こんにちは! 10月に入り新しい課題フォルダにもなれてきたころかな? 項目(こうもく)シールが一部変わりましたね。字数の目標もちょっと伸びました。少し背伸びするつもりで取り組んでいきたいですね。
この間A君が、ほかの友だちの工作を見て怒ったそうです(笑 作文に書いてくれました)。なんでも、その友だちは夏の工作として「キット」になったものを組み立てただけだったから、とのこと。なるほど、A君は工作を作る際、お父さんと秋葉原に行き、電機街(でんきがい)を歩き回り、細かい部品を色々買い集めたり、使わなくなったリモコンから材料を取り出したりと、苦労したそう。そして自分で考えた形のおもしろマシーン(人が通ると音が鳴るというすごい作品!)を作りました。そんなA君には、説明書にしたがって、ある材料をただ組み立てただけの工作は、おもしろみがなかったのでしょうね。
A君の話は「製品(せいひん)」と「作品」のちがいを物語っていると思いました。「製品」は大量生産ができます。誰が作っても、全く同じものができあがります。それと比べて「作品」はちがいます。一つひとつがちがってできあがる。個性がある。世界で二つとないものになる・・・・・・。先生はここでふと、作文もまさに「作品づくり」なんだとあらためて思わされました。作文は製品ではないのですね。なぜなら二つとして同じものが生まれないからです。材料も自分でそろえるでしょう? 「自分だけがしたこと」や「体験実例」など、題材(だいざい)の項目がそうです。
では「項目」の役目とは? それは作品を生み出すための道しるべ、なのですね。項目は、学年ごと・学期ごとにちょうどよい背伸びができるよう工夫されています。説明書ではないからこそ、何も考えないでそのままできあがる、というわけではないけれど(笑)ね! きっとみんなの文が「作品」となるためのステップを教えてくれるでしょう。
今週の作文にも、項目シールははれたかな? 新しい項目を大事にして、言葉の森の3学期、実りの秋としてください。
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枝 6 / 節 18 / ID 10439 作者コード:ionoro
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