれを破壊しかけている。地球温暖化でプランクトンまでも少なくなっているのだ。地球温暖化で海の温度が3℃?7℃上昇した。これにより、植物プランクトンの量は減り、次にプランクトンを食べるマイワシの量も1/200にまで減っているのだ。このまま地球温暖化が進んでいくと人間は本当に食べるものまでも失ってしまう可能性がある。小さいものの役割を見直さずに失ってからじゃ、なにもかも遅いのではないのだろうか。
 小さいものの働きは所詮小さい。こういう概念を植えつけられている人は少なからずいるだろう。私だってその一人だ。小さいものがいくら働くことも限度はやはりある。そして、それは大きいものには比べ物にならない小さな力だと思っていた。だが、この長文を読み、やはり小さなものでも大きな役割を果たせるのだなと改めて実感した。なぜなら、人間が実行できないことを小さな力で成し遂げてしまうからだ。よくよく考えてみると、地球上には小さくても大きな役割を果たしているものはたくさんあるのだ。もちろん、大きなものだって様々な役割を果たしているとおもう。大きな機械により、便利な大量生産などが可能になっているからだ。だが、極端な話しをすると、人間も物体もすべて「原子」という小さなものでできているのだ。原子が集まらなければ私達は「無」になってしまう。小さなものがなければ、私達は存在しないのだ。ジェフリー・チョーサーさんの名言で「大きな樫の木も小さなどんぐりから育つ」という名言がある。私達が生きていられるのは小さなプランクトンのおかげ。全てが存在できるのはちいさな原子のおかげなのだ。これらが成長し、私達のような大きな存在をつくってくれる。小さくて目立たない存在でも、役割を見直し感謝したいと思った。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 小さなものの大きな役割 ちえのわ 87 194759617790
2 摸倣 おむふ 86 14776810611987
3 適度な保護 だるまー 80 101451838881
4 アナログの良さデジタルの良さ むさし 79 121951819784
5 昔話の教訓 AIRIOKA 77 80848607192
6 マネシテミル さえピ 76 85747606692
7 「基本」という名の辞書 ポチト 75 75946717093
8 無題 arugebak 71 57254666286

 

11月の森リン大賞と上位入賞者(高1高2高3社の部138人中)


日本の豊かさ
いすも
 近代、日本人の労働者は毎日朝早くから出勤し、夜は遅く帰ってくるという日常を繰り返している。朝は息も苦しくなるほどの満員電車の中、疲労とストレスが溜まりながらも、会社へと向かい、着いたら即仕事に励む。帰りは、子供の顔も見れないほど夜遅く帰ってきて、睡眠時間もろくに取れないまま、次の日また朝の五時代の電車に乗って仕事場へ向かうのだ。日本人は、自殺率が非常に高い国民として知られているが、これが日本の今現在の現状だと、無理もない。現代、労働時間や効率を優先させる日本の社会に問題がある。
 その原因の第一に、現代では子供の顔もろくに見たことがないサラリーマンが増えてきていることだ。日本のサラリーマンは、どこの国の人々が見ても働き者であることは間違いない。毎朝、五時台や六時台の満員電車に乗りながら、仕事場へ行く。そして、休みもないほどみっちりと働き、夜は遅くに帰ってくる。こういう生活を毎日送っていたら、当たり前だが自分の子供と接したり、触れ合う時間や機会は少なくなってしまう。日本は豊かな先進国、と世界から認められているが、果たして自分の子供にもろくに話ができない現状は、本当に豊かなのだろうか。「過労死」という言葉が存在するのは、そもそも世界の中で、日本の国だけらしい。私が住んでいるカナダでは、過労死するなんてとんでもない話だ。仕事自体が朝の九時ぐらいから始まり、終わるのはせいぜい四時か五時。殆どが車通勤なので、疲れているのにもかかわらず、満員電車の中で立っていなくても良い。それに、日本よりもはるかに休みが取れるので、すぐハワイやメキシコとかに家族旅行に行く人たちが多くいる。これが本当の豊かさではないのだろうか。
 原因の第二は、戦後の影響がまだ残っているからであると思う。日本は戦後、アメリカや他の先進国に追いつきたいために、一生懸命働いた。そのため、労働時間も朝から晩までが当たり前であったし、ただ日本の国を世界に羽ばたかせようとするのに必死であった。そして実際に、労働時間を優先させることを重視することによって、日本は復活でき、今は先進国の一国として立派な立場にいる。これらの影響がまだ響いているため、どうしても今でも、労働時間や効率を優先させてしまうのではないか。逆に、カナダ人やアメリカ人があまり労働時間や効率を優先させない理由も、戦争が関係しているからだと思う。欧米は、日本と戦争をして勝利を収めた国である。だから、戦争の結果は利益ばかりで失ったものは何一つなかった。日本のあちこちに基地を作り、沖縄を占領し、アメリカはやりたい放題できた。だから、日本のようにせっせと働かなくてもよかったのである。まだ第二次世界大戦が終わって百年も経っていない。戦争の影響がまだ日本に響いているのはある意味仕方のないことであるのかもしれない。
 確かに、労働時間や効率を優先させるのも良いことだと思う。日本人は働き者だからこそ、世界に認められる大企業を創り上げることができた。トヨタや日産、スズキや、任天堂、SONYやヤマハは、労働時間や効率を優先させた日本人の汗と涙の成果であることは間違いない。だが、本当の豊かさとは、仕事を一番に持ってくることではなく、家族や社会と接し触れ合うことである。人生において、良い人間関係を築くことが一番大切だし、自分の家族とも触れ合う時間がないほど働く現状は正直豊かとはいえないだろう。日本はこれから欧米を見習って、せめて家族との時間をもっと大切にするべきだと思う。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 日本の豊かさ いすも 89 145461708496
2 例えば市町村で ひろみ 86 123362869883
3 道をつくる きへあ 85 88562808687
4 大好物の果物で幸せいっぱい! のんちゃん 80 1983449911586
5 進歩 ちな 80 91253818283
6 成長する ゆうちゃり? 79 1543469910086
7 動物の知性から学ぶ 野球小僧 79 93253888989
8 うちにある古い物 きむた 78 93344729289
9 その土地にあった循環の農法 くこう 77 17895911112786
10 自分の生き方 しんご 77 1001547910086



2024年02月の森リン大賞 |  2024年01月の森リン大賞 |  2023年12月の森リン大賞 | 
(23年8月~23年11月未集計) |  2023年07月の森リン大賞 |  2023年06月の森リン大賞 |  2023年05月の森リン大賞 |  2023年04月の森リン大賞 | 
2023年03月の森リン大賞 |  (20年10月~23年2月未集計) |  2020年09月の森リン大賞 |  2020年08月の森リン大賞 |  2020年07月の森リン大賞 | 
2020年06月の森リン大賞 |  2020年05月の森リン大賞 |  2020年04月の森リン大賞 |  2020年03月の森リン大賞 |  2020年02月の森リン大賞 | 
2020年01月の森リン大賞 |  2019年12月の森リン大賞 |  2019年11月の森リン大賞 |  2019年10月の森リン大賞 |  2019年09月の森リン大賞 | 
2019年08月の森リン大賞 |  2019年07月の森リン大賞 |  2019年06月の森リン大賞 |  2019年05月の森リン大賞 |  2019年04月の森リン大賞 | 
2019年03月の森リン大賞 |  2019年02月の森リン大賞 |  2019年01月の森リン大賞 |  2018年12月の森リン大賞 |  2018年11月の森リン大賞 | 
2018年10月の森リン大賞 |  2018年09月の森リン大賞 |  2018年08月の森リン大賞 |  2018年07月の森リン大賞 |  2018年06月の森リン大賞 | 
2018年05月の森リン大賞 |  2018年04月の森リン大賞 |  2018年03月の森リン大賞 |  2018年02月の森リン大賞 |  2018年01月の森リン大賞 | 
2017年12月の森リン大賞 |  2017年02月の森リン大賞 |  2017年01月の森リン大賞 |  2016年12月の森リン大賞 |  2016年11月の森リン大賞 | 
2016年10月の森リン大賞 |  2016年09月の森リン大賞 |  2016年08月の森リン大賞 |  2016年07月の森リン大賞 |  2016年06月の森リン大賞 | 
2016年05月の森リン大賞 |  2016年04月の森リン大賞 |  2016年03月の森リン大賞 |  2016年02月の森リン大賞 |  2016年01月の森リン大賞 | 
2015年12月の森リン大賞 |  2015年11月の森リン大賞 |  2015年10月の森リン大賞 |  2015年09月の森リン大賞 |  2015年08月の森リン大賞 | 
2015年07月の森リン大賞 |  2015年06月の森リン大賞 |  2015年05月の森リン大賞 |  2015年04月の森リン大賞 |  2015年03月の森リン大賞 | 
2015年02月の森リン大賞 |  2015年01月の森リン大賞 |  2014年12月の森リン大賞 |  2014年11月の森リン大賞 |  2014年10月の森リン大賞 | 
2014年09月の森リン大賞 |  (2014年7~8月は未集計) |  2014年06月の森リン大賞 |  2014年05月の森リン大賞 |  2014年04月の森リン大賞
2014年03月の森リン大賞 |  2014年02月の森リン大賞 |  2014年01月の森リン大賞 |  2013年12月の森リン大賞 |  2013年11月の森リン大賞
2013年10月の森リン大賞 |  2013年09月の森リン大賞 |  2013年08月の森リン大賞 |  2013年07月の森リン大賞 |  2013年06月の森リン大賞
2013年05月の森リン大賞 |  2013年04月の森リン大賞 |  2013年03月の森リン大賞 |  2013年02月の森リン大賞 |  2013年01月の森リン大賞
2012年12月の森リン大賞 |  2012年11月の森リン大賞 |  2012年10月の森リン大賞 |  2012年09月の森リン大賞 |  2012年08月の森リン大賞
2012年07月の森リン大賞 |  2012年06月の森リン大賞 |  2012年05月の森リン大賞 |  2012年04月の森リン大賞 |  2012年03月の森リン大賞
2012年02月の森リン大賞 |  2012年01月の森リン大賞 |  2011年12月の森リン大賞 |  2011年11月の森リン大賞 |  2011年10月の森リン大賞
2011年09月の森リン大賞 |  2011年08月の森リン大賞 |  2011年07月の森リン大賞 |  2011年06月の森リン大賞 |  2011年05月の森リン大賞
2011年04月の森リン大賞 |  2011年03月の森リン大賞 |  2011年02月の森リン大賞 |  2011年01月の森リン大賞 |  2010年12月の森リン大賞
2010年11月の森リン大賞 |  2010年10月の森リン大賞 |  2010年09月の森リン大賞 |  2010年08月の森リン大賞 |  2010年07月の森リン大賞
2010年06月の森リン大賞 |  2010年05月の森リン大賞 |  2010年04月の森リン大賞 |  2010年03月の森リン大賞 |  2010年02月の森リン大賞
2010年01月の森リン大賞 |  2009年12月の森リン大賞 |  2009年11月の森リン大賞 |  2009年10月の森リン大賞 |  2009年09月の森リン大賞
2006年9月~2009年8月までの森リン大賞


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