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言葉の森新聞2009年1月2週号 通算第1062号 枝 0 / 節 1 / ID 印刷設定:左余白12 右余白8 上下余白8
  ■1.毎日の自習の簡単な仕方――必ず学力向上!
  ■2.言葉の森 今年の抱負
  ■3.1月12日(月)は休み宿題(再掲)
  ■4.10月〜12月の賞状を同封
  ■5.課題フォルダのカレンダー訂正
  ■6.清書入選について
  ■7.中学生以上の長文暗唱について
  ■8.長文暗唱は簡単で面白い
  ■9.暗唱の自習への質問に答えて
  ■10.心に響く作文(たもりん/たもん先生)
 
言葉の森新聞 2009年1月2週号 通算第1062号

https://www.mori7.com/mori/

森新聞
枝 1 / 節 2 / ID
1.毎日の自習の簡単な仕方――必ず学力向上! 枝 4 / 節 3 / ID 13293
 1月からの暗唱の自習で、作文力、国語力に加えて、学力そのものが向上します
 暗唱の仕方を、代表が動画( http://www.mori7.com/mori/mori/20081230.php )で説明しています。(ブラウザとフラッシュのバージョンによっては表示できない可能性があるので、youtubeにも載せます)
 暗唱が難しい場合は、次の簡単な方法で取り組んでください。この方法は楽しくできるはずです。
(1)検索の坂( http://www.mori7.com/kennsaku/ )に行き、ユーザ名・パスワード・生徒コードを入れる→(2)課題の岩( http://www.mori7.com/mine/iwa.php )で「波」( http://www.mori7.com/nami/ )をクリックし300字の高速聴読を10分間聴く→(3)更にテストをしてみたい場合は、課題の岩で「(暗)」をクリックし長文問題に取り組んでみる。
枝 6 / 節 4 / ID 13294
作者コード:
2.言葉の森 今年の抱負 枝 4 / 節 5 / ID 13304
1、長文暗唱の自習を定着させ、高速聴読、読解マラソンなどと結びつけた学力そのものを高める作文指導を行ないます。
2、ウェブ添削を軌道に乗せ、郵便・ファクス・メールを使わないリアルタイムの手書き添削を広げます。
3、mixiのようなSNSを作り、学年別、先生別、テーマ別のコミュニケーションを盛んにします。(仮称moxi)
4、マインドマップ風構成図のノウハウを蓄積し、中学生以上の考える作文指導を更に強化します。
5、音声入力のノウハウを確立し、高校生以上の新しい作文技能を開発します。
6、google bookなどを利用した読書の広場を作り、新しい読書指導を提案します。
7、勉強アドバイザー制度を設置し、作文に限らず勉強全般のアドバイスを実施します。

※更に来年は、言葉の森を、作文以外、ネット以外、日本以外にも広げていく予定です。
枝 6 / 節 6 / ID 13305
作者コード:
3.1月12日(月)は休み宿題(再掲) 枝 4 / 節 7 / ID 13279
 1月12日(月)は、休み宿題です。先生からの電話はありませんが、その週の課題を自宅で書いて提出してください。先生からの説明を聞いてから書きたいという場合は、別の日に教室までお電話をして説明をお聞きください。(平日午前9時〜午後7時50分。電話0120-22-3987)
 電話の説明を聞かずに自分で作文を書く人は、ホームページの「授業の渚」か課題フォルダの「解説集」を参考にしてください。
 「授業の渚」 http://www.mori7.com/nagisa/index.php
 「ヒントの池」 http://www.mori7.com/mine/ike.php
枝 6 / 節 8 / ID 13280
作者コード:
4.10月〜12月の賞状を同封 枝 4 / 節 9 / ID 13297
 12月1週の進級試験で、字数が規定以上、構成・題材・表現・主題の4項目のうち3項目が◎で1項目が○以上、の人には認定証を同封しています。字数賞・自習賞・作文賞・皆勤賞は、金賞10クラウン、銀賞5クラウン、銅賞1クラウン、賞外0クラウンです。認定証は10クラウンです。
 金賞は点数の上位10%、銀賞は10〜20%、銅賞は20〜80%。それ以外は賞外です。
 それぞれの賞で点数がなかった人や、12月1週に在籍していなかった人には、賞状は入っていません。
 なお、3ヶ月の学期の途中から入会された方は、日数の関係で賞状の点数が低くなっております。次の学期からは、正しく表示されるようになりますのでご了承ください。
枝 6 / 節 10 / ID 13298
作者コード:
 
枝 61 / 節 11 / ID 13307
5.課題フォルダのカレンダー訂正 枝 4 / 節 12 / ID 13281
 課題フォルダのカレンダーに誤りがありました。1月の授業は、1月5日から10日までが1.1週、12日から17日までが1.2週、19日から24日までが1.3週、26日から31日までが1.4週となります。 枝 6 / 節 13 / ID 13282
作者コード:
6.清書入選について 枝 4 / 節 14 / ID 13283
 現在、清書入選作品の選考方法をを検討中のため、11月分の清書入選作品は、2月に掲載予定です。 枝 6 / 節 15 / ID 13284
作者コード:
7.中学生以上の長文暗唱について 枝 4 / 節 16 / ID 13287
 中学生以上の人にとって、長文暗唱の勉強を新たに始めるのはかなり難しいと思います。その理由は、第一に、この時期は親の言うことを聞かなくなる年齢だからです。第二に、今の中高生は、暗唱というスタイルの勉強に慣れていないからです。
 ですから、中学生以上の生徒については、暗唱の勉強を無理にしなくても結構です。これまでと同じ長文音読をやれる範囲でやっていってください。
 先生も、授業前の自習チェックを二通りの方法で行います。一つは暗唱で、もう一つは長文の穴埋め問題です。

 しかし、将来は、暗唱中心の自習になるべく慣れるようにしていきたいと思います。そのために、具体的な成果の紹介や、自習のしやすい工夫などを新聞に載せていく予定です。
 なぜ暗唱が大事かというと、暗唱は国語力に結びつくからです。言葉の森では、難読の復読ということで、難しい文章を繰り返し読む勉強をすすめています。これは、入試問題レベルの文章を繰り返し黙読していくことなのですが、実際には、黙読の勉強というものは形骸化しがちです。そこで、これまでは音読の自習を中心に行ってきました。音読は、黙読よりも勉強の形がはっきりしているからです。しかし、この音読も、先生が確実にチェックできないという弱点がありました。今回の暗唱の自習は、この黙読や音読による難読の復読を発展させたももです。
 また、暗唱は作文力にも結びつきます。言葉の森では、中高生の勉強の方向として、現在、暗唱とマインドマップ風構成図を組み合わせた形を考えています。この暗唱と構成図が確実にできるようになったあと、音声入力による作文指導を行っていく予定です。この勉強は、高校や大学の入試の小論文の学習はもちろん、その後の社会生活でも学力の大きな武器になると思います。
枝 6 / 節 17 / ID 13288
作者コード:
8.長文暗唱は簡単で面白い 枝 4 / 節 18 / ID 13289
 1月からの自習の仕方で保護者の皆様にお手紙を差し上げました。その件で、多くのお問い合わせやご相談がありました。
 いちばん多かったのが、「10分間読んだけど、覚えられない」というものでした。
 そういうときは、覚えられなくてかまいません。それでいいです。「よく読めたね。えらいね」でおしまいにしてください。
 決して、できるまでやらせようとしないでください。これは、すべての勉強のさせ方につながる大事なコツです。子供にがんばらせる人は、勉強のさせ方の下手な人です(笑)。
 なぜ、すぐにできないかというと、第一に、初めてする勉強なので慣れていないからです。第二に、子供が心の中で、難しくて無理そうだと思っているからです。第三に、保護者自身が、心の中で同じように難しくて無理なのではと思っているからです。
 通学の教室でも、最初は同じでした。子供たちは全員、「えー! そんなのできないよ」という反応でした。しかし、教える先生の側が自分で実際に数ヶ月やって確信を持っているので、「大丈夫、やってごらん」という対応でしたので、すぐにできるようになりました。ただし、柔軟性のある低学年の子の方がすぐにできるようになり、大きい子ほど心のブレーキが強いようでした。
 今回の暗唱は、決して無理な内容ではないので、どの子もすぐにできるようになるはずです。
 子供にやらせると同時に、保護者のみなさんも暗唱の勉強を一緒にやってみると納得できると思います。頭がよくなっていく実感があります。
 大人の場合は、子供の読んでいる長文では興味がわかないと思うので、自分の好きな詩集などで暗唱の練習をしてみてもいいと思います。
枝 6 / 節 19 / ID 13290
作者コード:
 
枝 61 / 節 20 / ID 13308
9.暗唱の自習への質問に答えて 枝 4 / 節 21 / ID 13295
 「父母の広場」に、生徒の保護者の方から暗唱の自習に対する質問がありました。
 1月から新たに始めるようにした暗唱の自習は、かなりとまどわれた方も多かったと思います。
 暗唱をするという勉強の仕方は、親も子も通常やったことがないからです。(しかし、おじいちゃんおばあちゃんの世代の方はやったことがあると思います)
 ここに書かれた質問は、多くの人に共通すると思いますので、質問と回答を整理して紹介します。

質問:中学生で、学校の勉強に追われるので、10分間の暗唱という自習を新たに取り組ませることは難しい。

回答:中学生以上の生徒は、できない人が多いと思います。子供自身がそういう勉強に慣れていないからです。
 ですから、あまり無理をせずに、これまでどおり長文を読むということで続けていってください。
 その場合は、これまでと同じように穴埋め問題を出していきます。
 ただし、将来の展望として、暗唱を発展させる形での作文読解指導を考えていますので、今後は、そういう具体例を紹介して、生徒自身が意欲を持てるようにしていきたいと思っています。

質問:本当に、長文の最初の300字の暗唱がそれほどに効果があるのでしょうか。

回答:効果は絶対にあります。これは実際にやってみて確信を持って言えます。
 しかし、初めて暗唱の自習を取り組むときには心理的な摩擦がきわめて多いこともわかります。
 もし、ドリルをこなすような自習であったり、音読をするだけの自習であったりすれば、お母さんもお子さんもあまり負担を感じずに取り組めると思います。しかし、それでは実力がつかない、又は、実力がつくのが遅いということがわかってきたので、敢えてこの負担の大きい暗唱という自習を開始したのです。

質問:古文などの素読はわかりますが、特に良質かどうか不明な長文の冒頭300字の暗唱は意味があるのでしょうか。

回答:暗唱する長文の質は、比較的良質です。今後、更に良質のものをそろえていきたいと思います。
 しかし、言葉の森の自習は、有名な文章を覚えることを目的とした勉強ではなく、暗唱の仕方を身につけることを目的とした勉強です。ですから、この自習で冒頭300字の暗唱のコツをつかんだ子は、今後自分の好きな文章を同じように暗唱していけます。これがいちばん大事なことになると思います。

質問:学校で毎日教科書を5回音読する宿題がある上に、暗唱の自習をさせるのは難しい。

回答:暗唱の自習が、学校の教科書音読5回の勉強と重なると、子供さんにとっては負担が大きくなります。その場合、言葉の森の自習は朝のうちにやって、学校の宿題は夕方にやるというように、一日のうちで時間の感覚を空けておくといいと思います。我が家でも(森川林)、学校の音読の宿題があったときはそういうやり方をしていました。

質問:暗唱の仕方が、実感として今ひとつつかめません。

回答:実際の暗唱の仕方については、ビデオをごらんいただくとわかりやすいと思います。
http://www.mori7.com/mori/mori/20081230.php
 また、言葉の森の通学教室の生徒が、低学年の子から高学年の子まで、先生の前ですらすら暗唱している様子もビデオに撮りました。しかし、後ろ姿の撮影でもプライバシーの問題があるので公開はしていません。もし、お子さんに、「こんなふうにできるんだよ」と説明したいからそのビデオを見たいという方がいらっしゃいましたらご連絡ください(生徒限定)。

質問:低学年なので、暗唱は、音読よりも難しいように思ってなかなかできません。

回答:低学年であればあるほど、暗唱の自習はすぐにできるようになります。そして、暗唱10分の方が、これまで音読よりも面白いと思うはずです。ぜひ、やってみてください。
 そして、できれば、お母さんも一緒にやってください。暗唱の自習が面白いことと、暗唱が頭にいいことが実感としてわかってきます。
枝 6 / 節 22 / ID 13296
作者コード:
 
枝 61 / 節 23 / ID 13303
10.心に響く作文(たもりん/たもん先生) 枝 4 / 節 24 / ID 13301
 よい作文とはどんな作文でしょう。私は、心に響く作文だと思います。

 先生は、書き方のテクニックを教えたり、表現をもっとこうした方がいいよとアドバイスすることはできるけれど、心に響く作文は、書く人の心が生み出す、書く人にしか出せないものです。

 読んで楽しくなる作文、「おっ」と目を止めてしまう作文、ドキドキしてくる作文、ニヤっと笑ってしまう作文。どれも全部心に響きます。ありきたりの表現、どこかから拾ってきた表現でもいいんです。その表現に、自分の思いがあれば、それは、オリジナルな表現に変わります。

 「朝起きて顔を洗いました。」
誰でも朝起きたら顔は洗うでしょう。当たり前じゃん、と思います。でも、そこに、一言、
・寝ぼけながら洗ったら、指が鼻の穴にすぽっと入ってしまってあやうく流血さわぎに・・・どひゃー
・台所でお母さんが鼻歌を歌いながら朝ご飯を作っています。つられて私もうがいしながら歌ったらのどに水が・・・げほっ
・歯磨き粉があと少ししかない。空気を入れてふたをしめてぱたぱたぱたと三回振ってから出すと勢いよくポンと出て歯ブラシじゃなくて洗面台に・・・ぽてっ

 ああ、顔を洗うだけでもドラマがいっぱい。光る表現が入れば、その作文は心に響きます。

 能の先駆者、世阿弥はこんなことを言っています。

「面白き味わひを知りて、心にてする能は、さのみの達者になけれども、上手の名をとるなり。」・・・『花鏡』より

訳:面白い味わいを知って、心から演じると、未熟な演技でも、うまいと言われる。

〜そのあとに続けて、
「面白いと思う段階を超え、無意識に「あっ」と言ってしまう段階が感動である。初心の時からだんだんに上達しているだけではよい演技者と言われるまでである。そのうえに、面白さを感じさせる段階が名人、無意識の感動を起こさせるようになれば、人間国宝ものの段階だ」
〜というようなことが書いています。(アバウトな訳ですが)

 これは能についてのお話ですが、作文も同じです。作文のテクニックは、だんだんに身につけていくものですが、面白い作文は、ちょっとがんばれば誰にでも書けます。文字さえ書ければ幼稚園の子にもね。

 作文に、心を開いてみましょう。書くことを楽しんでみましょう。そうすると、その楽しさが読むほうにも伝染して楽しくなります。

 楽しめる作文、それが面白い作文。日常のありふれたことが、なんだか楽しく感じられる、そんな作文がいいな。「だじゃれの名人」、「たとえの名人」、「書き出しの工夫の名人」、どこかにキラリと光る表現があれば、それはもう、「名人」の段階です。

 「面白い!」と思いたいな。感動したいな。私の心を「あっ」と動かせる作文、お待ちしています。求む、ちびっこ人間国宝!「たとえ大賞」は引き続き募集中。





  
枝 6 / 節 25 / ID 13302
作者コード:tamon
枝 9 / 節 26 / ID 13302
 
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