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言葉の森新聞2015年12月1週号 通算第1396号 枝 0 / 節 1 / ID 印刷設定:左余白12 右余白8 上下余白8
  ■1.【重要】12月1週は次学期の進度の参考にする実力試験
  ■2.【重要】12.1週の作文はファクスでも受付
  ■3.【重要】幼長~小2の生徒向けの実行課題作文発表会(再掲)
  ■4.帰国子女と受験作文2
  ■5.昔、言葉の森の生徒だった子のお母さんから
  ■6.家庭が子供の教育のもとになる場――「天才はなぜ生まれるか」を読んで
  ■7.読書は、好きな1冊を何度も、じっくりよりも早く、易よりも難で
  ■8.帰国子女の漢字の勉強は作文で
  ■9.外国人にとって日本語を学ぶのは意外と簡単
 
言葉の森新聞 2015年12月1週号 通算第1396号

https://www.mori7.com/mori/

森新聞
枝 1 / 節 2 / ID
1.【重要】12月1週は次学期の進度の参考にする実力試験
枝 4 / 節 3 / ID 23409
 12.1週は、これまでの2ヶ月間の勉強の実力を見て、次の学期からの進度の参考にする実力試験として行います。
 ただし、今学期から受講を開始された方は、実力試験の結果にかかわらず原則として自動進級します。
【課題】 課題はその週の作文又は感想文の課題です。
【評価】 課題フォルダの構成・題材・表現・主題の★印と字数が全部できていることが評価の基準になります。(表現の項目などで二つ以上の項目が指定されている場合はどちらかができていればその項目は◎です)。キーワードと字数が採点の基準ですので、指定された字数以上で必要な項目が全部入る作文を書いてください。項目を入れたところには、項目マークを必ず書いておいてください。【時間】 時間制限はありませんが、参考のためにかかった時間を作文用紙に記録しておいてください。時間は、課題を見てから書き終えるまでの時間です。作文検定試験(後述)では、時間制限も条件になります。
【締切】 作文実力試験の提出締切は、8日ポスト投函までです。
枝 6 / 節 4 / ID 23435
作者コード:
2.【重要】12.1週の作文はファクスでも受付 枝 4 / 節 5 / ID 23410
 作文の実力試験に限り、ファクスによる提出も受け付けます。ファクスでの提出期限も8日までです。ただし、ファクスで提出をする人は、事前にメールアドレスを登録しておいてください。
1、ファクスが正常に送信できているかどうかは、24時間以内にメールと検索の坂で連絡をします。正しく送信できたかどうかを必ずご確認ください。
2、連絡用のメールアドレスは、検索の坂の「ペンネーム 変更」というところで登録できます。既にメールアドレスが入っている場合は、そのアドレスが登録されています。
3、ファクスで送られた作文は、作文の丘にJPGでアップロードされます。作文の返却はありませんが、添削された作文は山のたよりに表示されます。
枝 6 / 節 6 / ID 23436
作者コード:
3.【重要】幼長~小2の生徒向けの実行課題作文発表会(再掲) 枝 4 / 節 7 / ID 23411
 小2以下の生徒は、実行課題( http://www.mori7.com/jk/ )などを参考に12月中に書いた作文に、できるだけ絵や写真などをつけて、画像の泉( http://www.mori7.com/izumi/ )にお送りください(自由参加)。
 その際、ひとこと欄に、「実行課題作文発表会用」と入れていただくと、それがそのまま1月の発表会用の作文になります。作文は新たに書く必要はありません。12月中に書いたものの中から選ぶようにしてください。作文に書いた名前や生徒コードなどはシールなどを貼って見えないようにしておくとよいと思います。
枝 6 / 節 8 / ID 23412
作者コード:
 
枝 61 / 節 9 / ID 23437
4.帰国子女と受験作文2 枝 4 / 節 10 / ID 23413
(前号からの続き)
 作文試験のときに、自分がこれまで書いた作文の中から、2つか3つの表現を使うことができれば、実力の120パーセントを発揮したことになります。
 作文試験が、他の教科の試験と比べて不安になりやすいのは、実力が充分に発揮できるかどうかわからないからです。
 自分の書いた傑作を何度も読むという練習をしておけば、ほぼ実力が発揮できると考えておくとよいと思います。
 言葉の森の作文指導の特徴は、構成を重視して書くことです。そのため、評価する人からは、「構成がわかりやすい」とよく言われます。
 構成を重視して書くために、書く本人にとっても書きやすく、読む人にとっても読みやすいのですが、これには長所も短所もあります。
 長所は、実力のある生徒は実力が発揮しやすいということですが、短所は逆に、実力(語彙力)がない生徒の場合は、その実力不足がはっきりと出てしまうことです。
 実力をつけるためには、作文の勉強とは別に,読書と対話とできれ問題集読書によって思考力(語彙力)を鍛えておくことです。
枝 6 / 節 11 / ID 23414
作者コード:
5.昔、言葉の森の生徒だった子のお母さんから
枝 4 / 節 12 / ID 23415
 facebookページの記事に、昔、生徒だった子のお母さんからコメントがありました。とてもいい話でしたのでご紹介します。
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 長女は小学1年生から高校3年の卒業時まで言葉の森にお世話になりました。主に海外で育ち、途中数年間のブランクがありましたが、本人の強い希望で再開し、高校卒業まで続けました。
 もともと書くことが好きだったのかもしれませんが、こちらで学ばせて頂いてからは作文能力がついただけでなく、文章を読む力、その文章から自分の考えをまとめる力、毎日継続することの大切さ、などなどを身につけることができました。
 今はカナダの大学にいて、英語環境の毎日ですが、言葉の森で培った力は英語の論文を作成する上でも非常に役立っているようです。
 娘は幼い頃から色々なお稽古や塾に通っていましたが、それらの中で言葉の森が一番役に立っていることをよく口にします。
 作文能力がつくと、他の勉強の学習能力も上がるのですね。
 学んでいる最中よりも、言葉の森を卒業してからの方がその力を発揮できているそうで、日々感謝しています。
 毎週の課題提出は大変でしたが、先生の電話を楽しみにしていたり、私自身も先生に子育ての悩みを聞いて頂いたりと、懐かしい思い出もいっぱいです。
 いつか御礼を言いたいといつも思っていましたが、この場を借りて御礼をさせて頂きます。本当にありがとうございました。
 色々なご意見もあるかと思いますが、長い目でみれば、こちらで学ばせて頂いたことは大人になってから、大きな財産となることと思います。受講中もそうですが、卒業してからの方がそのことを実感できるのではないでしょうか。
 これからも先生方のご活躍を心よりお祈りいたします。長々と失礼致しました。
枝 6 / 節 13 / ID 23416
作者コード:
6.家庭が子供の教育のもとになる場――「天才はなぜ生まれるか」を読んで
枝 4 / 節 14 / ID 23417
 正高信男さんの「天才はなぜ生まれるか」「天才脳は『発達障害』から生まれる」を読んで、目次が面白かったので紹介します。
「天才はなぜ生まれるか」より。
・うわの空のエジソン ・癇癪持ちのアインシュタイン ・外国語のできないレオナル ・古典嫌いのアンデルセン ・付き合いべたなベル ・落ち着きのないディズニー
「天才脳は『発達障害』から生まれる」より。
・キレやすい信長 ・かたづけられない北斎 ・てんかん持ちの熊楠 ・野口英世の放蕩癖 ・サバイバーとしのて中内功
 これらの偉人たちは、今の時代なら、小学校の初期の段階で学習障害というレッテルを貼られていたでしょう。
 しかし、昔はそういう概念がなかったので、みんなと違う変な人と思われながらも、その変な点を短所よりもむしろ長所として能力を伸ばしていったのです。
 学校生活や社会生活は、平均的な人に合わせてルールが作られているので、そのルールに合わないところは欠点だと見なされます。
 それを欠点とは見なさずに長所として伸ばしていけるのは、本人と親だけです。
 家庭が教育のもとになる場だというのは、このような意味です。
 ある教育系サイトに、保護者からの質問がよく掲載されています。
 その内容は、「算数の計算が苦手なのですが」「図形ができないのですが」「国語の説明文が読み取れないのですが」など、勉強に関するものが中心ですが、たぶんそれは点数を見た上だけでの質問だと思います。
 子供の勉強は、点数を見ただけではわかりません。
 その子が、どういうところを間違えたのか、そして、普段どういうやり方で勉強をしているのかを見なければ、正しいアドバイスはできません。
 そして、その子の勉強の様子をよく見ていれば、それは自ずからわかるようなことがほとんどなのです。
 ときどき、「家で勉強すると、集中しないから」という理由で塾に行かせる人がいますが、家で集中できない子は、塾でも集中しているわけではありません。
 ただ、親の目からは見えないので、気にならないだけです。
 塾でしっかり勉強できる子は、家でもしっかり勉強しています。
 だから、まず家庭で勉強できる土台を作ることです。そして、その勉強の様子をよく見ていれば、どういうところに弱点があり長所があるかということは、自然にわかってきます。
 そして、その子の弱点も長所として伸ばしていけるのは、家庭の母親と父親だけなのです。
枝 6 / 節 15 / ID 23418
作者コード:
7.読書は、好きな1冊を何度も、じっくりよりも早く、易よりも難で
枝 4 / 節 16 / ID 23419
 読書の仕方は、もちろん自由ですが、読むことで力がつくのは、次のような読み方です。
 第一は、次々と新しい本を1回しか読まないという読み方ではなく、好きな本を何度も繰り返し読むことです。
 お母さん方の中には、「同じ本ばかり読まないで、もっと別のいろいろな本を読みなさい」というアドバイスをする人もいますが、そういう必要はありません。
 自分の好きな本を読む中で、その本の内容が頭に入るだけでなく、その人のものの見方や考え方も形成されるのです。
 第二は、じっくりゆっくり読むのではなく、何しろ早く最後まで読み切るということです。
 本というものは、最後まで読んで初めて全体像が頭に入ります。最後まで読み切ることで、途中までのわかりにくかったところもわかるようになるのです。
 最初からじっくりと読んで、なかなか最後まで行かないと、その本の全体像がかえってつかめなくなります。
 まず最後まで読み、そのあとに、必要に応じて繰り返し読むという読み方がいいのです。
 これは、国語の文章題を解くときも同じです。特に、入試の問題文は、最初のところがわかりにくくなっていて、最後のところまで来ると初めて全体の話がわかるという作りになっているものがよくあります。
 読むことに慣れていない子は、この最初のところを理解しようとして時間をかけてしまうことが多いのです。
 第三は、易しい本を数多く読むよりも、数は少なくていいので難しい本を読むことです。
 小中学生のころは、読みやすい本でなければ読書が進まない面もありますから、易しい本でもかまいませんが、高校生や大学生になったら、自分で自覚して難しい本を読むようにする必要があります。
 難しい本というのは、高校の歴史の文化史の部分に出てくるような古典と言われるような本です。こういう本を1冊読む時間があれば、普通の本は10冊ぐらい読めます。しかし、難しい本を読むことによって考える力がついてきます。
 具体的に言えば、岩波文庫や講談社学術文庫に収録されているような本です。
 特に、日本の大学では、勉強は高校時代よりも楽なことが多いので、自分で意識的に難しい本を読むことによって力をつけていく必要があります。

枝 6 / 節 17 / ID 23420
作者コード:
 
枝 61 / 節 18 / ID 23438
8.帰国子女の漢字の勉強は作文で
枝 4 / 節 19 / ID 23421
 漢字の書き取りの勉強は、意外と時間がかかります。
 大人は、自分が子供だったころやはり時間をかけて身につけたことを忘れているので、子供が漢字を正しく書けないと、つい書き取りの勉強をさせれば何とかなると思いがちです。
 しかし、漢字の書き取りの勉強は、子供にとってはやる意味が感じられないので続けるのが難しいものなのです。
 そのときに役に立つのが作文です。
 生活の中で使う漢字は、常用漢字約2000字のすべてではありません。養蚕や炉端や象牙や籠城などは、日常生活で使う場面がほとんどありません。そのかわり、新しく常用漢字表に入った挨拶や曖昧は、意外とよく使います。
 漢字の書き取りは、自分がよく使う漢字についてだけ手で書けるようにしておき、あとは必要に応じてパソコンの漢字変換で正しく選べるようにしておけばよいのです。正しく選ぶためには、書くよりも読む力をつけておくことです。
 自分がよく使う漢字は、自分の書く作文の中に出てきます。
 作文を書いていて、その文章の中で漢字にできるもの、あるいは書き間違えたものを、1文字について40回書いて覚えるのです。40回というのは、1行20字の原稿用紙で2行分できりがいいからです。
 漢字は熟語で覚えるものですが、書き取りのときはその間違えた1文字だけを取り上げて繰り返し書いて覚えます。
 ところで、漢字の書き間違いは、本人が自分で気がつくことはありません。間違えて覚えているから、自分ではわからないのです。
 これは大人でも同じです。本人は正しいと思って書き間違えているのですから、第三者の目が必要になります。
 高校生で成績はよいのに、小学校4、5年生で習う漢字を間違えて覚えているという人が結構います。
 中学や高校での漢字のテストは、中学や高校で勉強するものが中心で、小学生のころの漢字は滅多に出てきません。
 今はよくできる高校生でも、小学生のころは勉強などあまりせずにのびのびと遊んでいたということが多いので、そのころ習う漢字が身についていないことがあるのです。
 しかし、高校生になって改めて小学校の漢字から勉強し直すということはなかなかできません。
 だから、毎週作文を書く練習をしている人は、その自分の書いた作文の中で間違えた漢字だけを直していくという勉強法でやっていけばいいのです。
 これは、帰国子女の漢字の勉強の場合に、特によくあてはまることだと思います。
枝 6 / 節 20 / ID 23422
作者コード:
9.外国人にとって日本語を学ぶのは意外と簡単 枝 4 / 節 21 / ID 23423
 日本語は、読み書きになると漢字などがあって難しくなりますが、聞き話すことに関しては、他の言語よりもずっと簡単です。
 「日本語が世界を平和にするこれだけの理由」の著者である金谷武洋さんによると、日本語が簡単なのは、第一に文法が簡単だからです。
 例えば、名詞の性別がなく、冠詞もありません。
 動詞は、主語によって形が変わりません。例えば、be動詞が、I am、You are、He is……などと変化することがないのです。
 第二に、発音が簡単だからです。
 日本語の音素数は、あいうえおの母音と、KSTNHMYRWの子音、濁音のGZDBP、拗音の小さい「ゃゅょ」、撥音の「ん」、促音の小さい「っ」など、合計22ぐらいです。
 これに対して、英語は45もあります。
 だから、日本語は同音異義語が多く、ダジャレなども作りやすいのです。
 このように簡単な日本語でありながら、世界中の書物が次々と翻訳され、日本語だけで学問の世界がカバーできます。
 しかも、金谷さんによると、外国人が日本語を学び、日本で生活していると、本人が気づかないうちに優しい性格になり、話し方も穏やかになるというのです。
 また、日本を訪れる外国人の多くが日本を好きになります。
 このような日本と日本語のよさが、これから更に世界に広がっていくと思います。
枝 6 / 節 22 / ID 23424
作者コード:
枝 9 / 節 23 / ID 23424
 
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