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言葉の森新聞2004年12月4週号 通算第868号 枝 0 / 節 1 / ID 印刷設定:左余白12 右余白8 上下余白8
  ■1.新学期の教材を発送します
  ■2.12月の課題は28日(火)までに送信を
  ■3.12月23日(木)は休み宿題
  ■4.12月29日(水)から1月3日(月)まで休み
  ■5.12.4週は清書
  ■6.メモのススメ(あおぞら/あお先生)
  ■7.おいしいたまご焼き(ひまわり/すぎ先生)
  ■8.自然のこと命のこと(うさぎ/きら先生)
 
言葉の森新聞 2004年12月4週号 通算第868号
文責 中根克明(森川林)

枝 1 / 節 2 / ID
1.新学期の教材を発送します 枝 4 / 節 3 / ID 7346
 新学期の教材は12月21日(火)に発送予定です。体験学習中の方にもお送りいたします。
 国内の生徒で26日になっても届かない場合はご連絡ください。
★住所シールと項目シールは
12月22日(水)発送予定の
1月1週の山のたよりと
一緒に送ります★
枝 6 / 節 4 / ID 7347
作者コード:
2.12月の課題は28日(火)までに送信を 枝 4 / 節 5 / ID 7359
 12月29日から、ホームページのデータが一斉に入れ替わります。インターネットを利用して作文を送っている方は、12月の課題を12月28日(火)までに「作文の丘」から送信してください。それ以降は正しく送信できなくなります。 枝 6 / 節 6 / ID 7360
作者コード:
3.12月23日(木)は休み宿題 枝 4 / 節 7 / ID 7342
 12月23日(木)は、休み宿題です。先生からの電話はありません。その週の課題を自宅で書いて提出してください。先生からの説明を聞いてから書きたいという場合は、別の日に教室までお電話をして説明をお聞きください。(平日午前8時半〜午後8時。電話0120-22-3987) 枝 6 / 節 8 / ID 7343
作者コード:
4.12月29日(水)から1月3日(月)まで休み 枝 4 / 節 9 / ID 7344
 年末年始のお休みは、カレンダーに書いてあるとおり12月29日(水)から1月3日(月)までです。新年度の勉強は1月4日(火)から始まります。
 通信生で冬休みに帰省される場合は、帰省先に電話を変更することもできます。ご希望があればご連絡ください 。
枝 6 / 節 10 / ID 7345
作者コード:
5.12.4週は清書 枝 4 / 節 11 / ID 7348
 毎月第4週は清書です。担当の先生の説明を参考にして、返却された作文の中から自分でいちばんよいと思うものを選び、作文用紙に清書してください。(一度清書したものは、清書しないように注意してください。また、ほかの人の作文を写して清書にすることのないようにしてください)
 なお、今月から、清書提出の際の注意事項が何点が変わっていますので、注意事項をよく読んで提出してください。

 清書は、次の月の4週の「山のたより」に掲載されます。
 清書の意義は、次のとおりです。
(1)これまでに書いた作品をよりよいものに仕上げること(小学生の場合は字数を増やす、表現を更に工夫するなど、中学生以上の場合は字数を短くまとめるなど)
(2)他の生徒の清書を読む機会を持つこと(自分の清書を他の生徒に読んでもらう機会を持つこと)
(3)新聞社に投稿する機会を作ること
 このほかに、(4)パソコンで入力する練習をする、(5)他の生徒の前月の清書に対して感想を書く、などに取り組むこともできます。
枝 6 / 節 12 / ID 7349
作者コード:
 
枝 61 / 節 13 / ID 7356
【注意事項】
●清書は、黒いペンで書いてください。
(鉛筆だと薄すぎたり、濃すぎたりして、うまく読み取れない場合があります)
●左上に、バーコードシールをはってください。
●バーコードシールは、その月のものを、ページ順に、まっすぐにはってください。
●絵や感想だけの用紙にも、バーコードシールをはってください。
●1枚の用紙の裏表を同時に使わないでください。
●独自の用紙を使う場合は、作文用紙と同じサイズにコピーを取り直してください。
(バーコードシールのないものや間違ってはられているものは、印刷日程の関係で翌々月のプリントなりますのでご了承ください)

 新しく教室に入ったばかりの人は、返却されている作文がない場合もあります。また、返却されている作文の中に清書するものがない場合もあります。そのときは、自由な題名で作文を書いて送ってください。
 清書は、2〜5人のグループ(広場のグループ)ごとにプリントして、翌月の4週に、「山のたより」と一緒にお渡しします。この清書は、インターネットの山のたよりでも見ることができます。
 用紙の空いているところには、絵などを書いて楽しい清書にしてください。色はプリントには出ません。
 感想文を清書する場合は、最初の「三文抜き書き」や「要約」はカットするか、簡単な説明に変えておく方が作品としてまとまりがよくなります。
 中学生以上の人が清書を新聞社に送る際の字数の目安は、500字程度です。長すぎる場合は、新聞社の方でカットされて掲載されることがあります。字数を縮めるときは、いろいろなところを少しずつ縮めるのではなく、段落単位でまとめて削るようにしていきましょう。第一段落の要約と第三段落の社会実例は削除し、名言や書き出しの結びなどの表現の工夫も削除し、第二段落の体験実例と第四段落の意見だけでまとめるようにするといいと思います。
 清書は、ホームページから送ることもできます。作文をホームページから送るときと同じように送ってください。

 よく書けた清書は、自分で新聞などに投稿してください。二重投稿になる可能性があるので、教室の方からの投稿はしません。(港南台の通学生徒の場合は、教室から投稿します)
 手書きで清書を書いている人は、その清書をコピーして、原本を投稿用に、コピーを提出用にしてください。
 パソコンで清書を送信している人は、その清書をワードなどにコピーして投稿用にしてください。
 新聞社に投稿する際は、作文用紙の欄外又は別紙に次の事項を記載してください。
(1)本名とふりがな(ペンネームで書いている場合は本名に訂正しておいてください)
(2)学年
(3)自宅の住所
(4)自宅の電話番号
(5)学校名とふりがな
(6)学校所在地(町村名までで可)
●朝日小学生新聞の住所
104−8433 東京都中央区築地3−5−4 朝日小学生新聞 「ぼくとわたしの作品」係 御中
●毎日小学生新聞の住所
100−8051 東京都千代田区一ツ橋1−1 毎日小学生新聞 さくひん係 御中
枝 6 / 節 14 / ID 7357
作者コード:
6.メモのススメ(あおぞら/あお先生) 枝 4 / 節 15 / ID 7350
 毎週の電話のとき、皆さんにはメモをとってもらっていますね。みんな、どんなふうに、どのくらい書いているのかなあ、興味(きょうみ)のあるところです。
 ところで、皆さんはそのメモを最大限(さいだいげん)に生かしていますか? たかがメモ、されどメモ。メモは作文につながる小さな地図と考えればいいでしょう。
 先生は以前、コピーライターという仕事をしていました。雑誌(ざっし)や広告(こうこく)にのせる文章を考える仕事です。その仕事の第一歩はメモを取ることでした。だれかに取材をしたときにもテープで録音(ろくおん)するということはまずありません。会社に戻ってまたそれを最初から聞きなおすのでは時間が足りないからです。あしさつをしたり、お茶を飲んだり、沈黙(ちんもく)があったり、記事には使えそうにない話が続いたり、取材とは関係のない時間が実はたくさんあるからです。そこでメモを活用します。メモには暗号(あんごう)のような言葉がならんでいますが、取材の直後だとかんたんに話を再構成(さいこうせい=もう一度、組み立てること)ができます。不思議(ふしぎ)なくらい会話の内容をよく覚えているのです。人間の脳(のう)ってすごいなあといつも思いました。先生はとくに記憶力がよいという方ではないのですが。
 メモを取らないでただ聞いていた話は決して文章に起こすことはできません。しかも、時間がたてばたつほどメモから文章を起こすのはむずかしくなります。みなさんも、電話が終わったら、すぐにメモをもとにちゃんとした文章に直して作文の骨子(こっし)を組み立て、続けて作文を書くようにしてください。電話が終わって、ごはんを食べて、その日はつかれて寝ちゃったから、次の日に……なんてしていると、作文を書くのはどんどん難しくなり、すぐに書くことが嫌(きら)いになってしまいますよ。

    
枝 6 / 節 16 / ID 7351
作者コード:ao
7.おいしいたまご焼き(ひまわり/すぎ先生) 枝 4 / 節 17 / ID 7354
 三年生からは、決まった題名で作文を書く練習をしていますね。十一月の三年生の課題の中に、「たまご焼きを作ったこと」というテーマがありました。実は、これは先生(すぎ)が楽しみにしている題名の一つです。
 なぜ楽しみにしているかというと、この題名でみなさんが書いてくれた作文を読んでいると、とてもおいしそうでおなかがすいてくるからです。(笑)先生は子どものころ、おいしい食べものが登場する小説が大好きでした。『アルプスの少女ハイジ』に出てくるチーズと白パン、『小公女』の屋根裏部屋(やねうらべや)でのパーティーの場面、これは読んだことのある人も多いでしょう。
 読者に「おいしそう!」と思わせるには、それなりの工夫が必要です。ただ、「おいしいたまご焼き」と書くだけでは、「ふーん、そうか。」と思うだけでしょう。でも、みなさんが書いてくれる作文には、たまご焼きが焼ける音、におい、きれいな色などがちゃんと入っていますね。それが「今すぐ食べたい!」と思わせる力になるのでしょう。
 もう一つ、この題名を楽しみにしている理由があります。それはこのテーマが、みなさんが家の仕事を手伝う、いい機会になっているということです。この作文を書くためには、どうしてもたまご焼きを作らなくてはなりませんね。自分でお料理をしてみると、毎日お料理する人のたいへんさがよく分かることでしょう。簡単(かんたん)そうに見えたたまご焼きの、意外なむずかしさも知ることができます。先生が小学生のとき初めて作ったたまご焼きは、チョコレート色にこげたたまご焼きでした。(まずそう!)「お料理は、やってみたらおもしろかった。」「むずかしくて、失敗した。でも自分で作ったのはおいしかった。」そんな話を聞くのが先生の楽しみです。
 たまたま「たまご焼きを作ったこと」という題名がテーマになっていますが、それ以外にも、家の手伝いをすることは作文のいい題材になります。お父さんやお母さんに喜んでもらえるし、学校では習わないすばらしい勉強ができることでしょう。「今週は書くことがない。こまったな。」と思ったら、進んで家の手伝いをしてみてはいかがでしょうか。
枝 6 / 節 18 / ID 7355
作者コード:sugi
 
枝 61 / 節 19 / ID 7358
8.自然のこと命のこと(うさぎ/きら先生) 枝 4 / 節 20 / ID 7352
 中1・10.2週と中2中3高1・10.3週の長文はどれも、幼いこどもの持つ感性を大切にするべきだといったテーマでした。不思議に思う気持ちを大切にするべきだ。科学による説明は万能ではない。神話や童話と言った大きな物語のなかで世界観を養うべきだ。そういった話題でした。
 科学技術万能の世の中でその恩恵を浴びるように受けているわたしたちですが、じつは台風や地震の前に無力です。今、たび重なる自然災害のために多くの被災者の方々が苦しんでいる事実をつきつけられています。最新の予報も、ニュース報道も、防災の装備も役に立たなかった。うまく稼動しませんでした。頼もしかったのはバスの上に取り残されたお年寄りの方々の連携や知恵、山奥に孤立してしまった山村の人々の助け合いの心だったように思うのです。 ニュース報道で、町の中をまるで大河のように濁流がながれるさまをビデオに撮りながら、父親と幼い子が会話している場面がありました。
父「あーあ。お父さんの車も水につかってしまったよ。」
子「だいじょうぶ。お父さん。明日になったら、お魚をつったらいいよ。」
父「お魚かあ。」
子「つれるよ。きっと。たいふう、いつになったらやめてくれるのかなあ。」
こんなやりとりだったと思います。おさない子の目にうつったものは、大きな海のような光景で、困り果てているお父さんをはげまそうと釣りをすすめたのでしょうか。一雨でこんな海を魔法のように出してしまう「たいふう」というものは、あばれ者の魔王のように感じたのでしょう。やめてくれるように言いに行きたいという気持ちさえ感じとれます。子どものいうことは空想ばかりだと片付けてしまえばそれまでです。だって、現実に被害が足元まで来ているのだから。でも、ここで「そうだね、みたこともないお魚がつれるかもしれないよ。だって、雨の中から生まれたんだから。」「台風はいじわるだねえ。ちょっと行ってしかってきてくれるかな。」そんなお話ができると、子どもの目と心は自然と共鳴し続けるのでしょうね。
 「地球のすばらしさは生命の輝きにある」といったのは「センス・オブ・ワンダー」を著したレイチェル・カーソンでした。美しいものを美しいと感じたり、「不思議なものや神秘なものに目をみはる感性」(センス・オブ・ワンダー)は、子ども時代に身につくものと言います。それは「やがて大人になると決まって到来する倦怠と幻滅、あるいは自然の源泉からの乖離や繰り返しにすぎない人工的快感に対する、つねに変わらぬ解毒剤になってくれるものである」というのがレイチェルの説明です。つまり、科学や人工があたりまえになって普通の感覚を失ってしまう前に、自然の大きさも小さい命の尊さも味わっておくべきだということなのでしょう。
 文章をつづることも、みじかな素材をセンス・オブ・ワンダーで見つめることから始まるように思います。なぜだろう、不思議だなあと思うことにその時々の答えを見つけようとすることが大切です。だから、毎回の作文が賢い言葉で埋め尽くされている必要はないのです。学校の勉強ももちろん大切ですが、自然の中でたっぷり遊ぶことや昔話や物語の世界を楽しむことにつかいたい時代があると思います。
 それではもう中学・高校生になってしまったみなさんにはこの話題は関係の無いお話でしょうか。いまさら自然と遊びたわむれるわけにはいかないと片付けるのでしょうか。今、できることはなんだろう。それはじっくり考えることだと思います。頭でわかる、テストが出来る、という借り物のような状態ではなく、自分の知恵にしていくこと。科学の計算式で解けないようなものさえも、大きくとらえていける物語を持つこと。
 言葉の森の教材はそのチャンスを用意してくれていると思います。自然のこと命のこと、小さくて大きい、このテーマをそれぞれに考えていきましょう。 
                                       木村絵美
                  
枝 6 / 節 21 / ID 7353
作者コード:kira
枝 9 / 節 22 / ID 7353
 
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