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言葉の森新聞2016年4月3週号 通算第1415号 枝 0 / 節 1 / ID 印刷設定:左余白12 右余白8 上下余白8
  ■1.【重要】オンエア講座の無料体験募集
   ●1.オンエア講座の無料体験学習
   ●2.5月からのオンエア講座募集要項
   ●3.無料体験学習のお申し込みは、生徒掲示板・お電話・ファクスで
  ■2.日本発の未来の教育(6)(つづき)
  ■3.日本発の未来の教育(7)
  ■4.日本発の未来の教育(8)
  ■5.日本発の未来の教育(9)
 
言葉の森新聞 2016年4月3週号 通算第1415号

https://www.mori7.com/mori/

森新聞
枝 1 / 節 2 / ID
1.【重要】オンエア講座の無料体験募集
枝 4 / 節 3 / ID 24087
 オンエア講座の無料体験学習(全2回)を募集します。
 日程は、下記のとおりです。
 家庭のパソコンで受講することができます。
 保護者も一緒に参加することができます。
 定員はいずれも6名。2回連続して体験学習が受講できる方を優先します。
 言葉の森の生徒以外の方も受講できますが、定員を超えた場合は言葉の森の生徒を優先します。
 5月からは曜日時間数を増やしてオンエア講座を正式にスタートする予定です。
 オンエア講座の受講には、google+の登録とウェブカメラ(PC内蔵可)が必要です。
枝 6 / 節 4 / ID 24088
作者コード:
1.オンエア講座の無料体験学習 枝 5 / 節 5 / ID 24093
2.(1)小学生 読書感想クラブ
枝 51 / 節 6 / ID 24094
・主な対象は、小1~小3。
・4月19日(火)・26日(火)いずれも18:00~18:45
・内容は、本の読み聞かせ、生徒から今読んでいる本の紹介、生徒の有志から、本を読んで実験・調査・取材をした経験をプレゼン発表、という流れです。
・本の貸し借りなども行えるようにする予定です。
・読書以外に、毎日小学生新聞などに毎週出ている「家庭でできる実験・観察・子供の料理」などの記事をもとに、実行課題を紹介し、そのプレゼン発表なども行います。
枝 6 / 節 7 / ID 24095
作者コード:
3.(2)公立中高一貫校 受験作文講座
枝 51 / 節 8 / ID 24096
・主な対象は、小4~小6。
・4月20日(水)・27日(水)いずれも18:00~18:45
・参加生徒の作文をもとに、受験作文向けのアドバイスをします。(添削ではなく、一斉講義)
・朝日小学生新聞などに毎週出ている「受験作文の添削講座」などの記事をもとに、言葉の森の添削例を紹介します。
・ほかに、公立中高一貫校の適性検査の問題解説をし、その問題をもとに生徒・保護者に似た問題を作ってもらい紹介してもらいます。
枝 6 / 節 9 / ID 24097
作者コード:
4.(3)中学生 定期テスト対策
枝 51 / 節 10 / ID 24098
・主な対象は、中1~中3。
・4月21日(木)・28日(木)いずれも20:00~20:45
・中学生の定期テストの前に、前回のテストの分析と今回の勉強の計画を発表してもらい、それについてアドバイスをし、そのアドバイスを参加者で共有し、勉強の仕方を身につけます。
・定期テストが終わったら、テストの結果を分析し、その分析結果も共有します。
・中学生は、多くの生徒が、漠然と塾に行き、漠然とテスト勉強をしているので、この意識的な計画と分析によって勉強の仕方を身につけるようにします。
・テスト期間でない時期は、国語問題集などをもとに国語読解問題の解き方の講習をする予定です。
枝 6 / 節 11 / ID 24099
作者コード:
 
枝 61 / 節 12 / ID 24113
5.5月からのオンエア講座募集要項 枝 5 / 節 13 / ID 24100
 オンエア講座の受講料は、月4回各45分程度で、月額1,728円です。(1,600円+消費税128円)
 それぞれの講座の人数は6~7名です(最高9名まで)。
 講師には、言葉の森の講師があたります。
 月の途中からの参加は、週割計算になります。
 停止は月単位で、その月の10日までの連絡で当月末の停止になります。
 休日又の場合、受講料は週割の減額になります。
 生徒都合による欠席の場合は減額にはなりません。あとで録画を見ることができます。
枝 6 / 節 14 / ID 24101
作者コード:
6.無料体験学習のお申し込みは、生徒掲示板・お電話・ファクスで 枝 5 / 節 15 / ID 24102
電話 0120-22-3987(045-830-1177)平日9:00~20:00
枝 6 / 節 16 / ID 24103
作者コード:
2.日本発の未来の教育(6)(つづき) 枝 4 / 節 17 / ID 24104
【前号まで】
……高校生、大学生になると、勉強の集大成以上の意味を持つようになります。それは、例えば、高校生や大学生が書く作文は、その社会(地域社会から国際社会まで含むさまざまなレベルの社会)に対する提言にもなるからです。
 すると、プレゼン作文発表は、作文のプレゼンテーションであるよりも、提言のプレゼンテーションになります。(つづく)
====
 ここで重要になるのは、文章が上手かどうかということではありません。その文章に盛り込まれている内容がどれだけ創造的であるかということです。
 作文が創造性を育てるという目的を持つのは、このような意味においてです。そして、これからの人間社会で、どんな時代でも価値あるものとして残るのは、ゴールドでもマネーでも土地でも資源でも知識でもなく、その人の持つ創造性なのです。
 創造性以外のものは、買うか、借りるか、外注するか、コピーするかができます。しかし、創造性は、それぞれの人が自分のものだけしか持つことができません。
 そして、人間の社会を豊かにしてきたものは、単に汗水たらして働くことではなく、誰かの創造性に他の誰かの創造性が積み重なってできた創造性の連鎖なのです。
 植物は、世界の酸素と炭素化合物を大量に供給しています。しかし、その植物の最初の出発点は、光合成の発明というたったひとつの創造で、あとはその創造を大量にコピーしているだけです。しかし、そのコピーの仕方にもいくつもの小さな創造があり、ある植物は砂漠でも生き延びる仕組みを創造し、ある植物は極寒の地でも生き延びる仕組みを創造しました。それらの小さな創造の積み重ねが、現在までの地球の豊かさを作り上げてきました。
 人間の役割も同様です。すべての人が自分の今いる場所で小さな創造を行うことによって、世界の豊かさは加速していきます。その創造のためのひとつのツールが作文で、作文によって創造を共有する場がプレゼン作文発表会なのです。
枝 6 / 節 18 / ID 24105
作者コード:
3.日本発の未来の教育(7) 枝 4 / 節 19 / ID 24106
 寺子屋学習がオンエアでできるように、作文もオンエアで学習できます。(ここで言う「オンエア」というのは、ウェブ会議のようなシステムで先生と数人の生徒が自学自習形式のグループ学習をする仕組みのことです)
 オンエア作文の利点は、先生と生徒が電話だけでなく画面を通して対話できることです。また、その担当の先生が教えているほかの生徒とも、画面の上では一緒に勉強できるので、家庭での学習ではあっても孤独感がありません。
 更に、書いている途中で質問があったり、相談があったりした場合は、質問コーナーなどの別のオンエアに入り直して、そこで質問や相談をすることができます。
 オンエア作文は、パソコンの方が画面が大きく見られるので便利ですが、スマホでも十分に対応できます(ただし機種によっては、イヤホン付きマイクを使った方が音声が聞き取りやすくなるものもあります)。
 パソコンでオンエア作文の授業を受ける場合は、パソコンで画面を見ながら電話やskypeで先生の指導を受けるという形になります。どうして電話やskypeを使うかというと、ほかの生徒の勉強の勉強の邪魔にならないように、生徒と先生が一対一で話す必要があるからです。
 パソコンの故障で画面が見られないことがあっても、勉強自体には特に支障はありません。通常どおりの電話指導だけできれば、作文の勉強の方はこれまでと同じようにできるからです。作文を書いている間は、カメラは机上の方に向けておくので、先生は、それぞれの生徒がどういう感じで書いているか見ることができます。
 言葉の森の通信指導は、休んだときも別の日や別の時間にふりかえ指導が受けられることが特徴です。これは、オンエア作文でも同じです。どうしてほかの通信教育では、電話指導やオンエア指導がしにくいのかというと、このふりかえ指導に対応することが難しいからです。
 通信教育の弱点は、通学のリアルな教室に比べて強制力がないことだと言われています。しかし、言葉の森の電話指導による通信教育は、小学生から高校生までの全学年平均で月4回の提出率が94パーセント以上となっています。
 オンエア指導は、電話指導よりも更に深く先生と生徒とのコミュニケーションが取れるので、提出率は通学教室と変わらないかそれ以上になると思います。
 通学教室の弱点は、わざわざ通わなければならないので時間の負担が大きいことです。オンエアによる通信教育は、家庭からインターネットで参加できるので、通う負担はありません。
 また、言葉の森のオンエア指導は、ビデオ授業のような全員一律のものではなく、それぞれの生徒の自学自習を生かした個別対応による指導ですから、出席率が高いだけでなく中身のある勉強になっているのです。
 さて、個性を育てる「オンエア特別講座」、全教科のバランスのよい学力をつける「寺子屋オンエア」、勉強の集大成でありかつ創造性を育てる「オンエア作文」が、これからの子供の教育の重要な柱になるとして話を進めてきました。
 では、その教育を進めていく主体はどういうものになるのでしょうか。
枝 6 / 節 20 / ID 24107
作者コード:
4.日本発の未来の教育(8) 枝 4 / 節 21 / ID 24108
 オンエア特別講座、寺子屋オンエア、オンエア作文などの教育を進めていく主体として、言葉の森が考えているものが森林プロジェクトです。
 森林プロジェクトでは、言葉の森の教材と指導システムを使い、小1から高3までの子供たちに作文を教えます。
 それは、作文の勉強というものが、独学や家庭学習だけでは十分にやりきれないものであるからという理由もあります。しかし、それ以上に大事なのは、森林プロジェクトで作文指導を行うことによって、プレゼン作文発表会や作文検定などのより発展的な作文学習ができるということなのです。
 また、森林プロジェクトは、作文を指導するだけでなくオンエア特別講座や寺子屋オンエアの講座も併設できます。つまり、家庭における自学自習を支えるとともに、子供たちどうしが個性を伸ばし合う場も提供することができるのです。
 この森林プロジェクトは、未来の社会ですべての人が消費者でありかつ生産者であるという時代の、生産者のひとつの先取りです。
 最初は、自宅の近くで近所の子供たちの作文を見てあげる仕事です。近所なので、プレゼン作文発表会なども近所でリアルに行うことができます。
 週に1回だけの教室では、自宅での音読や暗唱や読書の指導まで徹底できないことがあるので、寺子屋オンエアで、教室に来る日以外の家庭学習のアドバイスもします。もちろん、これは生徒と先生の希望によるオプション指導です。
 オンエアで家庭学習を見てあげることに慣れてきたら、その先生が自分の得意分野でオンエア特別講座を開講することができます。
 オンエア特別講座は、インターネットによって世界中に開かれていますから、自分の得意な分野がニッチなものであればあるほど、ロングテールのニーズを見つけやすくなります。
 これからの時代は、多くの人が関心を持つメジャーな分野で供給者どうしが激しい競争をするのではなく、自分だけのオリジナルな分野で、遠く細いニーズとつながる方が効率のよい仕事になります。ダーウィン流の適者生存の競争の時代から、今西錦司流の棲み分けによる共存の時代になっていくのです。
 このようにして新しい仕事を作り出すことも、これからのひとつの創造になります。
 そして、その自分独自のオンエア特別講座に、更に大きく広げる見通しが出てくれば、自分が直接教えるだけでなく、新たに教える人を育てるという仕事に、教える仕事のレベルを一段階上げていくことができます。
 個性的なものは、かけた時間に比例して他の誰もが真似のできないものになっていくので、供給者どうしの競争という混雑から離れて、自分独自の世界を深め広げていくことができます。こうして、多くの人が自分の個性を生かして生きていくことが未来の社会を準備することにもなります。
 このような仕組みを作れる可能性の最も近くにある国が日本です。そして、この可能性は、日本だけ留まらないのです。
枝 6 / 節 22 / ID 24109
作者コード:
5.日本発の未来の教育(9) 枝 4 / 節 23 / ID 24110
 新しい経済のフロンティアを求めているのは、先進国だけではありません。新興国もまた新しい市場のフロンティアを求めています。
 先進国も途上国も、それぞれの国内の格差は広がっていますが、国どうしの格差は逆に小さくなってきています。だから、先進国で新しいニーズが生まれれば、そのニーズの一部は、途上国にも波及していきます。このニーズの玉突き現象によって、通貨が動き出し、その動きは社会の他の層にも広がっていきます。
 日本でこれから新しい仕事をする場合、そのマーケットは第一に日本国内であることは間違いありません。なぜなら日本の消費者は感覚的に洗練されているので、日本で売れるものであれば、それがガラパゴス的な付加価値でない限り、必ず他国に受け入れられる可能性を持っているからです。
 日本でこれから売れるものが、個性を発見する教育、全教科のバランスのとれた学力、創造性を育てる教育、家庭学習をシステム化するようなミニ起業であるとすれば、同じようなものが途上国でも新しいニーズとして生まれてきます。
 これまで日本と海外を隔てるものは、ひとつは海で、もうひとつは言葉の壁でした。
 しかし、海による距離は、インターネットに載せられる情報量が増大したことによって、次第に障害ではなくなってきています。技術的には、既にMOOCと同じように日本の寺子屋教育を世界に広げることができるようになっています。
 もうひとつの壁である言葉のギャップは、機械翻訳の進歩によってやがて壁として意識されないものになります。
 日本語は、世界の中では特殊な言語ですから、自然な翻訳のレベルに達するまで時間がかかりますが、それでもその方向の進歩への流れは止まりません。
 そしていったん機械翻訳が実用レベルにまで達すると、それは、翻訳メガネや翻訳ヘッドセットという日常的な使用に抵抗のない形で社会の中に溶け込んでいきます。
 すると、まず壁のなくなったアジアが、日本の国内と同じような市場になります。しかし、この市場は大企業が自分の商品の売り先を確保するような意味の市場ではありません。なぜなら、売るものは工業時代の商品ではなく、文化時代の商品ですから、消費者だけでなく生産者も作り出す新しい市場となるからです。
 この市場は、進出元の先進国を豊かにするだけでなく、進出先の新興国や途上国も豊かにします。アジアの市場から始まる新しい経済は、やがて世界に広がります。言語の壁がなくなることは、言語の壁を大きなハンディとしてきた日本にとって、世界の日本文化を伝える大きなチャンスとなるのです。(つづく)
枝 6 / 節 24 / ID 24111
作者コード:
枝 9 / 節 25 / ID 24111
 
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