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言葉の森新聞2016年8月1週号 通算第1429号 枝 0 / 節 1 / ID 印刷設定:左余白12 右余白8 上下余白8
  ■1.【重要】8月11日(木)-17日(水)は休み宿題
  ■2.振替授業について
  ■3.休み中は返却講評が遅れることがあります
  ■4.夏の合宿、好天のうちに無事終了
  ■5.これからの学力は作文力―その基礎は親子の遊び
  ■6.家庭学習で余裕のある密度の濃い学習――森の学校オンエア(2)
   ●1.家庭学習で勉強を進める方法
   ●2.家庭学習の不利な面をどう克服するか
 
言葉の森新聞 2016年8月1週号 通算第1429号

https://www.mori7.com/mori/

森新聞
枝 1 / 節 2 / ID
1.【重要】8月11日(木)-17日(水)は休み宿題 枝 4 / 節 3 / ID 24567
 予定表に書いてあるとおり、8月11日(木)-17日(水)は休み宿題になります。
 先生からの電話はありませんが、自宅でその週の課題を書いて作文を提出してください。ほかの日に教室に来るか教室に電話をして、その週の説明を聞いてから書くこともできます。
 休み宿題のときに、電話の説明を聞かずに自分で作文を書く人は、ホームページの「授業の渚」か課題フォルダの「解説集」を参考にしてください。
「授業の渚」 http://www.mori7.com/nagisa/index.php
「ヒントの池」 http://www.mori7.com/mine/ike.php
枝 6 / 節 4 / ID 24568
作者コード:
2.振替授業について 枝 4 / 節 5 / ID 24569
 振替授業の受付時間は下記の通りです。
 (月~金)9時-19時50分 (土)9時-11時50分
 振替授業は予約制ではありません。作文が書けるときに直接教室にお電話ください。
 なお、夏休み中は、混み合うことがあるため、20分くらいお待ちいただく場合があります。
 8月11日(木)-17日(水)は、教室が夏休みのため、振替授業もありません。第5週目もお休みです。
枝 6 / 節 6 / ID 24570
作者コード:
3.休み中は返却講評が遅れることがあります 枝 4 / 節 7 / ID 24571
 夏休み中は、教室が休みになる週と担当の先生が休みをとる週があるため、作文の返却や講評が一時的に遅れる場合があります。ご了承ください。 枝 6 / 節 8 / ID 24572
作者コード:
4.夏の合宿、好天のうちに無事終了 枝 4 / 節 9 / ID 24573
 7月22日、23日と、神奈川県の三浦半島で夏合宿を行いました。
 春の合宿は岡山県なので関西地方の参加者が中心でしたが、今回は神奈川県なので関東地方の参加者が中心でした。
 当日は、直前まで土砂降りの雨で、バスに乗って走っている間もずっと雨でしたが、ちょうど現地の荒崎海岸に着いたときから雨が上がり始め、海での磯遊びは予定どおり楽しくできました。
 ちょうど引き潮の時期にぶつかるように計画していたので、本来ならばずっと沖になるところまで歩いていくことができました。
 カニがいたり、魚がいたり、ウニがいたりと、子供たちは約2時間、生き物探しに夢中になっていました。
 午後は、野島に戻ってイカダ作り、そのあと早々とお風呂に入り、夕方は余裕のある日程で、みんなそれぞれの部屋でかくれんぼをしたりトランプをしたりして遊んでいました。
 2日目のメインはバーベキュー。
 天気がよくなったのはいいのですが、日陰のない芝生の上でのバーベキューだったので、暑くて大変でした。
枝 6 / 節 10 / ID 24593
作者コード:
 
枝 61 / 節 11 / ID 24574
 来年は、シートで屋根のある状態を作り、木陰で取り組めるようにしたいと思います。
 オンエア作文や寺子屋オンエアに参加している人は、これから通信の授業のときに、googleハングアウトの向こう側に知っている友達を見つけることがあると思います。
 この交流を生かして、これから元気に勉強を続けていってください。
 参加された、みなさん、お父さん、お母さん、どうもありがとうございました。
 子供たちは、ほとんどが普段会ったことのない子どうしでしたが、みんなすぐにうちとけて仲よく遊んでいました。
 また、今回は、保護者と講師という大人どうしの交流もできました。その分夜遅くまで大変でしたが、ご協力ありがとうございました。
 夏合宿の記録の写真と動画をアップしました。
 参加者だけが閲覧できるようになっています。
 追加したい写真があれば、一緒にアップロードしてください。
 また、それぞれの写真にコメントがあれば書いておいてください。
http://www.mori7.com/stg/
枝 6 / 節 12 / ID 24594
作者コード:
5.これからの学力は作文力―その基礎は親子の遊び 枝 4 / 節 13 / ID 24575
 2020年からの新しい入試改革の方向は、これまでの入試とはかなり変わってきます。
 これまでの入試は、いろいろ工夫されたとは言っていても、結局は知識の定着度合いを確かめる入試でした。しかし、そのような入試では、本当の学力は必ずしも評価できないということがわかってきたのです。例えば、それは東大の国際的位置が年々低下しているようなところにも表れています。
 知識の再現度合いを評価するテストに対応するためには、知識を能率よく詰め込む勉強法しかありません。このため、今の塾や予備校での勉強は、考える勉強とは言っても、考えるパターンの知識を詰め込む勉強になっています。
 入学試験を実施する学校側では、そういう詰め込み勉強法に対抗するために、考える良問を出そうとしますが、いったん出された問題も、翌年には塾や予備校で新しい考え方のパターンの知識の勉強としてノウハウ化されてしまいます。
 公立中高一貫校の試験問題も、最初のころは考える良問が出ていましたが、学習塾がその考える問題に対応するようになると、子供が考えていたのでは時間的に解けないような問題が次々と出されるようになりました。
 こういう知識の詰め込みのいたちごっこを克服するために、新しい入試改革が出てきたのです。
 では、その考える力の中心となるものは何でしょうか。それは、ひとことで言えば文章力なのです。
 文章力というと、作文の力を思い浮かべますが、小学生の生活作文のレベルではまだ考える力とは言えません。もちろん、小学生時代の作文力は考える力の基礎となるものですが、それだけでは十分ではありません。
 小学生時代の作文力の土台の上に、中学生時代の意見文、高校生時代の論説文が加わることによって初めて考える力が育っていくのです。
 言葉の森の作文指導は、小学1年生から始めて高校3年生まで続ける一貫指導が特徴です。小学生時代の作文のうちから既に高校生での論文につながる展望を考えているのです。
 小学生時代の作文の重点は、毎週書く習慣をつけること、よい文章やよい本をたくさん読むこと、難しい文章や難しい本も読めるようになること、です。そのためには、子供の書いた作文のよいところをいつも褒めて、楽しい勉強にすることが大事です。
 また、毎日の読む勉強と親子の対話も欠かせません。特に、低中学年では、読書よりも親子の対話の方が、子供の考える力を伸ばす面があります。言葉の森が現在、小学1~3年生のオンエア講座で、読書実験クラブを開いたのも、こういう理由からです。
 小学1年生の自由な題名の作文課題で、毎週のように、「今日のこと」という題名で作文を書く子がいます。低学年のころは、毎日の生活が新鮮ですから、毎回、「今日のこと」という題名であっても、特に問題はないのですが、中には、家庭での経験や対話が少ないために、今日のことしか思い浮かばないという子もいます。
 作文の題材を作るために、家族でわざわざどこかに出かけたり、お金をかけて遊びに行ったりする必要はありません。親のちょっとした工夫で日常生活の延長に面白い題材をいくつも作ることができます。
 小学校低学年のころの親子の関わりは、子供にとってだけでなく、親にとってもその後の貴重な経験になります。将来の大学入試の考える力に対応するためにも、今の親子の生活を充実させるためにも、低学年のうちは親子で楽しく遊んでおく必要があるのです。
枝 6 / 節 14 / ID 24576
作者コード:
6.家庭学習で余裕のある密度の濃い学習――森の学校オンエア(2) 枝 4 / 節 15 / ID 24577
 余裕のある学力とは、毎日の学習習慣(短い時間でよいが毎日の自主的な勉強習慣)、毎日の読書(できれば学年相応よりやや高度な読書)、家族との対話(できれば知的な対話)、自分の好きなことに熱中できる時間、などによって構成される学力です。学校の成績の程度で言えば、教科書レベルの5段階でオール3.5~4でどこかにひとつ得意な5か5に近いものがあるというような学力です。
 こういう学力のついている子は、いざ受験勉強を始めると半年ぐらいの間にめきめき実力をつけます。そして、それまで早くから塾で勉強を始めて長時間の学習をしていた子を学力的に追い越してしまうのです。
枝 6 / 節 16 / ID 24578
作者コード:
1.家庭学習で勉強を進める方法 枝 5 / 節 17 / ID 24579
 もちろん、家庭で複雑な受験情報を十分に集めることはできません。例えば、模擬試験のようなものを受けなければ、自分の位置がわかりませんから、勉強の軌道修正ができません。
 また、受験のための最後の半年間から一年間は、詰め込み型の集中勉強をする必要があります。実力をつけるための余裕のある勉強と、勝負に勝つための集中的な勉強は性格が違いますから、受験直前は勝つための勉強と割り切って長時間集中して行う必要があるのです。

 この集中的な勉強は、本人の自覚が必要ですから、中学3年の受験生であれば可能ですが、小学6年生の段階ではまだひとりで行うのは無理です。だから、短期間の塾通いは難度の高い中学受験では必要になることがあります。しかし、それは最後の仕上げであって、実力のほとんどはそれ以前の家庭学習の中でついているのです。

 では、そういう実力のつく家庭学習をどのように進めていったらよいのでしょうか。
 勉強とは、何をどのようにやるか、つまり教材と方法が車の両輪です。車の比喩で言うと、教えてくれる先生がその車を引っ張ってくれる人で、教えてくれる教室がその車の走る道路と言えます。教材と方法を本人と家庭がコントロールして、自分で走る方向を決めて運転していくのが家庭学習です。

 この自分でコントロールできる家庭学習が、塾で教えてもらう学習よりも能率がよいのは、自分に合った勉強ができるからです。
 例えば、自分の勉強の目的や志望校がはっきりしていれば、そこに合わせて勉強の方向を絞ることができます。また、自分の得意と苦手の分析に応じて、勉強の重点を決めることができます。
 教材選びは、市販の参考書や問題集を組み合わせて行います。現在は多くの情報が公開され、その情報についてのほかの人の評価も参考にできる時代ですから、それらの評価を参考にして広い範囲から教材を集め、それを勉強の過程で絞っていくのです。

 勉強の方法の大原則は、1冊を完璧にです。完璧というのは、その教材を5回以上読むことと、解けない問題が一問もなくなるまで解くことです。だから、教材は、最初は幅広いところから集めていても、勉強の初期の段階で少数に絞っていくことが大事です。

 1冊に絞った教材を完璧にできるというのが、家庭学習の最大の利点です。
 逆に言うと、学習塾の教材は、量が多すぎることと完璧にできないことが弱点です。その弱点を補うために、塾は長時間の勉強をさせ、大量の宿題を出すのです。その結果、勉強以外の読書や経験の時間が減り、本当の学力がかえってつかなくなってしまうのです。
枝 6 / 節 18 / ID 24580
作者コード:
2.家庭学習の不利な面をどう克服するか 枝 5 / 節 19 / ID 24581
 しかし、家庭でひとりで勉強していると、いくつかの不利な点が出てきます。
 その第一は、全体との比較ができなくなることです。だから、受験の場合は、ときどき模擬試験を受け、志望校の過去問に戻り、自分の勉強の軌道修正を行っていく必要があります。

 第二は、自分で時間管理をすることが難しくなることです。塾に行けば強制的に勉強の時間が決められます。しかし、自宅で勉強をしていると、うまくできる日とうまくできない日の差が出てきます。
 ところが、これが自己コントロールの練習になります。ひとりで自分を叱咤激励しながら苦しいことに取り組むという経験は、その後の人生で何度も出てきます。家庭学習は、この自分で時間管理をして取り組むという貴重な練習になるのです。

 第三は、ひとりで勉強をしていてわからないところが出てきたとき、そのわからないことを自分で解決することができない場合があるということです。

 これらの家庭学習の不利な点を克服するために考えられるのが、新しい形の教育の場です。
 現在の学習塾中心の勉強は、塾と子供が勉強の主体で、家庭はその補助という役割になっています。すると、親の仕事は、与えられた宿題をこなす手助けをすることぐらいになり、やがて勉強の内容ではなく塾の点数を通してしか子供の勉強の実態を把握できないようになってきます。
 いったんこういう関係ができてしまうと、塾の方が勉強の教え方は上手なので、親が再び勉強の内容に関わったり、子供が自分ひとりで勉強に取り組むようになったりすることはできなくなります。いったん塾に頼ると、塾に頼る以外の勉強の方法ができなくなってしまうことが多いのです。

 これに対して、新しい勉強の仕方は、子供と親、つまり家庭が中心になります。しかし、家庭中心の勉強の弱点である、全体把握の難しさ、自己管理の難しさ、疑問解決の難しさを克服する場として、第三者の教育機関が必要になります。

 この第三者の教育機関として言葉の森が考えているのが、「寺子屋オンエア」と「森の学校オンエア」です。
 寺子屋オンエアは、家庭での自主学習を少人数のオンエアのグループの中で先生がチェックするという形の教育の場です。小中学生の場合は、ひとりで孤独に勉強するよりも、グループの中で先生と一緒に勉強する方が勉強が進みやすいという面があります。しかも、この場合の勉強の中心は自分のペースでできる家庭学習ですから、グループの中で能率のよい勉強ができるのです。
 寺子屋オンエアは自主学習ですから、教科書レベルより少し上の基本的な勉強を自分のペースで進めていきます。

 一方、森の学校オンエアは、先生が勉強内容をリードする勉強です。
 森の学校オンエアのオンエア講座は、教科書レベルよりも更に先に進んだ勉強や、教科書とは異なる価値ある学力をつける勉強を先生がリードする形で進めていきます。
 しかし、その場合でも中心になるのは家庭です。家庭だけで進めていくのが難しい、通常よりも進んだ高度な勉強を、先生が手助けする形で進めていくのです。(つづく)
枝 6 / 節 20 / ID 24582
作者コード:
枝 9 / 節 21 / ID 24582
 
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