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言葉の森新聞2016年6月1週号 通算第1421号 枝 0 / 節 1 / ID 印刷設定:左余白12 右余白8 上下余白8
  ■1.【重要】6月1週は次学期の進度の参考にする試験(再掲)
  ■2.【再掲】夏の自然寺子屋合宿の参加者募集
  ■3.国語力は必ず上がる―そのあまりにも平凡な方法
  ■4.勉強のし過ぎによる勝ち負け感覚を克服する――文化の学力
  ■5.どんなに作文が苦手な子でもすぐに書けるようになる方法
  ■6.公立中高一貫校受験の理科・社会の勉強の仕方
 
言葉の森新聞 2016年6月1週号 通算第1421号

https://www.mori7.com/mori/

森新聞
枝 1 / 節 2 / ID
1.【重要】6月1週は次学期の進度の参考にする試験(再掲)
枝 4 / 節 3 / ID 24298
 6.1週は、これまでの2ヶ月間の勉強の実力を見て、次の学期からの進度の参考にする実力試験として行います。
 ただし、今学期から受講を開始された方は、実力試験の結果にかかわらず原則として自動進級します。
【課題】 課題はその週の作文又は感想文の課題です。
【評価】 課題フォルダの構成・題材・表現・主題の★印と字数が全部できていることが評価の基準になります。(表現の項目などで二つ以上の項目が指定されている場合はどちらかができていればその項目は◎です)。キーワードと字数が採点の基準ですので、指定された字数以上で必要な項目が全部入る作文を書いてください。項目を入れたところには、項目マークを必ず書いておいてください。
【時間】 時間制限はありませんが、参考のためにかかった時間を作文用紙に記録しておいてください。時間は、課題を見てから書き終えるまでの時間です。作文検定試験では、時間制限も条件になります。
【締切】 作文実力試験の提出締切は、8日ポスト投函までです。
枝 6 / 節 4 / ID 24324
作者コード:
2.【再掲】夏の自然寺子屋合宿の参加者募集 枝 4 / 節 5 / ID 24299
 夏の自然寺子屋合宿の参加者を募集しています。お申し込みはお電話でお願いします。
■日程
 7月22日(金)~23日(土)1泊2日
■場所
 神奈川県横浜市港南台教室→野島青少年研修センター→三浦半島の荒崎海岸など
■費用
 生徒(単独参加)……………25,920円
 生徒(父母付添い)…………18,360円(親子それぞれ)
(父母付添いで子2人目以降は21,600円)
■対象
 小1~中3の言葉の森の生徒、生徒の兄弟、保護者
■企画
 磯遊び、バーベキュー、夜の勉強、保護者と講師の交流会
■昨年の写真より
   
   
枝 6 / 節 6 / ID 24326
作者コード:
 
枝 61 / 節 7 / ID 24325
             枝 6 / 節 8 / ID 24327
作者コード:
3.国語力は必ず上がる―そのあまりにも平凡な方法 枝 4 / 節 9 / ID 24300
 言葉の森には、作文が好きだから来たという子と、作文が嫌いだから来たという子の両方がいます。
 作文の力の土台になっているものは、読む力ですから、作文の苦手な子は、読む方もあまり得意ではありません。
 どんなに作文が苦手な子でも、事前指導と明るく褒める励まし方で、すぐに書くことには抵抗がなくなります。しかし、作文力の土台となる読む力が伴わなければ、上達はすぐに限界が来るので、読む勉強に力を入れていく必要があります。
 読む勉強の基本は、まず読むことです。どんな本でもよいので、何しろ毎日10ページ以上読むということに決めておけば、それだけで読む力はついてきます。
 学力の基本は、文章を読むことです。漢字の書き取りや計算の練習のようなことは、読むことに比べればずっと優先度の低いことなので、家庭での勉強時間の第一はまず本を読むことにしておくといいと思います。
 読む勉強の大切さは、国語の得意な子でも同様です。ただし、国語の得意な子は、普通の読書は言われなくても自然にやっているはずなので、それに加えてより難しい文章を読むようにしていきます。
 難しい文章として手に入れやすい教材は、入試問題の問題文です。入試問題は、内容的にも優れたものが多いので、読む力のある子は、読書のような感覚で読むことができます。
 ところが、この問題集を読む勉強は、継続させることがとても難しいのです。
 問題集を解くような勉強では、国語力はあまり身につきませんが、問題集をやりとげたという感覚があるので、どの子もよく続けられます。
 それに対して、問題集の問題文を読むだけという勉強は、形が残らないので、しばらくするとうやむやになってしまうことが多いのです。
 そこで、この問題集読書の勉強に役に立つのが寺子屋オンエアです。
 寺子屋オンエアでは、生徒が問題集の問題文を読んだあと感想を書きます。先生はその感想を聞き、その問題文についての質問をします。ただ読むだけでなく、読んだあとにすることがあるので、形の残る勉強となっているのです。
 学校などで行われている今の国語の授業というものは、先生が解説をする時間が長すぎるように思います。国語の勉強にとって大事なことは、子供自身がまず読む時間を確保するということです。
 特に国語が苦手な子については、どんな本でもよいので毎日必ず読む時間をとっておくことが必要です。国語の授業のすべてを読む時間があててもいいぐらいだと思います。
 国語の得意な子が高校生や大学生になったときは、問題集読書よりも、難しい本の難しい文章を直接読むようにしていきます。
 難しい文章とは、古文や漢文のことではな、古今東西の古典と言われているような本です。
 わかりやすい例のひとつとして言うと、岩波文庫の青帯のような本などが、国語の得意な生徒が大学生になったときに読むのにふさわしい本と言えると思います。
枝 6 / 節 10 / ID 24301
作者コード:
4.勉強のし過ぎによる勝ち負け感覚を克服する――文化の学力 枝 4 / 節 11 / ID 24302
 小さいころから勉強に力を入れていると、勉強することが苦にならないというよい習慣作りにもなりますが、その反対に勉強中心に世の中を見てしまう弊害も生まれてきます。
 小中学校の勉強は、基本を学ぶ勉強ですから、本来それほど面白いものではありません。九九のような基本的な技能でも、初めのうちは、何でこんなわけのわからないものを覚えさせられるのだと多くの子は感じているはずです。基本となる大事な勉強は、面白くはないものなのです。
 しかし、それでは勉強が進まないので、教える側としては、褒めたり励ましたりしながら何とかその勉強の基礎技能を身につけさせようと思います。
 その意欲付けの方法の一つに競争があります。
 限られた価値ある物があり、それを奪うために競い合うという方法は、人間の意欲に強く働きかけます。
 この競争の持つ意欲喚起を、子供本人が自分を励ますために行う分には何も問題がありません。よく、退屈な勉強をするときに自分でタイマーを測って「何分以内に仕上げる」などと自分で決めて行うのは、競争を前向きに使うよい例です。
 しかし、この競争を親や先生が、子供の意欲付けのために使いすぎてしまうことが多いのです。特に、低学年から塾で勉強するような環境に置かれると、そこでは必ず他人との競争が出てきます。
 この競争意識の問題点は、他人との協力よりも競争を優先した発想をしてしまうことです。
 これからの世の中は、競争よりも協力や共存を大事にする社会になります。かつての社会では、競争に強いことが人間の一つの魅力になっていましたが、これからは競争力よりも協調力の方が評価されるようになります。
 それは、昔のまだ物が乏しかったころは、競争が豊かさの源泉だったからです。しかし、これからの競争はむしろ、環境を破壊したり格差を拡大したりする貧しさの源泉になりつつあるからです。
 未来の社会の中では、競争意識が強く勝ち負け中心に物事を考える人はかえって、社会になじめなくなり、社会からも高く評価されなくなるのです。
 小学校低学年からの過度の競争意識を緩和させるのは、親の役目です。
 子供が、勉強の面で誰に勝ったとか負けたとか、誰が成績がよいとか悪いとか言ったときに、親は同じように「勝ってよかった」とか「負けて悔しい」とか言うのではなく、勝ち負けよりももっと大事なものが世の中にあるということを子どもに伝えていくべきなのです。
 それが文化の教育です。
 これまでの学力は、主に成績に現れる学力でした。
 しかし、これからの学力には、成績や点数で表せない文化的なものが含まれるようになり、それが次第に大きくなるのがこれからの時代なのです。
枝 6 / 節 12 / ID 24303
作者コード:
5.どんなに作文が苦手な子でもすぐに書けるようになる方法 枝 4 / 節 13 / ID 24304
 言葉の森で作文の体験学習をする子の中には、超がつくほど苦手という子もいます。
 そういう子供たちの多くは、苦手意識を強く持っているので、普通はまず書き出すところからできません。
 しかし、言葉の森の教え方をすると、そういう子供たちのほとんどが、すぐに書き始めることができて、本人も、一緒にいるお母さんも驚くほどしっかり書けるようになってしまうのです。
 その方法は、ひとことで言えば、事前の項目指導です。作文を書き出す前に、その子の実力に合った形で、字数と表現項目と構成の仕方を指示するのです。
 すると、子供は、作文という漠然としたどこから取り組んでいいかわからない大きな課題を、小さく分割されたはっきりした目標として意識することができます。それで、安心して書き出すことができるのです。
 しかし、中には、それでも書き出せない、更に苦手な子もいます。
 そういう子には、構成図を書いてアドバイスをするという方法があります。
 また、苦手というのではなく、小学校1、2年生で何をどう書いていいかわからないのでなかなか書き出せないという子にも、この構成図の方法は有効です。
 ただし、構成図を書いてアドバイスをする方法は、電話指導の中で行うのは難しいので、家庭でお母さんにやっていただくようになります。
 小1や小2の子で、なかなか書き出せないとか、書き始めてもすぐお母さんに、「次どう書くの」と聞いてしまうという場合には、この構成図の方法を説明しますので、言葉の森事務局までご相談ください。
 なお、言葉の森では、今、オンエア作文を一部で始めています。
 これは、電話指導だけでなく、オンエアで画面を見ながら先生と対話する指導です。この場合には、構成図の書き方も先生の方で指導できるようになります。
 将来は、このオンエア指導の方が、電話指導よりもメインになっていくと思います。
枝 6 / 節 14 / ID 24305
作者コード:
6.公立中高一貫校受験の理科・社会の勉強の仕方 枝 4 / 節 15 / ID 24306
 理科、社会の勉強のうち、理科の一部は算数と同じような計算問題です。これは、算数の勉強と同じように解法を理解して自分が解けるようになるまで何度も繰り返し解いていくことです。
 計算問題以外の理科は、一定の知識をもとに考える問題として作られています。これは、社会についても同様です。
 こういう理科、社会の「知識+思考」の問題はどのように勉強するかというと、
(1)実際の過去問をもとに、
(2)1冊の参考書を使い尽くす。
という勉強法でやっていくのです。
 勉強の基本となる教材は、受験用に作られた問題集ではなく、実際の過去問です。自分の志望校に限らず全国の公立中高一貫校の過去問を解いていくのです。(つづく)
 そして、過去問を見て答え合わせをして、できなかった問題について、それが参考書や教科書のどのページに解説として載っているかを見るのです。
 その際、参考書が主で、教科書は従です。なぜかというと、教科書は学校で先生が教えることを前提に作られているため、説明が不足していることが多いからです。
 しかし、詳しすぎる参考書はよくありません。1冊の参考書を完璧に使い尽くすためには、むしろ薄い参考書の方がよいのです。
 では、もし参考書にも教科書にも載っていない知識の問題があったらどうしたらよいのでしょうか。
 それは、できなくてもよい問題と割り切るのです。
 合格のために大事なことは、できるはずの問題が全部できることであって、誰もができないような難しい問題ができることではないからです。
 この、参考書を片手に問題を解くというスタイルの勉強に最も向いているのが家庭学習です。理科と社会の勉強は、家庭での学習の充実度が勉強の能率を左右します。
 社会の勉強については、公立中高一貫校の場合、教材としてその地域独自の資料集も必要になります。参考書、資料集、教科書、この3つの教材を使って勉強を進めていきましょう。
説明の詳しい理科・社会の参考書の例
「これでわかる理科」(文英堂)
「これでわかる社会」(文英堂)
 受験のためには、理科は小3~小6の全学年分、社会は小5と小6の両方を用意しておくとよいと思います。
枝 6 / 節 16 / ID 24307
作者コード:
枝 9 / 節 17 / ID 24307
 
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