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言葉の森新聞2013年7月3週号 通算第1281号 枝 0 / 節 1 / ID 印刷設定:左余白12 右余白8 上下余白8
  ■1.7月15日(月)は休み宿題(再掲)
  ■2.【重要】受験コースの受講料改訂のお知らせ(再掲)
  ■3.【重要】「山のたより」「言葉の森新聞」の郵送を希望されない方はお申し出ください(再掲)
  ■4.【再掲】夏休み中の授業について
  ■5.これから来る自由で豊かな社会における教育の目標としての創造性
  ■6.国語力を育てる要となる読書、作文、対話
  ■7.人に頼る勉強から自分で工夫する勉強
  ■8.記述式問題の解き方のコツ
  ■9.漢字の読みの先取りと、暗唱漢字集
  ■10.選択式から記述式へ。googleリーダーの引っ越しをしながら考えたこと
 
言葉の森新聞 2013年7月3週号 通算第1281号

https://www.mori7.com/mori/

森新聞
枝 1 / 節 2 / ID
1.7月15日(月)は休み宿題(再掲) 枝 4 / 節 3 / ID 19512
 7月15日(月)は、休み宿題です。先生からの電話はありませんが、その週の課題を自宅で書いて提出してください。先生からの説明を聞いてから書きたいという場合は、別の日に教室までお電話をして説明をお聞きください。(平日9:00~19:50。電話0120-22-3987)
 電話の説明を聞かずに自分で作文を書く人は、ホームページの「授業の渚」か課題フォルダの「解説集」を参考にしてください。
 課題の説明の動画「授業の渚」 http://www.mori7.com/nagisa/
 授業と予習の掲示板「ジュンベリーの丘」 http://www.mori7.com/okajg/
枝 6 / 節 4 / ID 19513
作者コード:
2.【重要】受験コースの受講料改訂のお知らせ(再掲) 枝 4 / 節 5 / ID 19514
 受験コースの受講料は、2013年8月より、通常の受講料プラス3,150円となります。(小学生は月額11,350円、中学生以上は月額11,850円。)
 受験コースへの切り替えは、中学受験の場合は受験日の属する月の4ヶ月前から、高校受験は3ヶ月前から、大学受験は2ヶ月前から可能です。入試に、作文、小論文試験がある方はご相談ください。受験コースは、過去問に合わせた個別の教材で志望校に合わせた指導になります。担当の先生は同じです。
枝 6 / 節 6 / ID 19515
作者コード:
3.【重要】「山のたより」「言葉の森新聞」の郵送を希望されない方はお申し出ください(再掲) 枝 4 / 節 7 / ID 19516
 毎週お送りしている「山のたより」と「言葉の森新聞」は、いつでもホームページからご覧いただけます。
 山のたより  http://www.mori7.com/oka/iyama.php
 言葉の森新聞 http://www.mori7.com/mori/

 紙資源保護の観点から、郵送の停止を希望される方は、担当の先生、又は、事務局までご連絡ください。(電話 0120-22-3987 平日9:00~20:00)
枝 6 / 節 8 / ID 19517
作者コード:
4.【再掲】夏休み中の授業について 枝 4 / 節 9 / ID 19518
 夏休みは帰省したり塾の夏期講習に行ったりするために、通常の時間に授業を受けられない場合も多いと思います。その場合は次のようにしてください。
(1)通常の電話指導を受けられない分を、他の曜日や時間に振り替えて受講できます。平日午前9時-午後7時50分、土曜午前9時-午前11時30分の間に、直接教室にお電話ください。希望の週の課題の説明をします。事前の予約などは必要ありません。8月に休む分を7月や9月に振り替えることもできます。
電話0120-22-3987(045-830-1177)
(2)山のたよりの送付先や電話の宛先を、自宅以外にすることができます。帰省先や滞在先などで授業を受けることを希望される場合はご連絡ください。ただし曜日や時間を変更する場合は、先生から生徒にはお電話しませんので、生徒から直接教室に振替の電話をして説明を聞くようにしてください。
(3)8月のみ休会されるという場合でも受講料の返金はしませんので、できるだけほかの曜日や時間に振り替えて授業を受けてくださるようお願いします。ただし、(A)海外にホームステイで出かける場合、(B)病気治療のため入院する場合など、電話連絡のとれない状況での1ヶ月以上の休会は受講料の返金をしますのでご相談ください。
枝 6 / 節 10 / ID 19538
作者コード:
 
枝 61 / 節 11 / ID 19519
(4)いったん退会する場合、再開するときは再入会の扱いになります。その際、課題の進度は新規の入会と同じようにその学年より下の学年から始まります。
 なお、8月12日(月)より8月17日(土)までは、振替などの電話の受付もお休みとなりますのでご了承ください。
 夏休みは、通常と違い多忙になることが多いので、つい「1ヶ月休んで」と考えてしまいがちです。しかし、振替授業を受けたり、字数を短くして提出したりとできるだけ休まない形で続けていく方が、その後の子供の勉強意欲にとってプラスになります。
枝 6 / 節 12 / ID 19539
作者コード:
5.これから来る自由で豊かな社会における教育の目標としての創造性
枝 4 / 節 13 / ID 19520
====facebook記事より。
 人間以外の動物は、みんな無料で生きています。それは、植物が太陽という無料のエネルギーを使って動物たちの食物を提供しているからです。その太陽のエネルギーを食物に変えているのは、植物の中にある光合成という方法です。
 ひるがえって人間社会を考えてみると、私たちが必要とする物やサービスにつけられた値段は、もとをたどればエネルギーの値段です。エネルギーが方法によってさまざまな物になり、それらの物が組み合わさって人間社会が成り立っています。
 だから、エネルギーが無料になれば、物の値段はそこに費やされた人間の働き以上のものにはなりません。大事なのは、エネルギーを役に立つ物に変換する方法で、その方法を作るのが人間の創造性です。
 人類はやがてフリーエネルギーを発見するでしょう(もう既に発見されているという話もありますが)。これからの子供たちは、そういう自由で豊かな社会で生きていくのです。
 だから、大事なことは、そういう社会で生きる準備を今からしていくことです。その鍵のひとつが創造的に生きるということことです。その前の準備が、豊かな消費に流されずに生きるということです。
 今、私たちの周囲には豊富な娯楽があります。それらをうまくコントロールしながら、創造性を育てていくことが今の課題になると思います。
====
 あらゆる物財やサービスが限りなく無料に近くなる時代というのは、今の社会を見ていると信じられないかもしれませんが、そういう時代は確実に来ます。それも、予想以上に早い時期に来るでしょう。
 そのときに問われるのが、そのような自由で豊かな社会でも生き生きと生きていくことができるかどうかということです。(今からそんな心配するなという声も聞こえてきそうですが)
 人間は、豊かな消費生活には必ず飽きてきます。発明や発見や創造や挑戦がないと、張りのある生活ができないのが人間です。
 では、発明や発見や創造や挑戦はどこで必要になるかというと、それはエネルギーを価値ある物に変換する方法を作ることにおいてです。
 学力とは、その創造性を発揮するために必要になります。未来の教育の目標は、豊かな社会で生き生きと生きるために必要な学力と創造性を育てることになると思います。
枝 6 / 節 14 / ID 19521
作者コード:
6.国語力を育てる要となる読書、作文、対話
枝 4 / 節 15 / ID 19522
====facebook記事より。
 国語の苦手な子が増えています。それは、国語を勉強としてやっているからです。
 塾に行って、算数を1時間、国語を1時間、英語を1時間やってバランスよく国語の力がつくのではありません。国語は、生活の中で、読み、書き、聞き、話す時間を豊かに過ごすことで力がつきます。だから、国語の得意な子ほど、国語の勉強を特にしていないということがよくあるのです。
 今の子供たちの置かれている環境は、物の生活が豊かになった分、言葉の生活が貧しくなっています。昔は、娯楽が少なかったので、子供たちは夕方よく本を読んで過ごしていました。テレビが普及していなかった時代には、ラジオを聴くことが家族の共通の時間の使い方でした。
 しかし、今は、子供が自分の部屋でひとりでテレビやゲームやインターネットに興じることができる環境も生まれています。これらの娯楽は、遊びの敷居を低くするために、ますます言語を省略し、ビジュアルな刺激を際立たせるものになっています。こういう生活の中で、国語のドリルを毎日何ページやるというようなことでは、国語の力は低下していって当然なのです。
 子供たちの国語力の低下に危機感を感じた学校が、少しでも読書の機会を作ろうと「朝の10分間読書」を始めると、それを勘違いして、「読書は学校でやっているから、家でやらなくてもよくなった」と思ってしまう人たちもいるのです。
 読書こそ、子供たちの国語力を育てるいちばんの要になるものです。読書、作文、対話の生活を充実させることが、子供たちの国語力ばかりでなく学力全体を成長させるもとになっているのです。
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 読み、書き、聞き、話すという日本語の生活を豊かにするといっても、何から手をつけていいかわからないという事情も確かにあります。ここで生かせるのが、作文を中心として読書と対話の時間を豊かにするという勉強です。
 ところが、世の中で行われている作文指導のほとんどは、作文そのものを直すことが中心になっています。子供たちの書いた作文を直すことは誰でもできます。しかし、いくら直してもそれで作文が上手になるわけではありません。かえって、作文が苦手になり嫌いになっていくだけです。
 しかし、では作文を褒めているだけでいいのかというと、それも少し違います。褒めていれば、子供たちの作文は必ず上手になっていきますが、作文そのものを評価するだけでは、上達にはかなり時間がかかるのです。
 それは、作文は、目的ではなく結果だからです。(つづく)
枝 6 / 節 16 / ID 19523
作者コード:
7.人に頼る勉強から自分で工夫する勉強
枝 4 / 節 17 / ID 19524
====facebook記事より。
 小学生のころは誰でもやるべきことは同じです。そして、それらはやれば誰でもできるようになる基礎的なことばかりです。
 しかし、中学生、高校生と学年が上がるにつれて、自分なりの得意不得意が出てきます。そして、苦手なことは何度も反復して学ぶ必要が出てきます。
 しかし、人に頼る勉強をしていると、みんなと同じ教材とカリキュラムで勉強するので、できることもやらなければならず、もっと力を入れたいこともそこそこにしかできなくなります。その結果、人任せの勉強をしている子は、成績を上げるためにより長い時間をかけなければならなくなり、読書や作文などの考える力をつける勉強ができなくなってしまうのです。
 家庭で子供に勉強を教えるときも同じです。子供が小学校低学年のときは、わからないことがあればすぐに教えてあげることができます。そして、熱心な優しいお母さんほど、熱心に優しく教えてしまいます。
 しかし、教えてもらう勉強に慣れてしまった子は、かえってなかなか力がつきません。教えてもらうと、自分の力でできていないのに、できたような気がしてしまうからです。
 子供が小さいときほど、そして、簡単に教えてあげることができるときほど、お母さんは、子供が自分の力で解けるように誘導してあげる必要があるのです。
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枝 6 / 節 18 / ID 19525
作者コード:
8.記述式問題の解き方のコツ
枝 4 / 節 19 / ID 19526
====facebook記事より。
 記述式問題の対策では、書くスピードをつけることと、字数をコントロールする力をつけることが前提です。しかし、もっと大事なのは記述の中身です。
 中身で注意することは、物事を対比して考えるということです。「それはAだから。」と考えるだけでなく、「それは(Bではなくて)Aだから。」と考えるのです。
 もうひとつ大事なことは、抽象的な中身を述べる語彙を使えるようにすることです。
 ある語彙が読めたり理解できたりすることと、その語彙が使えるということは違います。例えば、小学校高学年の生徒なら、「人生」とか「社会」という言葉は読めるし理解もできます。しかし、日常生活でそういう語彙を使う場面はまずありません。だから、記述の答えを書くときに、そういう語彙がなかなか出てこないのです。
 そこで大事になるのが、対話です。そういう語彙を必要とするテーマをもとに、家族で話をするのです。そのテーマ選びに使えるのが、実際の国語の入試問題の長文です。
 対話の勉強のいいところは、書くことに時間をとられないということです。書くことに比べると、話したり聞いたりすることは5倍から10倍能率がいいのです。そして、小学校高学年でそういう対話ができる準備として、子供がまだ小さい小学校低学年のころから、家族で話をする習慣を作っておくといいのです。
 これからの勉強は、考える力が要求されます。そういう勉強ができるのは、実は家庭なのです。
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枝 6 / 節 20 / ID 19527
作者コード:
9.漢字の読みの先取りと、暗唱漢字集
枝 4 / 節 21 / ID 19528
====facebook記事より。
 漢字のテストというと、すぐに書き取りのテストを連想しがちです。それは、書き取りのテストの方が点数をつけやすいからです。
 しかし、子供たちの学力を高めるために大事なのは、漢字の読みの方で、読みの重要さに比べれば、書きの重要性はずっと低いものなのです。
 言葉の森に、今来ている高校生の生徒が、小学生のころ海外で暮らしていて、今も英語で勉強する高校に通っているために、漢字の書き取りがかなりできません。「こんな字も書けないのか」というものが書けません。
 しかし、書いている文章の内容は、漢字を抜きにすれば高校生らしい立派なものです。だから、パソコンで自分の文章を打ち直せば、漢字は自動変換されるので、ちゃんとした文章になるのです。
 社会に出て、手書きで何かを書く必要に迫られたときだけ、ちょっと困ることがあるかもしれませんが、仕事を進めていく上ではほとんど支障はありません。苦手なところで勝負せずに、自分の得意なところで勝負していけばいいからです。
 一方、読みができなければ、少し難しい漢字の出てくる本は読もうという気がおきません。 6歳のころ四書五経の素読をさせられた湯川秀樹が、学校に上がっていちばん役に立ったのがどんな本でも読めたことだったそうです。
 小学生の漢字は学年別に配当されているので、書き取りはその学年に沿ってやっていけばいいのですが、読みだけは学年を越えて先に進めていく必要があります。 それは、世の中にある漢字は、学年別に出てくるわけではないからです。
 そこで考案したのが、言葉の森の漢字集。
 今、これで漢字の読みの先取りを進めていこうと思っています。
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 よく、「暗唱は、何の役に立つのか」と聞く人がいます。
 暗唱した素材そのものでも、暗唱するための記憶力でもなく、「暗唱する」という方法を知っていることが、いろいろな勉強をする上で役に立つのです。
 そして、もうひとつ、暗唱をしていると発想が豊かになるのです。 
枝 6 / 節 22 / ID 19529
作者コード:
10.選択式から記述式へ。googleリーダーの引っ越しをしながら考えたこと
枝 4 / 節 23 / ID 19532
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 googleリーダーが7月から使えなくなるので、いろいろ試した結果、Yahoo!のRSSリーダーに引っ越ししました。最初は使いにくいように思っていましたが、慣れてくるとそれなりに便利です。
 googleはRSSリーダーの提供をやめて、googleナウという方向に力を入れるそうです。つまり、その人の興味関心のありそうなコンテンツを先回りして提供してくれるサービスです。自分で探しに行く手間が省ける反面、あまり主体性がないような気も……。今の子供たちをめぐる教育環境の先回りとちょっと似ています。
 これからの世の中は、選択式の時代ではなく記述式の時代です。選択肢の多さに満足せずに、自分で作る力を大事にしていく必要があると思いました。
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 今の子供たちは、考える勉強が苦手で、選択する勉強の方が好きなようです。情報の選択肢が増えたので、その中のいくつかを選んでコピーして組み合わせれば、それでひとつの作品ができあがります。そういう社会状況なので、自分で苦労して作り出すよりも、コピー&ペーストで仕上げてしまえばいいという感覚になりがちなのだと思います。
 記述力をつけるためには、記述の力だけつけようとしても限界があります。記述力の前提として、読解力と思考力がついている必要があるからです。
 提供される情報の量に埋没しないためには、情報を読み取る力と考える力が育っていなければなりません。そのための方法が、長文を読み、親子で対話し、感想文を書くという言葉の森の勉強が目指しているものなのです。
枝 6 / 節 24 / ID 19533
作者コード:
枝 9 / 節 25 / ID 19533
 
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