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言葉の森新聞2017年10月3週号 通算第1487号 枝 0 / 節 1 / ID 印刷設定:左余白12 右余白8 上下余白8
  ■1.プレゼン作文発表会 11月25日(土)午後1:30~3:00――田舎のおじいちゃんやおばあちゃんも見学できます
  ■2.受験に取り組む際に大事な三つのこと――受験作文コースの個別面談
  ■3.読む勉強法で理科が百点に
  ■4.先細りする学力、先太りする学力
 
言葉の森新聞
2017年10月3週号 通算第1487号


https://www.mori7.net/mori

森新聞
枝 1 / 節 2 / ID
1.プレゼン作文発表会 11月25日(土)午後1:30~3:00――田舎のおじいちゃんやおばあちゃんも見学できます 枝 4 / 節 3 / ID 26728


 プレゼン作文発表会を11月25日(土)の午後1時半から開催します。

 インターネットを使った発表会ですので、自宅から、スマホ・タブレット・パソコンのいずれかで参加できます。(パソコンの場合はウェブカメラが使えるものが必要です)

 この発表会には、どなたも参加できます。(言葉の森の生徒以外の方も参加できます。)
 参加された方全員に、参加賞が出ます。

 今回の発表会は、youtube動画の事前アップロードではなく、自宅で実際に朗読する形で発表していただきます。
 事前のリハーサルを、11月13日(月)~11月18日(土)の間に個人ごとにご希望の時間で行います。(平日16:00~18:00土曜10:00~12:00)

 発表会では、それぞれの発表のあと、参加されているみなさんに質問や感想などを自由に述べていただきます。
 質問や感想は、一緒に参加されるお父さんやお母さんもしてくださって結構です。
 また、田舎にいるおじいちゃんおばあちゃんも一緒に見学や参加ができます。

 参加お申込みの受付期間は、10月16日(月)~10月31日(火)の間です。
 参加を希望される方は、発表会案内のページからお申込みください。
https://www.mori7.net/hpk/

 当日は、ご登録いただいたメールアドレスに、会場ページのリンクをお送りします。
 携帯のメールを登録される方は、メールの設定で、mori7.comのドメインからのメールが受信できるようにしておいてください。
枝 6 / 節 4 / ID 26762
作者コード:
2.受験に取り組む際に大事な三つのこと――受験作文コースの個別面談 枝 4 / 節 5 / ID 26729
 受験生の保護者が、子供と一緒に受験に取り組む際の大事なポイントは3つあります。

 第一は、保護者が受験の合否に対する耐性をつけておくことです。

 合否はその後の人生に大きな影響を及ぼすように思われがちですが、そういうことはありません。
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作者コード:
 
枝 61 / 節 7 / ID 26730
 合格不合格にかかわらず、その子のその後の生き方がすべてです。
 合格してよかった子もいれば悪かった子もいるし、不合格になってよかった子も悪かった子もいます。大事なのは、その後なのです。
 そういう大きな視野を保護者が持っていることが大切です。
 だから、合否が決まった翌日には、もう合否に関係なく新しい取り組みを始めていくことです。

 第二は、大きな視野を持つことと反対のように見えるかもしれませんが、親が全面的に子供の受験に協力する体制を作ることです。

 勝負の目的は勝つことですから、勝つという目的に徹することが大切です。
 塾に任せるだけでなく、親が志望校の傾向を分析したり、子供の勉強の重点を決めたりすることが大切です。
 受験作文については、事前に作文課題に関する材料を親子で集め、話し合い、作文が返却されたらそれを親子でよりよく書き直しておくことです。
 こういう形で10問ぐらい志望校に合った練習しておけば、どういう課題が出ても、それまでに練習した作文の題材と表現と主題を組み合わせて構成を考えることができます。

 第三は、その志望校についてですが、受験する学校の過去問を独自に分析しておくことです。

 学習塾によっては合格可能性を測定するために、受験の直前になるまで過去問をさせないところがありますが、これは本末転倒です。
 過去問の研究は、受験の1年前から始めていくのが原則です。
 これは、高校入試でも、大学入試でも同じです。
 大学入試の場合は、高2から高3になるときの春休みに、志望校の過去問を答えを書き写しながらでいいので、全部解いておくことです。
 それでこそ、1年間の受験勉強の作戦が立てられるのです。
 先に過去問を研究して、自分の弱点を補強するという対策を取るのが、最も効率がよい勉強の仕方です。

 しかし、実は、以上の三つと正反対のことをしている保護者がとても多いのです。

 それでも、合否はある確率で決まりますから、正反対の勉強の仕方をして合格する人はたくさんいます。
 だから、いまだに、「合否は人生の岐路、受験は塾や予備校にすべてお任せ、過去問は最後の仕上げ」と考えている人も多いのですが、それはよい勉強法とは正反対の勉強法なのです。

 さて、話は変わって、言葉の森の受験作文コースの生徒の保護者を対象にした個別面談を受け付けています。
 言葉の森のトップページのリンクから、ご希望の面談日時をお選びください。

 受験作文コースのアドバイスに関して、昨年は、新しい企画としてオンラインの懇談会を行いました。
 しかし、懇談会というスタイルが参加しにくかったようですので、今回は個別面談という形でお話をする機会を持つことにしました。
 この個別面談で、志望校の傾向についての話し合いをしたり、保護者からの質問・相談・希望などを聞いたりすることによって、その後の指導に反映していきたいと思っています。
枝 6 / 節 8 / ID 26731
作者コード:
3.読む勉強法で理科が百点に 枝 4 / 節 9 / ID 26734
 先日の思考発表クラブで、嬉しい話がありました。

 小学6年生の女の子で、以前、理科が苦手だからどういう勉強をしたらよいのかと聞かれたことがあったのです。
 その子と、その子のお母さんは、理科の問題集をやるつもりで勉強の仕方を考えていたそうです。
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作者コード:
 
枝 61 / 節 11 / ID 26736
 私のアドバイスはそれとは違って、理科や社会は教科書を何度も読んでいれば自然にできるようになる、理科の中でも計算を含む算数的な問題については問題集の解法を何度も繰り返して覚えるとよいとアドバイスをしたのです。

 そして1か月後のその日、懇談会の中で、その子が先日の理科のテストで百点を取ったという話を聞きました。

 もしこれが問題集を解くような形の勉強をしていたら、たぶん時間がかかり苦労が多い割に点数はもっと低かったと思うのです。

 なぜかと言うと、問題集を解く勉強はできたかできなかったかという確認で終わることがほとんどだからです。
 できたものは、もともとやらなくてもできたはずのものですし、できなかったものは何度も繰り返さなければできるようにはならないものだからです。

 ところが、問題集を解くとそれで勉強が一段落したことになってしまうので、問題を解いても実力がつくのはほんのわずかなのです。

 これは、私自身の体験でもそういうことがあったので、ある程度確信を持って言えるのです。

 昔、私が中学2年生のとき、定期テストの歴史で一人だけ満点を取ったことがあります。
 確か103点満点のテストでした。
 なぜそんなことを覚えているかというと、滅多になかったことだからです(笑)。
 テスト前の勉強は、いつも特にしていないのになぜよくできたかというと、お昼の弁当の時間に歴史の教科書を読書代わりに楽しく読んでいただけなのです。

 野口悠紀雄さんの中学高校の英語の勉強も、そういうものだったようです。
 英語の教科書が面白いので、何度も読んでいたら自然に英語ができるようになったということです。

 英語の勉強というと、穴埋め式の英語の問題集をやろうとする人が多いのですが、そういう勉強は時間ばかりがかかる能率のあまりよくない勉強法です。
 ただ読むだけというのがいいのです。

 問題を解く勉強は、鉛筆や消しゴムを使うので、勉強しているような雰囲気になり、本人も周りで見ている人も安心します。
 教科書を寝ころがって読むような勉強は勉強らしくないので、本人も周りで見ている人もそれがいい勉強法だとは思いません。(別に寝ころがらなくてもいいのですが)

 しかし、その気楽に寝ころんで繰り返して読むだけの勉強が、最も効率のよい勉強法なのです。
 形にとらわれるのではなく、内容を中心に考え、読む勉強を家庭学習の中心にしていくとよいと思います。
枝 6 / 節 12 / ID 26737
作者コード:
4.先細りする学力、先太りする学力 枝 4 / 節 13 / ID 26738
 京都の堀川高校は、20年前は平凡な公立高校でした。
 当時、京都の高校は私立高校が優勢で、公立高校はどこも地盤低下していました。

 生徒は真面目でしたが勉強に対する特に強い意欲があるわけではなく、進学実績も高くはありませんでした。
 公立高校の全般的な退潮に危機感を抱いた当時の教育長と校長と教員は、新しい高校の学習スタイルを作るために堀川高校をパイロット校として改革を始めました。

 その一つが探究科という新しい専門学科の設立で、自然探究学科と人間探求学科という大きなテーマで生徒が自主的に取り組む勉強の仕組みを作っていったのです。
枝 6 / 節 14 / ID 26739
作者コード:
 
枝 61 / 節 15 / ID 26740
 生徒の興味や関心を引き出し、楽しく学べる学校作りをめざしたさまざまな取り組みによって生徒の意欲が高まり、2002年には、前年度6人だった国公立大学現役合格者が一挙に106人に増え、京都大学にも6人が合格しました。

 ここから得られる教訓は、受験勉強の学力というものは時間をかけることによって伸びる面もあるが、それ以上に生徒自身の意欲的な取り組みによって伸びる面が強いということです。

 かつて受験評論家の和田秀樹さんは、「数学は解法の暗記だ」という方法論で、数学の成績を短期間で上げる勉強法を提唱しました。
 この勉強法によって数学が得意になった人は、かなり多いと思います。

 しかし、数学者の森毅さんはこの方法を批判して、数学は考えるところが面白いということを述べていました。

 勉強には、解法を覚えて能率よく進めていくやり方があります。
 受験直前の勉強法は合格が目標ですから、和田さんのいうように大事なポイントを丸ごと覚えてしまう方法が最も効率がよいのです。

 しかし、それはある意味で先細りする学力です。
 効率よく勉強して成績を上げた人がそのまま学力を伸ばしていくかというと、必ずしもそういうことはなく、そこで獲得した受験の成績がピークで、そのまま低下していくこともまた多いのです。

 この反対に、先太りする学力は、自分が好きな勉強に熱中して打ち込むような姿勢によって作られます。
 森毅さんが言った「数学の考える面白さ」とは、このことです。

 これは、ある意味で能率とは正反対の非能率的な勉強ですが、この勉強の根本にあるのは自分が関心を持ったものに対する意欲です。
 この意欲を育てることが、先太りする学力になるのです。

 今、思考発表クラブでは、読書の紹介と作文の構想図と自由な実験や工作の発表を行っています。
 この中で、自分なりにいろいろな科学実験をしたり工作をしたりする子は、そのことにかなり長い時間を使います。
 そして、実験は予定どおりうまく進むものはむしろ少なく、思ったとおりの結果が出なかったり、失敗してやり直したりというような試行錯誤の時間がかなりあるものなのです。

 そういう遠回りの勉強をやっている時間があったら、その分、問題集の解法を覚えるというような勉強をすれば成績ははるかに短時間で上がります。

 大人は、もう自分自身がそれほど成長する年齢ではないので、子供の生活を能率の面からだけ考えがちです。
 しかし、子供は成長の過程にある存在です。
 だから、能率の面から考えて勉強させることが、かえって学力を先細りさせる要因になってしまうこともまた多いのです。

 受験の直前には、解法を集中して覚えるような能率のよい勉強を、必要悪と割り切ってやっていくことが必要です。
 また、そう割り切れば、解法を覚えて自分のものにする勉強はそれなりに面白いものです。

 しかし、受験直前ではない時期の子供の勉強は、できるだけその子の関心をもとに、時間の制限なく取り組めるような意欲を育てるものにしていく必要があるのです。
枝 6 / 節 16 / ID 26741
作者コード:
枝 9 / 節 17 / ID 26741
 
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