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言葉の森新聞2016年6月4週号 通算第1424号 枝 0 / 節 1 / ID 印刷設定:左余白12 右余白8 上下余白8
  ■1.6月29日(水)・30日(木)は休み
  ■2.【重要・再掲】夏休み中の授業について
  ■3.第4週は清書。幼稚園生は作文
   ●1.清書の意義と方法
   ●2.清書の投稿
   ●3.小学生新聞の投稿先
   ●4.手書き清書の送り方
  ■4.新学期の教材を発送しました
  ■5.4週目の読解問題(小1以上)
  ■6.5月の森リン大賞より(中2の部)
  ■7.人工知能に負けない学力を育てる
 
言葉の森新聞 2016年6月4週号 通算第1424号

https://www.mori7.com/mori/

森新聞
枝 1 / 節 2 / ID
1.6月29日(水)・30日(木)は休み
枝 4 / 節 3 / ID 24395
 6月29日(水)・30日(木)は、第5週でお休みです。先生からの電話はありません。振替授業もお休みです。 枝 6 / 節 4 / ID 24396
作者コード:
2.【重要・再掲】夏休み中の授業について 枝 4 / 節 5 / ID 24398
 夏休みは帰省したり塾の夏期講習に行ったりするために、通常の時間に授業を受けられない場合も多いと思います。その場合は次のようにしてください。
(1)通常の電話指導を受けられない分を、他の曜日や時間に振り替えて受講できます。平日午前9時-午後7時50分、土曜午前9時-午前11時30分の間に、直接教室にお電話ください。希望の週の課題の説明をします。事前の予約などは必要ありません。8月に休む分を7月や9月に振り替えることもできます。
電話0120-22-3987(045-830-1177)
(2)山のたよりの送付先や電話の宛先を、自宅以外にすることができます。帰省先や滞在先などで授業を受けることを希望される場合はご連絡ください。ただし曜日や時間を変更する場合は、先生から生徒にはお電話しませんので、生徒から直接教室に振替の電話をして説明を聞くようにしてください。
(3)8月のみ休会されるという場合でも受講料の返金はしませんので、できるだけほかの曜日や時間に振り替えて授業を受けてくださるようお願いします
(4)いったん退会する場合、再開するときは再入会の扱いになります。その際、課題の進度は新規の入会と同じようにその学年より下の学年から始まります。
 なお、8月11日(木)より8月17日(水)までは、振替などの電話の受付もお休みとなりますのでご了承ください。
 夏休みは、通常と違い多忙になることが多いので、つい「1ヶ月休んで」と考えてしまいがちです。しかし、振替授業を受けたり、字数を短くして提出したりとできるだけ休まない形で続けていく方が、その後の子供の勉強意欲にとってプラスになります。
枝 6 / 節 6 / ID 24399
作者コード:
3.第4週は清書。幼稚園生は作文 枝 4 / 節 7 / ID 24400
 幼稚園年中と年長の生徒は、第4週も普通の作文を書く練習です。自由な題名で作文を書いてください。
 小学1年生以上の生徒は、清書を行います。
 清書をしたあと、時間に余裕のある場合は読解問題をしてください。
枝 6 / 節 8 / ID 24401
作者コード:
1.清書の意義と方法 枝 5 / 節 9 / ID 24402
 清書とは、これまでに書いた作文の中で内容がよかったものを書き直すことです。内容がよいとは、個性、感動、共感などがあるということです。
書き直すときは、次の点に留意してください。
枝 6 / 節 10 / ID 24421
作者コード:
 
枝 61 / 節 11 / ID 24403

(1)漢字で書けるところは漢字で書く。
(2)たとえや自作名言を工夫できるところがあれば工夫する。
(3)似た話や続きの話を書くことによって字数を増やす。
(4)作文用紙の空いているところに絵などをかいてもよい。
枝 6 / 節 12 / ID 24422
作者コード:
2.清書の投稿 枝 5 / 節 13 / ID 24404
 清書した作文は、小学生新聞や一般紙などに投稿してみましょう。
 手書きの清書の原本を、新聞社に投稿したり、コンクールに応募したりする場合は、清書のコピーの方を先生に送ってください。
 新聞社に投稿する際は、作文用紙の欄外又は別紙に次の事項を記載してください。
(1)本名とふりがな(2)学年(3)自宅の住所(4)自宅の電話番号(5)学校名とふりがな(6)学校所在地(町村名までで可)など。
 投稿する際は、ペンネームを本名に訂正しておいてください。作文の中に友達の名前が固有名詞で入っている場合は、イニシアルなどに直しておいてください。投稿する作文の内容は、保護者がチェックしてあげてください。
 同じものを複数の新聞社やコンクールに送らないようにしてください。これは二重投稿といって、もし両方に掲載されてしまった場合、掲載先に迷惑をかけることになります。
枝 6 / 節 14 / ID 24405
作者コード:
3.小学生新聞の投稿先 枝 5 / 節 15 / ID 24406
■104-8433東京都中央区築地3-5-4朝日小学生新聞「ぼくとわたしの作品」係
■100-8051(住所はいりません)毎日小学生新聞「さくひん」係(600字以内)
※清書した作文を投稿しない場合でも、額などに入れて家の中に飾っておきましょう。
枝 6 / 節 16 / ID 24407
作者コード:
4.手書き清書の送り方 枝 5 / 節 17 / ID 24408
 手書きの清書も作文と同じように先生に送ってください、翌月の1週の作文と一緒に返却します。 枝 6 / 節 18 / ID 24423
作者コード:
4.新学期の教材を発送しました 枝 4 / 節 19 / ID 24409
 新学期の教材を6月16日(水)・17日(木)に発送しました。
 国内の生徒で25日になっても届かない場合はご連絡ください。
枝 6 / 節 20 / ID 24425
作者コード:
5.4週目の読解問題(小1以上) 枝 4 / 節 21 / ID 24424
 小1以上の生徒には、課題フォルダに、4週目の長文をもとにした読解問題を2問載せています。時間のある人は取り組んでください。
 問題数を少なくして、問7と問8の2問だけにしたのは、じっくり解いて満点にすることが目標だからです。
 問1~6も含めた全問を解きたい方は、「問題のページ」で長文と問題をごらんください。ただし、その場合も、必ず全問正解になることを目標に解いてください。
http://www.mori7.com/marason/ki.php
枝 6 / 節 22 / ID 24426
作者コード:
6.5月の森リン大賞より(中2の部) 枝 4 / 節 23 / ID 24410
   島国言語と大陸言語の使い分け
         くあゆ
 島国言語は相手に対する思いやりがあり、短い言葉でも意思疎通が出来るという利点がある。わたしが小学生の頃、わたしにはS君という親友がいた。彼とわたしはいつも心が通じ合っていて、二人で下校している時にわたしが、
「忘れ物しちゃった!」
と言って学校に戻り、忘れ物を取って元の場所に戻った時、彼はわたしの事を待っていてくれたのだ。「待っていて」という言葉を発しなくても伝わっていたことに、わたしは感銘を受けた。それ以来、わたし達の仲はいっそう深まり、違う中学校に入った今も連絡を取り合っている。
 だが、そこでひとつ疑問が浮かんだ。同じ人間なのに、どうして相手を思いやる「島国言語」と相手と対立関係をもつ「大陸言語」に分かれてしまったのか?そこでわたしは、日本の人々と大陸の人々に着目し、言語のなぞを解くことにしたのだ。研究をしていくと、その中からある傾向が見えてきた。それは、日本の祖先が農耕民族なのに対し、大陸の人の祖先は狩猟民族であるという点だった。
 農耕民族は基本的に米をつくるが、ほかの人と協力しなければ収穫まで育てるのは難しい。対立関係を持つような言語を使っていては、とうていなし得ることはできないのだ。協力すればたくさんの収穫を得られることを知った日本人の祖先は、お互いに思いやりの心を持って話したり、接したりするようになったのだろう。思いやりの心があるからこそ、言葉を省略しても言いたいことが伝わる。そして、この言葉が現在の日本にも根付いているのだ。
それに対して狩猟民族は、農耕民族と違い、あちこちに移動して狩りをする。そのため、狩りのパートナーが変わることもある。農耕民族よりも信頼関係を結ぶことが難しくなると思われる。当然、獲物が少なくなったら取り合いになることもあるだろう。そのため、相手と距離をおくような「自分は自分、あなたはあなた」という風潮から、島国言語特有の曖昧さがない、主語と述語、目的語がはっきりした言葉になったのだと思われる。
 一方で大陸言語は正しい情報を伝達して意思疎通をするのには優れている。わたしが中学1年生の時、「総合」のグループ作業で、スキー教室のある長野県について調べることになった。その作業のなかで、わたしが長野県のガイドブックを指しながら仲間のひとりに、「このガイドブックの9ページについて、ネットとかで調べてまとめといて。」
と頼んだ。そしてグループ発表の日、その仲間は
「俺、なにもやっていないんだけど。」
と平然とした感じで言ったのだ。内容の一つが抜けてしまったわたしたちの発表は、いまいちの出来になってしまった。わたしが、
「長野県の名物についてまとめておいて。」
と詳しく頼まなかったのがいけなかったのだ。わたしは、ちゃんと要点を伝えないといけないときは、大陸言語の方が向いていると思った。
 確かに、島国言語にも大陸言語にも、それぞれが持ちうる良さがある。だが、「トランプが生きているのは、それが実際のプレーに使われている時である。」という名言があるように、言語の良さだけ知っていても意味がない。一番大切なのは、それぞれを日常生活で実際に使い、その使い勝手や使うべき場所を学んで使い分けていくことなのだ。
枝 6 / 節 24 / ID 24411
作者コード:
7.人工知能に負けない学力を育てる 枝 4 / 節 25 / ID 24412
 昔の人工知能は、「強い人工知能」として作られていました。それは、「こういうことがあったら、ああいうことをする」という入力と出力のプログラムを人間がしっかり作り込むような人工知能だったのです。しかし、それでは、結局人間が予想できる程度のことまでしかできません。
 今の人工知能は、「弱い人工知能」として作られています。それは、正しいことも間違ったこともランダムに多様に行い、そこから確率的によい結果を生み出すものに次第に行動を収斂させていくという人工知能です。このやり方によって、人間が予想もできない優れた知能を発揮する人工知能が作られるようになってきたのです。
 今、スマートフォンでネットを検索すると、音声入力でかなり正確な入力ができるようになっています。なぜこのように正確な変換ができるかというと、それは言葉を正確に聞き取れるようになったからではなく、大量のデータベースをもとに文脈的にあり得そうな言葉を選択できるようになったからです。
 大量の知識や情報をもとに、最も妥当な判断をするという方向に、今の人工知能は発展しているのです。
 すると、近い将来、人工知能が人間の頭脳に取って代わる分野が出てくることが考えられます。それは、大量の知識をもとに、正しい判断をするという分野です。
 この大量の知識をもとに正しい判断するというのは、人間の優れた能力のように思われがちですが、実は人間にとってはあまり得意な分野ではありません。
 このためには,まずたくさんの知識を吸収しなければなりません。そして、その大量の知識を必要に応じて引き出してこなくてはなりません。要するに、頭がいいと言われるような人が得意なことと考えればいいのですが、そういう頭のよさは訓練しなければ育ちません。人間のもともとの自然に反して、たくさんの知識を覚えてそれを再現するという無理な練習をすることによって初めてできる能力なのです。
 無理な練習だから、人間には、勉強のよくできる人と、あまりできない人との差ができます。よくできる人は、その知識と判断を生かせる分野に進もうとします。
 例えば、今の時代で、大量の知識を吸収しそれらを必要に応じて引き出して判断することが必要な頭のよさが求められる分野は、大学の学部で言えば、法学部や医学部でしょう。だから、これらの学部は入るのが難しいと言われているのです。
 ところが、このような頭のよさは、弱い人工知能の最も得意な分野です。最初は大量のデータをもとにランダムな試行錯誤で判断するので、間違いも多いはずですが、やがて急速にその精度が増してきます。そして、やがて人間のその分野の最高に頭がよいと言われる人よりも、速く正確な判断ができるようになるのです。
 法律の条文を大量に記憶し、それを必要に応じて組み合わせて判断するというのは、人間よりも人工知能の方が得意になる分野です。同じように、疾病の現象や原因や治療法を大量に記憶し、それを症状に応じて判断するというのも、人間より人工知能の方が得意になる分野です。
 では、逆に、人間にできて人工知能にできない分野とは何でしょうか。法律で言えば、現在の世の中の問題に即して新しい法律を作り出すことです。医療で言えば、疾病の治療ではなく、人間の新しい健康を作り出すことです。つまり、創造する法律、創造する医療が、人工知能にはない問題意識を持つ人間だけができる分野なのです。
 同様のことは、他のすべての学問や仕事についてもあてはまります。これまでの「よくできる人」の「よくできる」能力ほど、人工知能に代替されやすい能力です。
 逆に、これまでは、「面白いことを考える」とか「ユニーク」とか「ちょっと変わっている」とか言われた、人間の能力のおまけのような個性と創造の分野こそが、人工知能に代替されない最も人間らしい能力として前面に出てくるようになります。
 では、そういう創造の能力は、どのようにして育つのでしょうか。それは、自分の欲望にこだわることによってです。
 今の世の中は、まだ完全とは言えないまでもセーフティネットに守られています。油断していたら、明日食べるものも手に入らないとい野生の動物のような世界ではありません。
 すると、その中で、ほどほどの満足でいいと思う人は、何も創造する必要を感じないでしょう。本当は、もっと辛いカレーを食べたいが、売られているものの最高がこの程度なら、それで満足しようと思える人は、より辛いカレーを創造する必要性を感じません。
 しかし、カレーについては、ほとんどの人はそれでいいのですが、人間は本来自分だけのこだわりを持つ分野を誰でも個性的に持っています。そのこだわりを大切にするということが、これからの教育の最も大事な要素になるのです。
 創造力を育てるためには、子供が多様な経験をする機会を作る必要があります。主要五教科だけがしっかりできていればいいというのではありません。学校の勉強に一見関係ない無駄な時間のように見えることも含めて、いろいろな経験を積ませる必要があるのです。
 そして、その子がこだわる分野を、ほどほどに抑えずに納得行くまで進ませることも必要になります。バランスよく生きるよりも、あることに熱中して生きる方が尊重できるという気持ちを持たせるようにするのです。
 また、世の中はそんなに甘いものではないとか、自分の分をわきまえろとか、みんながやっているのと同じ安全な道を進めとかいう価値観を植え付けずに、がんばれば誰でもできる、人のやっていないことをやれ、雨だれ岩をもうがつ、という価値観を子供のころから育てていくのです。 (つづく)
枝 6 / 節 26 / ID 24413
作者コード:
枝 9 / 節 27 / ID 24413
 
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